2日目の仙台は、朝から雨模様。
まあ、1週間前からの天気予報でも2日目と3日目は雨でしたから、旅行前からわかってはいたことですが。
今日は、瑞鳳殿という仙台藩主伊達政宗の霊廟に行きます。
私と娘は初めて。
息子はつい最近ひとり旅で行ったのですが、前回は雨で思うように見られなかったという理由で再訪。
ところが、今回も雨。
どんだけツイていないのか(笑)。
瑞鳳殿の駐車場は参拝客は無料です。
駐車場から坂道をのぼり、切符売り場までの階段がとても素敵でした。
幽玄という言葉がぴったりな雰囲気です。
瑞鳳殿の手前にある涅槃門。
雨に濡れていますが、凛としていますね。
そしてその門の奥にあるのが、政宗公のお墓である瑞鳳殿です。
日光の東照宮を小さくしたような印象でしたが、見事な霊廟です。
この霊廟の周りには家臣たちの石塔が建てられていて、死後も藩主を守っているかのようでした。
同じような様式で、2代3代藩主の霊廟もそばにあり、伊達家の絆の強さを感じられます。
このあたりでは今朝がた熊が出没したということで、通行止めになっている場所もあり、それ以上の観覧はできず、寒くてトイレに行きたいということもあり、1時間ほどの見学を終えて車に戻りました。
その後は前回行けなかったという息子の希望で、秋保大滝へ向かいます。
瑞鳳殿を出た後は、暖かいお茶とトイレ休憩を求めながら、山の方へと向かいます。
途中、なんだか素敵なお茶屋さんを見つけました。
大きな公園の敷地内に発見して、「茶屋」の文字に心惹かれて寄ってみようということになりました。
「茶屋」なんて、めっちゃ風情がありますよね。
入ってみたら大正解!
明治創業のこのお店、有名店のようで、壁のいたるところに有名人の色紙が飾られていました。
スピッツやユーミンなど誰もが知るアーティストから議員さんまで。
小腹も空いてきたし、寒いしということで、お餅がセットのラーメンをオーダーしました。
息子はこのお店の名物のごま餅と仙台名物のずんだ餅、私と娘はからみ餅とあんこ餅をチョイス。
ラーメンはさっぱり系でくせがなく、お餅は柔らかくて、本当においしかったです。
いや、入ってよかったお店でした。
私たちが出るころには、お店の3分の2くらいの席が埋まっていましたよ。
さて、その後は滝へ向かいます。
これも息子の希望で、前回行けなかったので、ぜひとのこと。
今晩の宿である秋保温泉から車で20分ほどの距離にあり、仙台市街地からも1時間ほどの距離です。
ちなみに秋保は「あきう」と読むそうです。
紅葉の大滝に着きました。
駐車場は無料で、そこから歩いて5分ほどの滝見台へ向かいます。
滝見台からの景色です。
その後滝つぼへと歩きます。
これがまた非常に大変でした。
最初はこんなふうに楽し気でしたが・・
途中からはこんな山道をひたすら下って行きます。
のぼりもきついですが、くだりもあまりに急な勾配だとのぼり以上に足に負担があると感じました。
ヒーヒー言いながら、やっとの思いで滝つぼへ。
訓練のような下り坂を経てきた割には、ちょっぴり無難な風景でした。
ふむふむ。
ま、こんな感じですかといった具合。
それよりも。
あの道を戻る決心をつけることが大事であり。
さあて、頑張って戻ろうか!
下りの時はヒーヒー言いながら、帰りの上りはハアハア言いながら、やっとの思いでたどり着いたところに、かわいらしい茶屋が。
しばし休憩しましょうと入りました。
お店の中はこんな感じで、宮沢賢治の世界のよう。
外は寒いけれど、かなりの運動量のせいで喉が渇き、冷たい飲み物を求めて、クリームライムソーダなるものを。
これがおいしかった~!
ちょっとお休みして、大滝を後にして、今晩の宿へ。
秋保温泉の中の佐勘という立派な老舗旅館です。
今回の旅行で、一番格上の宿になります。
大滝からはそれほど時間がかからず、佐勘が見えてきました。
古い旅館ですが、夜のなるとこんなきれいな写真にかわります。
こういう写真に魅了されて、トラベラーたちは宿を選ぶわけなんですね。
まあ実際古かったですが、格式も風情もある宿だなと感じました。
今回の旅行はどの宿も2週間前になって予約を入れたので、希望の宿やお部屋のチョイスはなかなか難しく、この佐勘も新棟の方で空いているのは1部屋のみでした。
しかも数社の旅行サイトのうち、2社のみで空きが確認できただけの滑り込みセーフで。
チェックインをしたあと、しばらくたっても案内の人が来ないということは、まさか自分で荷物を運ぶの?としばらく首をかしげていましたが、今はコロナのせいでお部屋への案内はしていないということでした。
夏に鴨川の旅館に行ったときは普通に案内をやっていただけましたが、東北だからなのか、全国的にそういう流れになったのか、今回はすべての宿がセルフでした。
まあ、自分で運ぶのは慣れているのでかまいませんがね。
ゴルフ場でも今は、自分でゴルフバックを運ぶようですから。
さて、お部屋ですが。
なにしろ広くてよかったです。
化粧部屋もあり、洗面ボウルもツインで、過ごしやすいお部屋でした。
ただね、お部屋はとってもきれいでも、やっぱり古いから、畳や床から歩く度にギシギシと音がします。
まあそれも、風情があっていいかな・・
食事の前にひと風呂浴びに行きます。
こんなふうに籠が用意されているのはうれしいですね。
温泉は、大浴場と河原の湯のふたつのお風呂を利用しました。
後から入った河原の湯は川沿いの小さな露天風呂。
娘と2人きりの貸切状態で、寒さにキャーキャー言いながら湯船に飛び込みました。
女性は夜の利用でしたから、川のせせらぎは聞こえますが、景色は見えません。
でも、エントランスや通路がとっても素敵な雰囲気でしたよ。
宿のサイトの写真ですが、昼間はこんな感じ。
川がきれいに見えて、いいですね。。
お風呂あがりにはラウンジで無料で飲み物をいただき、夜のロビーでは、クラシック音楽とプロジェクションマッピングを合体させた催しがあり、ゆっくりと夜を愉しむことができました。
ただ、食事はというと・・
部屋食で楽でしたが、内容的にはごくごく普通のレベルでしたね。
仲居さんが若い女性でしたが、柔らかい口調で好感が持てました。
あ、今回の東北旅行全般では、現地の方が皆、非常に物腰が柔らかいという印象でした。
急いていないなあと感じましたね。
優しい気分になれます。
川の字になってお布団で寝た翌日3日目は、松島へと向かいます。