就活において、できればTOEICのハイスコアを持っておいて損はありません。
だからと言ってそれがすべてではないですが。
TOEICスコアは就活で見栄えを良くするアイテムのひとつ。
でも、場合によっては切り札にもなるよというものでもあります。
企業によって、面接官によって、その評価の大小は違ってくるので一概には決めつけることはできませんが、それでも絶対にプラスの評価にはなるはずです。
そもそも、英語力は必要なのか?
答えは断然、YES!です。
息子の就活で日本の企業は、そろって急速なグローバル化を目指していると感じました。
グローバル化ってどこでも聞くよね~なんて軽く流さないでくださいね。
大企業なら当然のことで、中小企業でも、役所の窓口でも、観光地の案内でも、街のスーパーマーケットでも、どこでも英語でのやり取りは増えてきて、使えないよりも使える人、しゃべれないよりしゃべれる人が必要になってきているのはまちがいありません。
先進国でこれだけ英語が浸透していない国は日本だけと言われて久しいですが、それでもこの国の若者たち、まだまだ使えないのが現状。
小学校の英語教育の底上げを図るよりなにより、リアルタイムで、企業で社会で、現実的に英語力を必要としているんだということが、今回の就活でひしひしと伝わってきました。
そこで、日本では神格化されているTOEICの登場です。
とりあえず、このスコアをとっておきましょうというのが今回の話題です。
TOEICは国際的な英語能力テストですが、世界で見るとその評価はあまり高くありません。
実はTOEICは日本が作った日本発の試験。
利用者は韓国と日本で7割弱をしめているということです。
実際、アメリカの大学に1年間留学したいという時に必要なスコアは「TOEFL」で、ヨーロッパの大学では「IELTS」というのが一般的です。
現段階でTOEICは、中高生で受けてきた英検の次の手という位置づけでもあり、あくまでも日本の企業のニーズによるものなんです。
だから日本のビジネスにおいてはものさしになっていて、ESにはスコアの記入欄があり、就活においてあった方がいいものとなりました。
国際的に浸透していなくても、日本のビジネス界においては、就活のみならず実践的にもTOEICのハイスコアは必要なんですね。
ハイスコアであれば当然英語の理解力は高いと企業では考えられています。
実際、仕事で英語の文書のやり取りや簡単な電話でのやり取りができればいいということなら、流暢なスピーキングができなくても、ハイスコアの能力があれば、書くことや和製英語で充分に通用してしまします。
ハイスコアを持つ能力=処理能力なんです。
要するに、きれいに流暢に英語がしゃべれて、処理能力が高い人がもちろんベストオブベスト。
その次のランクとなるのが、きれいな英語をただしゃべれるよりも、処理能力が高いと思われるTOEICハイスコアの人。
そういう位置づけです。
というわけで、兎にも角にも、TOEICのハイスコアを狙っておけば大きな武器をひとつ持ったのと同じなので、できるだけ頑張っておきましょう。
TOEICにはL&RとS&Wのテストがあります。
前者はリスニングとリーディング、後者はスピーキングとライティングで、一般的に就活で使われるのはL&Rのスコアです。
やはりしゃべることよりも知識なんですね。
英検とは違い、合否ではなく点数でレベルが表されます。
一般的な企業が必要としている点数は500点。
他の教科は自信があるけど、英語だけはちょっと・・という学生でも、この500点はなんとか頑張ってとっておきたいところです。
600点あれば大企業でも恥ずかしくない点数ではあります。
切り札にしたいのならやはり800点以上のハイスコアですね。
でもこれはあくまでも参考数字ということです。
前回の記事のように、早稲田の学生で900点のハイスコアを持っていながらも内定がもらえないということもありますから。
面接官たちは点数だけでなく、確実に学生の本質の方を評価しているんだと思います。
なので、
【ハイスコア=処理能力が高い<学生の質、ヤル気】
という図式も十分に成り立つでしょう。
スコアは学生が活かしてなんぼということですね。
それでは、TOEICスコアの対策はというと―
なんと言っても、単語力や文法の理解力UPと試験に慣れること。
現在の出発点がどのくらいかにもよりますが、TOEICはセンター試験のようなもので、英語をどれだけ勉強したかで点数が出ると考えていいと思います。
大量の単語暗記+文法の基礎力があれば、ある程度の点数が見込めて、その後はその底上げと、コツをつかんで慣れることでスコアはUPしていきます。
実際ネットではTOEICの点数を上げる方法として、たくさんの情報が出ています。
何でもそうですが、自分の環境や自分のレベルにあった方法を見つけることが一番大切。
限られた時間になりますから、その選択を間違えないようにすることだと思います。
さて、我が家の場合です。
我が家には今回の話題については面白い材料があるんです。
我が家の子どもたちは小学2年生から英語教室に通っていて、中学校からの英語の授業は得意としていました。
英語の成績は当たり前ですが非常によく、特に地頭のいい息子は模試でも満点続きでした。
そんな息子、高校以降はあまり勉強せず、TOEIC500点台。
僅かながら勉強して、700点弱で就活に挑みました。
前回も書いたように、全くのスロースターターでしたので、ハイスコアには及びませんでしたが、勉強するという分野では力があるので、もっと時間をしっかりとっていれば800点は超えたと断言できます。
現在の700点弱の彼の英語力でも、日本の企業では仕事もこなせて良しとされますが、実際にアメリカ人と普通の会話ができるかというと、それはNO!です。
単語の羅列や身振り手振りでなんとか伝わる程度でしょう。
それが日本の現状だといっていいと思います。
そしてここで現在大学2年の娘の話です。
彼女は小学生の頃から「しゃべれる」ということに憧れを抱いていました。
ただ、兄との違いは、他の勉強は大嫌いだったということ。
高校受験の際の模試では、英語のみ偏差値70をたたき出したこともあります。
そんな彼女、高校では英語部に所属しました。
無理やりに英語を発することを繰り返してきたので、ナチュナルなしゃべりではないようですが、日本語英語でもなく、英語圏の人との会話はある程度できます。
実際海外に行っても、彼女の英語に私も息子も頼っています。
ところが、英語を得意としている娘ですが、現時点でのTOEICのスコアは低く560点ほど。
得意としているのにこの点数です。
ちなみに彼女は中学時代に英検で準1級をとり、大学生になってILETSのスコアは6.0です。
それでもTOEICの点数が低いのは、ひとえに彼女が勉強嫌いだからと言えます。
【勉強嫌い=スコアが低い=処理能力が低い】
この図式がそのまま娘に当てはまりそうなので、企業から総スカンを食らわぬよう、TOEICのスコアを何とかしなければなりません。
ということで、勉強は嫌いだけどTOEICのスコアは上げたいという娘、来年春休みにセブ島へ語学留学に行くことに決めました。
今年の春に予定していたのですが、部活に所属していたためそれができず、今回初チャレンジになります。
1ヶ月のTOEIC対策コースです。
勉強することが苦手、でも英語は好きで海外でもしゃべることができる。
そんな彼女がどんな感じに仕上がるのか、親の方も楽しみです。
語学留学では、フィリピンは近くて安くて人気です。
単純に語学留学ということなら、アメリカやイギリスを真っ先に選びたいところ。
でもそこにTOEICの対策を希望すると、なかなか欧米では希望に合った留学先を見つけることができないのです。
先に書いたように、欧米ではTOEICよりもTOEFLやIELTSが主流だからです。
そうなると料金も安い、TOEICコースもある、一石二鳥のフィリピン留学を選択することになります。
娘が今回選んだ学校はこちらです。
学校を紹介してくれる留学センターのサイトで娘が選びました。
決め手は施設の新しいことと食事だということです。
偏食気味の娘は食事が結構重要だということで。
フィリピンの語学留学先は本当にたくさんあります。
娘のように目的と譲れない条件を決めて、自分に合った学校を探してみてくださいね。
TOEICのためのフィリピン留学を選択する注意点は、たったひとつです。
―ある程度の英会話についていけるかどうか―
息子のように英語を学ぶ力はあっても、会話力が乏しいというのなら、わざわざ海外に行く必要はなく、日本でコツコツとTOEIC対策をするのが望ましいと考えられます。
それでは最後に、娘の現在の英語力を披露しておきます。
この無理やりに覚えた英会話とTOEICの点数がどの程度になるのか、また来年になって報告したいと思います。