さて。
就活のルールをさらっと頭に入れました。
親子で話す機会も増えてきました。
そうなるとつい、子どもの顔を見ては、ニュースを見なさいとか、新聞を読みなさいとか、口うるさくなってきてはいないでしょうか・・
はい、それは私です。
いきなり、ほらほらと尻を叩き始めてしまいました。
でも・・
言い訳を言わせていただければ、我が家の息子、3年生の後半の2月になってようやくあせり始めてきた超スロースターターだったわけで。
しかも母の私が尻を叩かなければ、まだまだ真剣に向き合う素振りが無かったわけで。
仕方なかったんですね。
しかし息子には息子で、そうなってしまう背景がありました。
それがこの記事です。
我が家の息子、いわゆるこの「高学歴」に属しています。
最近見つけたこの記事を読んで、息子のことを書いているのかと思いました。
学歴フィルターは確かに存在すると言えば存在します。
学歴フィルターでも、圧倒的に強力なフィルターは日本トップ大学、中でも大学院の学生に絞られていて、一応あります的なフィルターがその次のランクである早慶クラスに存在しており、このフィルターは強力フィルターとは違い、実に目が粗くできています。
例えば会員制のホテルで、ちょっと上のステータスの会員であった場合、その会員なら空きがあればランク上のお部屋にお通しできますよ~的な。
あくまでも空きがあればね~的な。
すみません・・逆にちょっとわかりづらいですね。
具体的に。
たしかに就活サイトなどを通じて、早慶・一橋の学生のみの企業説明会が催されたりします。
そんなことが何度かあると、単純でおバカな息子のような学生は、「自分たちは優遇されているんだ」と勘違いしてしまうこともあるんです。
ある程度名の知れた企業が、特別に面接枠を用意していますといった文言をメールで送ってきたりもしますし。
そんな調子で自分たちは優遇されていると勘違いしてしまった学生ですが・・
その後、それが実に目の粗いフィルターだったと気付かされます。
いい気になってきたところで、「はい、おしまい」とポンと落とされるんです。
何度かそういうことを経験してようやく、これは入り口に優遇措置がちょこっとあっただけで、そのあとはすべての学生と同じ道に合流することになり、そこには何も特別な措置が無かったという仕組みを知ります。
合流してからはどこの大学だろうと同じなんです。
いや、それどころかその中では実力は格下。
だって、戦い方がわからずにそこに来た学生と、百戦錬磨で辿り着いた学生とでは、すでに勝負がついているというわけです。
もちろん、目の粗いフィルターを利用した同じ早慶レベルの学生でも、それをしっかり分析して進んできた学生や、もとより目標であるとか夢であるとかに邁進してきた学生らは何も心配することはありません。
名実ともに戦って勝てるんです。
でも前回でも書いたとおり、我が家の息子のように、何もない「その他大勢」に属する学生は、名前だけよくても使いものにならないと切り捨てられ、「高学歴就活難民」に陥りやすい―
これが前出の記事ということなんですね。
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というわけで、言い訳がましい前置きを長く書いてしまいましたが。
就活の第1歩は、就活情報サイトの登録です。
2年生のうちに、ここに登録をしておくのがいいですね。
まずはマイナビ。
マイナビ公式サイト
続いてリクナビ。
リクナビ公式サイト
両サイトとも、今は2021版となっています。
2021年に卒業する学生向けの情報ですよということですが、2年生が登録しても4年生が登録しても構いません。
2年生のうちにこのサイトに慣れて、今のうちに情報分析をしておくことがいいと思います。
上の画面の通り、今は両サイトともインターン情報がトップに出てきますから、インターンに応募してみるのもいいですね。
なにしろ経験をしておくことをお勧めします。
ちなみに、インターン情報は同じような条件に設定した場合、リクナビの方が圧倒的な数の企業が出てきました。
さすがに掲載企業数がマイナビを上回っているだけのことがありますね。
数か月前に大きなニュースとなった「内定辞退率の販売」をしていたというリクナビ。
やはり企業とは濃密な関係にあり、だから情報量も多いのかしらと、勘ぐってしまいたくなります。
学生側も欲しい材料があるから登録するし、利用します。
それは企業側も同じ。
それをいいことに、情報として売りますよ~という魂胆がちょっと意地汚い気がしますね。
現在のリクナビ2021版にはこのようなお詫びの文言が記載されています。
1. リクナビDMPフォローにつきまして
リクナビDMPフォローは、採用企業における前年度の応募学生のリクナビ上での行動ログなどのデータを解析の対象とし、採用企業ごとに「選考・内定の辞退」をする学生の行動の傾向を算出します。そこに、今年度に当該採用企業に応募する学生の行動ログを突き合せ、その結果を「選考・内定の辞退の可能性」として企業に提示するものです。学生の応募意思を尊重し、採用選考の合否判断には当該データを用いないことを企業に確約いただいた上で、データの提供を行なってまいりました。
なお、本サービスはリクナビ2020利用企業向けに提供しているもので、リクナビ2021利用企業には提供されておりません。そのため、リクナビ2021をご利用の学生の皆さまにつきましては、本サービスの影響は一切ございません。
「2021年版利用の学生たちは大丈夫よ~、2020版までだからね~♪」と記載されていますが、2020版を利用していた息子たちが見たらなんだかね~という気分になりますね。
ともあれ、いちいち個々の企業サイトを開いては登録して情報を探るよりも、このようなサイトで一括で情報を受け取るのはとても便利だということで、やはりリクナビにも登録せざるを得ませんね、今のところは。
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マイナビから見てみましょう。
インターンの新着情報がドカンと出ていて、その上に2年生向けの入り口があります。
そこを開くとこんなふうに性格診断がはじまります。
マイナビ公式サイト
マイナビはまずは自己分析を推しているようですね。
かなりこと細やかに結果が出されていて、適している職業を紹介しています。
はたしてこの診断が当たっているのかどうかはわかりませんが、これはいいきっかけになる気がします。
恋愛も結婚も職業も、一発でぴったりの相手が見つかることはとても難しいこと。
だからと言って、何度も失敗して傷つくことは避けてほしいと、親としては望みます。
それにはまずは自己分析、重要ですよね。
「知ること」「知っておくこと」は、転ばぬ先の杖です。
対して、リクナビ。
リクナビ公式サイト
初っ端から一気に学生と企業を結びつけるページになります。
一気に学生を奮起させるようにしている感じです。
自分が興味を持っている企業や関連企業の情報がドンと飛び込んでくるので、思わずクリックしたくなりますね。
マイナビは自己分析などのツールが充実しているので、学生たちにおいては満足度としてはリクナビを上回っているようです。
対してリクナビは、圧倒的な企業情報量をウリにしていて、登録したESを5000社の企業に提出できるという「オープンES」という機能もあり、より実用的なサイトになっています。
リクナビ公式サイト
両サイトともに就活生にとっては非常に強い味方になるので、ほとんどの就活生が利用しているという理由がわかりますね。
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さて、母親が見た・・とうたっている我がサイトなので、私は当たり前のようにマイナビやリクナビのサイトを閲覧しています。
我が家の子どもたちは私に抵抗なくアカウント情報を教えてくれています。
これが結構面白いんです。
TwittrだのLINEだのなんかを見てるよりも、はるかに有意義です。
こんな内容の会話をタイミングを見ては頻繁にしています。
決して上から目線ではなく、常に隣の位置から。これが大事!
常に子どものパートナーなんですね。
友人の次に母親に相談するという学生が多いというのは、この辺を心得ている母親も多いということなんだと思います。
母もこのサイトで、夢を見ることができます。
子育ての集大成は就職だと位置付けると、親としての最後の仕上げになります。
これでようやく親の任務を終えるので、できるだけ息を合わせて、できるだけいいゴールにしたい。
そういう思いが私のなかにはあります。
ただ、このやりきった感は自己満足の範囲内でおさめて、過剰になっていはいけませんね。
あくまでも子どもの人生であり、子どもが主導ですから。
これを過保護と呼ぶのか。
いやいや、産んで育てて、愛情を注ぎ続けたその結果を愉しみたいだけの、ただの道楽だと思ってくださいませ。