子どもたちが大きくなってからは毎年、「さてクリスマスイブをどう過ごそうか」と考えるようになりましたね。
中高生までの子どもたちがイブの夜に家にいるのは当たり前で、当然のように飾り付けをしたツリーを見ながら、たいした内容ではないもののクリスマスバージョンの料理を作り、食卓を皆で囲んで「メリークリスマス!」と乾杯していました。
恒例化されたイブでしたが、そこに幸せもしっかり感じていました。
我が家ではイブの夜にプレゼントが来ます。
クリスマスが近づくと、子どもたちは母に促されサンタさんにお手紙を書きます。
それを外のテラスのテーブルに置いておくと、いつのまにやらサンタさんが持っていってくれます。
そして、イブの夜。
ごちそうを食べている間に、テラスのテーブルにプレゼントが置かれているのです。
「ごちそうさま!」となったあと、「もうそろそろプレゼント来てるかも・・」と声をかけるとかわいい子どもたちがは一目散に走っていきます。
「あった~!」と叫びながら、喜んでプレゼントを抱きかかえてリビングに戻ってくるこどもたちの笑顔を見るのが、私のとっては最高の幸せの瞬間。
プレゼントの箱を開けて、はしゃいでいるふたりの子に、サンタさんにお礼を言おうと声をかけ、窓を開けます。
「サンタさん、ありがとう~!」
夜空に向かって大声で叫ぶ愛くるしい子どもたち。
その一連の流れが、私自身への何よりのクリスマスプレゼントでしたね。
でも実は、本当に私たち3人、サンタさんを見たこともあるんです。
子どもたちが小学3年生の頃でした。
サンタさんにお礼を言うために3人で外に出て、夜空を見上げたとき、鈴の音とともに、そりに乗って遠く夜空にのぼっていくサンタさんを目撃したのです。
確かに何かがのぼっていくのを見たんです、私も。
サンタさんだよね、サンタさんだよね・・
3人で夜空を見上げながら確認しあいました。
わずかな時間でした。
でも、強烈にその夜の出来事は心に残り、そのせいで息子は高校生までサンタさんのプレゼントを信じていました。
プレゼントの用意は母がしていることがわかってからも、そして今現在でも、息子はサンタさんの存在をどこかで信じているようです。
時は流れ、息子も大学生にもなると友人とクリスマスパーティーへ。
大きなツリーも飾りつけは面倒となり、簡易的な小さな光るツリーを買ってきて、リビングにちょこんと置いておくだけとなりました。
それでも息子がいるクリスマスイブの夜は、料理を作って乾杯!としていましたが、息子が欠けると、娘と私と夫ではなんだか気まずく、そういうイブの夜は娘とふたりでお出かけをしていました。
娘もイブに母親とふたりで過ごすのはなんだかな~と思ってはいるようですが、出かけるのは結構乗り気で、ディナーやコンサートなどで、なんとなく楽しく過ごします。
そして今年のイブ。
息子は彼女とお泊りデートということ。
そうきましたか。
それでは娘と私は、久しぶりにディズニークリスマス!といきましょうか。
クリスマスといったら、ディズニーでしょ!
そして、ランドホテルに泊まって、おいしいディナーを食べてこようと話がまとまり、イブのパークチケットもゲットしました。
そして、ディナーの予約に四苦八苦しているところに・・
ディズニーオンクラシックの情報がメールで送られてきたんです。
今まで行ったことないけど、興味はあるなあ―
これ、行ってみる?と娘に聞いてみると、「あ、それ絶対行きたい!」と即答され。
すでにチケットは発売されていましたが、残席が数日後に抽選&発売となっていて、早速抽選に申し込んでみました。
それじゃあ、チケットが取れたらコンサートへ、とれなかったらパークへということにしようか。
ディズニーオンクラシックは、以前から気になっていたコンサートでした。
例年はテーマが絞られ、そのテーマ中心で曲目が決められているので、好みが分かれるところですが、今年はコロナ禍のせいで、スペシャルプログラムだということ。
私の好きなディズニーの曲目ばかりが並んでいます。
そのうえ、イブの夜は特別にクリスマスプログラムもあります。
これはもう、行ってみてもいいかも♪
そして抽選発表日。
なんと当選!
奮発してひとり12000円のSS席です。
すでに9月ごろには売り出していたチケットなので、残っている席はSS席とは言えども、あまりいい席ではないでしょうが、まあ仕方ないですね。
というわけで、イブは娘とふたり久しぶりにショッピングをして、ランチを食べ、コンサートへ行き、お泊りなしで帰ろうということになりました。
そして迎えたイブの日。
10時すぎに恵比寿へ。
広尾の中華レストランを予約していたので、近くの恵比寿ガーデンプレイスでまずはショッピング。
恵比寿三越の正面玄関から当たり前のように入っていくと、目に飛び込んできたのは―
心躍るクリスマスの世界です。
なんて、かわいらしい・・
写真の中のほとんどのグッズが、音を出して、光をともして、動いているんですよ。
もう心が奪われて、思わずその中のひとつを衝動買いしました。
かわいらしいでしょう?
お値段は3万円弱でしたがすっかりとりこになってしまい、自分へのクリスマスプレゼントとして即買いしちゃいました。
その後ぶらぶらとしているうちに、レストランの予約の時間になり、慌てて移動。
クリスマスとはまったく縁のない中華料理です。
広尾にある、「ジャスミン」。
家族そろって、ここの「よだれ鶏」が大好きです。
以前はGINZA SIXにも出店していて、そこを利用していましたが、このコロナ禍で閉めてしまったようです。
名物よだれ鶏。
辛いけど、本当においしい。
席の予約ができるのはコースだけだということで、それほどお腹も空いていないためにミニランチコースと贅沢ランチコースのふたつをオーダーしました。
前菜には大好きなよだれ鶏。
その後はぎょうざなどの点心、スープと続きますが、どれもみなおいしい。
特にアオリイカの炒め物がおいしかったですね。
贅沢コースでは、全7品。
どれもハズレ無しの満足のコースでした。
満腹になった後は、再びガーデンプレイスに戻り、雑貨や洋服を見て、地下鉄で銀座へ。
娘のバッグのチャックの閉まり具合が悪く、メンテナンスのお願いをしにGUCCIへ。
その後は銀座三越へ。
ライオン像のマスクは赤でした。
18時過ぎには国際フォーラムにインしたいので、そろそろ夕食のようなものを軽くとろうかと考えましたが、まったくお腹は空いていない。
それじゃあ、パフェでも食べましょうかと、銀座千疋屋へ。
私は若かりし頃、職場が日本橋にあったために、千疋屋のアイスクリームなどはよく食べていました。
これほどおいしいアイスクリームがあるのかと感動して食べていましたね。
銀座にはよく来ていましたが、日本初のフルーツパーラーとして誕生した銀座千疋屋には今回初めて行ってみました。
2階がフルーツパーラーになっています。
狭くて、おしゃれという感じではなかったですが、さすがにフルーツの千疋屋といったメニューで、お値段も素晴らしい!
クリスマス限定のパフェと迷いました。
しかし!
娘の希望で、メロンのパフェに。
娘は紅茶、私はレモネードをオーダーしました。
パフェをシェアするか聞かれ、オーダー後すぐにシェア用のお皿が手際よく先にセッティングされます。
そしてパフェ登場!
3000円のパフェを食べるのはおそらく生まれて初めてのこと。
3000円でも、サイズは全く普通。いやむしろ小振り。
メロンはたくさんのっているので、それはうれしい限り。
しばし、ふたりで鑑賞した後、まずはメロンをひとくち。
な、なんと!
口の中がとろけるおいしさとはこのこと!
そのあとに口に入れた生クリームも、極上です。
あれよあれよという間に、たいらげてしまいました。
いやいや・・実に絶品。
今までおいしいと言って食べてきたパフェはいったい何だったんでしょう。
あれはパフェじゃなかった。
いや、待て。あれらがパフェで、これがパフェではないのか。
これまでのパフェと同じくくりでは絶対にいけないと思わせるシロモノです。
感動モノのこの究極パフェを食べることができて、本当に良かった!
私の中では、死ぬ前に食べたいものの、これは一番になると確信しました。
と、感動してパーラーを出た後は、銀座三越で時計売り場に行き、腕時計を見ながら時間を過ごし、いよいよ国際フォーラムへ。
銀座からは歩いて10分ほどで到着。
はじめての国際フォーラムです。
ホールの中は、白く煙っていますが、これはスモークと言って、光の線などの演出効果を目立たせるためだということです。
私たちの席は5列目でしたが、実際は機材などで3列ほどが使われていて、実質2列目でした。
中央ブロックではありませんでしたが、舞台が近く、出演者たちが間近に見れてよかったですね。
ただ、この手のコンサートは、少し後方でも中央付近で見るのがおすすめだと思いました。
映像を見ながらも聴くことがメインなので、全体を大きく見渡せる席がベストですね。
今はコロナ禍で、閉演後はブロックごとに順番で退場となっているため、SS席の最大のメリットは、一番に会場から退出できるということでしょうかね。
ディズニーオンクラシックは、ディズニー映画やパークで流れる楽曲を、オーケストラと歌とスクリーンの映像で愉しめるというコンサート。
ディズニーの音楽は、本当に素晴らしいものが多く、耳にしたことがあるという人も多いはずです。
娘はなにしろピーターパンが大好き。
特にピーターパン2の主人公ジェーンが好きで、意地を張っていた彼女がネバーランドを信じるようになる過程を自分に重ね合わせているようです。
https://www.disney.co.jp/eventlive/onclassic/onclassic2020/program.html
そしてなんと言っても娘の大好きなロンドンが舞台。
今年の初めにロンドンにひとりで行ってきた娘。
ビッグベンの時計とピーターパンのコラボは、この上ない魅力のようで。
美しい音色と歌に、めちゃくちゃ喜んでいました。
はじめてのディズニーオンクラシックは、また行きたいと思わせるコンサートでした。
パークのショーの映像も多く流され、やっぱりショーやパレードがパークに1日でも早く復活してほしいと強く思いました。
ミッキーやミニーは、ショーやパレードで一番輝いています。
クリスマスショーの映像に、少し涙が出ました。
コロナ禍のなか、やはりエンターテイメントは大切なものだと気づきます。
心に何かを灯してくれます。
想いを届けようとする舞台の上の人たち、それをしっかり受け止める客席の人たち。
この不自由なときだからこそ、独特な一体感を味わうことができたなと思いました。
とてもすてきなイブの夜でした・・
コンサートを終えて、東京駅まで歩きます。
いい1日だったね。
この言葉を、何度もふたりでかわしました。
娘とともに、充実したイブを過ごすことができたことに感謝です・・