私、あまりテレビは見ないのです。
世の中の出来事の情報収集は、ネットに頼っていることが大きいですね。
気をつけなくてはいけないのは、ネットの場合、様々な人の意見を同時に取り込んでしまうので、発信媒体によって情報内容に色がついてしまうこと。
シンプルではない情報は人によっては危険です。
真実が少し捻じ曲げられてしまうことがありますから。
ニュースはできるだけNHKで見るようにしていますが、最近夕方のニュース番組のキャスターが苦手になりました。
NHKのキャスターは、大方好感度が高かったのですが、このふたり、なんかダメなんですね。
コロナについての感想というか、考えというか、それを番組の最後のお別れの時間に、視聴者に語りかけ、押しつけをすることが多くて。
SNSでも、何かと呼びかけをする人が居ますが、私はそれが苦手。
自分の考えを持つことはいいんです。
でもそれを、どの位置づけに立って周りに呼びかけをするのか。
呼びかけられた方は勘弁して下さいと思ってしまいます。
そのNHKのキャスターは以前から、「みなさん、気が緩んでいませんか」と何度か呼びかけていて、不快に思っていたのですが、つい先日のもっとおかしなメッセージの発信には耳を疑いました。
「緊急事態宣言が出されて、1週間が経ちました。努力されているみなさん、本当にありがとうございます」
言葉はところどころ違っているかもしれませんが、内容はこの通りであり、国民にありがとうと言って、頭を下げていました。
う~ん、あなたたちの立場は何?
普通に風邪にもコロナにも、感染症には気をつけて生活はしているけれど、こんなふうにアナウンサーにお礼を言われるのは筋合いはなく、なんだか漠然と不快になりました。
自分は、ただただ文句をつける人間ではないと思っていますが、これはどうにも解せない気分になりましたね。
同じ呼びかけでも、これは素敵なメッセージとして伝わりました。
批判よりも、提案を。
意味なく群れるよりも、意思のある孤立を。
なぜこのCMはガツンと心地よく響くのに、NHKのアナウンサーのメッセージは不快に感じるのか。
コロナに関してのことで、私の考えがアナウンサーたちと違うから?
いやいや、そうじゃない。
彼らが以前、「お仕事お疲れ様です」と頭を下げたときにも確かに不快感がありましたから。
なぜなんだろう・・
なぜ彼らが嫌なのか。
やっと気がついたことは、彼らが「媚びている」と感じたから。
受け容れてもらおう、認めてもらおう、挙句は、味方だから仲間だからという押し売り感覚。
これを感じ取ってしまい、嫌になってしまったのだと気づきました。
思えば自分自身、こうしてブログを書いていても、SNSでは発信しても、メッセージはいつも含ませてはいますが、直接的な呼びかけはしていないはずです。
どんな内容のメッセージを発信しても、取捨選択の自由は相手にあります。
一部を受け容れるか、多くを受け容れるか、はたまた全否定か。
それは受け取り手の自由であり、そこを動かすための発信ではなく、あくまでも自分の気持ちや考えをストレートにぶつける場所として、ブログやSNSを利用しています。
誰もが皆自由であり、意思は自分で選んでいくものだという考えが根底にあります。
まあ、私とNHKのアナウンサーを比較するのはおこがましいことではありますが、NHKのアナウンサーには媚びのあるメッセージ発信はできればしてほしくはないと願っているのです。
今回は、ひとりのNHKファンである故のつぶやきになりました・・