いよいよ、国家公務員一般職の試験の合格発表日を迎えました。
私は朝5時から目が覚め、息子も快眠できず何度も起きていたようで、ふたりでその時間をじっくり待ちます。
国家公務員は大きく分けると、この一般職のほかに、総合職と専門職があります。
専門職はその名の通り、刑務官や国税専門官など、専門的な分野で仕事をすることになります。
一般的にキャリア官僚と言われる国家公務員というのは、総合職試験で採用された人たちを指し、仕事の内容も年収も昇進スピードも一般職の上をいくということです。
リーダー的な総合職のもとで働くのが一般職で採用された人たちであり、仕事内容も業務中心となります。
国家公務員試験を受けるとなったら、この総合職と一般職のどちらにチャレンジするのかを決めて取り組む方がよいとされています。
総合職の方が断然試験内容が高度になり、その分時間を費やして取り組まなければ合格はできませんから、早めの対策が必要になってきます。
外野から見ると、キャリア官僚ともなればカッコいいですよね。
公務員向きだろうと常々思ってきた我が息子に、一応難関大に進む予定でもあったので、高校生の時からそうなってくれればいいなあという夢を、母の私は抱いていました。
でも彼は、それをずっと拒否し続けて失敗をし、結局就職浪人をして、9ヶ月の試験勉強で一般職を受験しました。
大学2年生からしっかり自分と向き合っていれば、総合職にもチャレンジできたでしょうが、これはこれでもう仕方ないですね。
それに彼曰く、「自分は総合職のリーダー的存在ではなく、縁の下の力持ち的存在」なので、一般職が適しているということ。
うん、母もそう思います。
総合職を目指せるような器なら、就職浪人はしていないでしょうしね。
てなわけで。
やっと、見事、ついに!!
就職を手に入れました!!!
10月13日の朝9時。
合格発表。
パソコンで自分の番号を確認した息子が駆け足で2階の自室を飛び出し、1階へ。
1階のキッチンに居た私も、その足音で合格を確信して、ドアを開け廊下に飛び出し、息子と抱き合いました。
うれし泣きしながら、ふたりで2階に上がり、私も番号を確認して、再び息子に抱きつきました。
よかった、よかった、よかった、終わった!
終わったんだよね、終わったんだよね・・
本当に長い道のりでした・・泣
地獄のような昨年は、このためにあったのだと、本気でそう思います。
回り道をしましたが、ようやくたどり着きました。
憧れの高校に入り、憧れの大学に進み、最も望んだ職に就かせることができました。
母の思い描いたとおりに、彼は歩んでくれました。
ありがとう、息子・・
おめでとう、息子。