いよいよ最終日となってしまいました。
6日間なんて早いものですね。
浄土ヶ浜パークホテルの朝です。
私と娘はお部屋でゆっくりくつろぎ、息子は部屋にある海の見える檜風呂に入りました。
朝食は夕食と同じくビュッフェでしたが、夕食ほどの感動はないものの、無難においしくいただきました。
名残惜しく、何度も部屋の中で写真を撮って、2度目のパークホテルにお別れです。
もう一度来る時があるでしょうかね・・
チェックアウト後に、遊覧船に乗るつもりでしたが、運行ダイヤを見るとちょうどいい時間がなく、帰りの新幹線に間に合うかが微妙です。
遊覧船の目的はウミネコです。
私が若かりし頃、社員旅行なるもので佐渡に行ったときに、フェリーに乗ってウミネコに餌をやったことがあり、その話を娘にするとぜひやってみてたいということで、それができる浄土ヶ浜の遊覧船に乗ろうということになっていました。
しかし、残念ながらちょうどいい時間がないということで遊覧船はあきらめ、代わりにいつでも出航できるさっぱ船に乗ることにしました。
さっぱ船とは陸中海岸の漁師が乗る磯舟のこと。
3人~7人乗り程度の小さな舟です。
舟が小さいので、陸中海岸の青の洞窟と呼ばれる場所にも行けるらしく、目的の餌付けもできるさっぱ船にしようと、乗り場へと向かいました。
青の洞窟と舟はこんな感じです。
マリンハウスと呼ばれる小さな建物の前で、ライフジャケットとヘルメットが渡され、それを身につけてすぐに乗船です。
料金はひとり1500円で、支払うとかっぱえびせんが1袋ずつもらえます。
これがウミネコのえさになり、賢いウミネコはこの赤い袋を認識していて、この袋を持っていれば数十羽のウミネコも一緒舟についてきます。
私たちが舟から降りて、ウミネコにえびせんをあげている下の写真ですが、奥の方に出て行く舟にウミネコが群がっているのがわかりますね。
大昔の佐渡旅行の時も体験しましたが、えびせんを差し出すと、ウミネコは正確にえびせんだけをくちばしでくわえて持っていきます。
遊覧船だと正面からウミネコが来るので、鳥の顔がまともに見られ、案外怖い目つきをしていたなあという記憶があります。
今回のさっぱ船は、後方からウミネコたちがついてきます。
えびせんを持って手を上にのばしていると、後ろからウミネコがさっと上手にくわえていきます。
その勢いがすごくて、鳥の体のどこかの部分が手に当たり、怖いと思う人も多いようで、怖いと思う人はえびせんを放り投げれば、鳥たちは上手に空中でキャッチしていきます。
私と娘は大いに喜んで鳥たちと戯れましたが、息子は鳥への恐怖で一刻も早く 舟を降りたいとうずくまっていました(笑)。
さて、舟から降りて最後にまた浄土ヶ浜まで行き、お別れです。
もう一度どうして来たかったこの浜に、成人した子どもたちと来れたことに本当に感謝するし、あの頃とみじんも変わらない、いやむしろ大きな幸せを感じることができました。
またいつの日かここに来る時があるとしたら、きっとそれは私の人生の本当に最後になるんだろうなあとふと思いました。
浄土ヶ浜を出て、2時間ほど車で走り、盛岡駅へと向かいます。
駅近くのレンタカー営業所でレンタカーを返却。
駅構内で食事をして、新幹線の時間を待ちます。
旅の終わりは、軽い疲れと現実に戻る実感とで、結構言葉数が少なくなりますね。
16時の新幹線に乗り、車窓から見る夕暮れの盛岡の町を眺めながら、旅の終わりを感じました。
なんだかんだ、しっとりとしたいい旅だったね・・
大好きな息子と娘に。
本当にありがとう!