コロナ、コロナで怖がっているだけの日本と違い、世界は確実に動いています。
アメリカの閣僚が台湾を訪れました。
これはもう、中国に対して真っ向からケンカを売っているようなもの。
そうでなくても、すでに互いの総領事館を閉めて険悪な仲になっているというのに。
またまたのアメリカの意図は何?
香港の次には台湾を手中におさめようとしている中国から、本気で救う気があるというのならいいんですがね。
でも、ちがうでしょ。
大国はいつでも小国を利用する。
台湾、利用されなきゃいいんだけど。
大国が大きく広げたそのまやかしの傘のもと、自由になれると思っていたはずの小国は、いつのまにかただ利用されただけで悲しい結末になるという話は、これまでの歴史の中にゴロゴロと転がっています。
イギリスだってフランスだって、そうやって多くの国の人々を窮地へ追い込んでいったわけです。
自国の利益やプライドのためだけに小国に近づき、挙句に世界中を暗転させるきっかけだけは今、つくってもらいたくはないですね、ほんと。
ただ、強引な中国に挑む台湾の行く末、本当に心配ではあります。
そして、数日前。
日本にも来日されて、東京の大学でも演説を行った香港の周庭さんがとうとう逮捕されてしまいました。
現在は保釈はされたようですが、まったくもって安心はできない状態。
自分の子どもたちと同じような年代の子が、ここまでの強い気持ちで国を守ろうとしている姿は、何もできない遠い場所にいるこのおばちゃんの心も打ちます。
香港も台湾も、中国にのまれてしまうのか。
でもそもそも、1国に2制度があるというのが無理なことといえばそうなのかとも思います。
自由という二文字に、日本人は疎い気がします。
それは、外の世界を知らない島国ならではの国民性なのかなと感じます。
今回のコロナで、欧米各国はロックダウンをし、人々は自由を一時的に失いました。
逆に言えば、ロックダウンという強制的な処置をしなければ、欧米人の自由を求める気持ちを抑えつけることが不可能だから。
でも日本は、違います。
強制されなくても「自粛」ができる民族なんですね。
外敵に対する用心が、根っからできているんです。
でも残念ながら、強い自衛力はあるけれど、強い発信力や作用力はない日本人。
欧米人がロックダウンの末に、一番に強く求めるのは自由です。
彼らは、自由を奪われることが何よりも苦痛なんですね。
個人主義の自由な生活を知っているから。
でも日本人は違います。
自粛の果てに、自由を手に入れるぞ!と豪語して、浮かれて繰り出す輩はほぼいないんです。
まだまだ慎重に家の中から外の様子を伺っている日本人と、すでに縮小気味でもバカンスを楽しもうとしている欧米人との差は歴然としています。
陸続きでもないし、難民を積極的に受け入れているわけでもないので、日本は異なった文化や精神が育ちにくい国です。
だから、めちゃ独自路線の我が国は、先進国と言われていながらも英語がみなしゃべれません。
技術の国で売ってきた立ち位置も、とっくに揺らぎ始めています。
20年もの間、国民の平均年収が横ばいの我が国。
すでに先進国とは名ばかりの後進国と言えるのではないでしょうか。
米中の睨み合いの中、香港や台湾の自由を求める運動の中、日本人だけが時代に取り残されないように。
コロナに振り回されて、世界の動きを感知できないお粗末な民族であってはいけないと感じています。