15時少し前に、お部屋に案内されました。
仲居さんに荷物を持ってもらうなんて久しぶりのことで、思わず「いいですよ、私が持ちます」なんて遠慮しちゃったりして。
本日の我が家のお部屋は4階。
4・5階は改装されたフロアのようで、エレベータを降りるとこんな感じで、とてもきれい。
途中にこんなサロンのようなコーナーもあり、雰囲気づくりに力を入れていると感じました。
そして、お部屋に入りました。
3人で同時に「いいお部屋じゃん!」と声を上げました。
希望通りのお部屋です。
小奇麗で、和室で、海が見える。
最高です♪
こちらも至れり尽くせりの洗面室。
収納もあり、とても便利です。
お隣が小さなシャワールームですが、これもとてもきれい。
「なんで、リゾートホテルじゃないの!」と怒っていた娘も、浴衣に着替えて上機嫌になりました。
荷物を整えて、私と娘は一休のプランについている貸切露天風呂に行きます。
息子はその時間に、予約を入れておいたマッサージです。
貸切露天風呂は、本当に小さく、脱衣所も2人でやっとという感じでしたが、湯船につかりながら海が見えるのは本当に幸せ。
40分間なので、早めにあがりお部屋に戻ります。
しばらくするともう、夕食の時間です。
お昼ご飯を早めに済ませたし、しかもお子様ランチしか食べていないので、お腹はペコペコ状態。
こちらの旅館は、個室料亭での食事ということで、指定された食事処へ向かいます。
我が家の個室です。
前菜からはじまります。
その後、お刺身、伊勢エビ、鮑と豪華な食材が続きます。
お品書きでは11品。
口コミでは豪華すぎて量も多いということでしたが、私的にはそういう感想は持たなかったですね。
量も食事内容も、何もかもがちょうどいい塩梅だと感じました。
鯛のかぶと煮ですが、食材の鯛の頭とアラは、198円でスーパーで手に入る材料です。
でも、味は申し分なく、身をほじくって食べまくりました。
全体的に食事はなるべくコストを抑えて、味付と雰囲気で納得させているなという印象を受けました。
ピーク時の料金がひとり2万円ちょっとの宿ということで、中堅の位置づけで、非常に頑張っていると感じましたし、それが嫌味なく伝わってきました。
特別驚くこともありませんでしたが、接客は申し分なく、いい食事をしたという気分にはなり、満足度は高いです。
食事後はロビーで、ジャズ演奏会があるとのこと。
今晩は、サックス奏者の方の演奏が聴けるようです。
ジャズはまったくわからないのですが、メジャーな曲をチョイスされているようで、ほぼ聞き覚えのある曲ばかりで、いい時間を過ごせました。
最後はディズニーの「星に願いを」で、気分良く部屋に戻りました。
お部屋にはすでにお布団が川の字に敷かれています。
なんだか、懐かしい・・
そして、子ども2人のリクエストにより、家から持ってきた人生ゲームを始めます。
子どもたちが小学生のころは、我が家のお正月の定番ボードゲームでした。
1ゲームが終わるのに1時間半ほどかかるので、正直眠気に勝てるか不安でしたが、彼らのパワーに負け、なんとか付き合いました。
その後は、トランプ。眠いんですけど・・
最後はへとへとになって、川の字の真ん中のお布団に潜り込みました。
しっとりといろんな昔話をしながら仲良く眠りにつこうと思っていたのに、しゃべる気力もなくバタンキューでした。
年寄りは、朝が早い。
6時にはきっちり起きて、まだ寝ている子どもたちを残して、ひとり海辺を散歩しました。
気持ちがいいです。
ここをチョイスしてよかったなあ。
息子も露天風呂に行き、最後までお布団から出なかった娘がようやく動き始め、少し片づけをしたら朝食時間です。
昨晩と同じ食事処の個室へ。
3人分の食事がすでにセットされています。
豪勢ではないけれど、もてなされているなと感じる朝食です。
ひとり分の土鍋で炊いたご飯がとてもおいしく、3人とも完食。
これに昨晩夕食に出た伊勢エビを使ったお味噌汁と自家製のおいしいお豆腐がつきます。
朝ご飯は茶碗の半分ほどしかいつもは食べない娘が、土鍋のご飯のおかわりをよそっていたし、その娘の土鍋に残ったご飯をさらに息子が平らげていて。
どんだけ、私の用意する毎日の朝食が貧相なのか・・
でも本当に、しっかりと食べられるおいしい朝食でした。
部屋に戻り、ゆっくりと帰り支度をはじめます。
窓から見える海を見て、記念に写真を撮りました。
夏のシーズン以外の利用はないかもしれませんが、海と戯れたいと思った時には、また来たいと思わせる宿でした。
古いながら、小さいながら、嫌みなく真面目に頑張って演出をしている宿だと思います。
帰りは途中で、木更津のアウトレットでショッピング。
とても大きなアウトレットでしたが、ひとつひとつのショップの規模が小さく、品揃えにはちょっぴり不満でした。
1泊2日の海の旅でしたが、久しぶり尽くしで、癒され度100点満点でした。
来年も再来年も、こうしてこの子たちと来れたらいいけれど、これには限りがあることがわかっています。
ひとつの思い出をつくる度に、ふたりの子に感謝をしながら、また次を思い描いて。
終わりは突然にやってくるかもしれないけれど。
世間ではかつてない異様な夏でしたが、私自身は2020年の夏を気持ちよく締めくくれた気がします。