昨晩は、オリンピックの開会式を最後までテレビで見ていたので、今朝はとても眠いです。
朝は大概5時頃から目を覚ましてしまうので、夜更かしが美容と健康に悪いのはわかっているのですが、それでも昨日はやっぱり仕方ない。
なにしろ東京で57年ぶりの大会。
この雰囲気を味わなくてはもったいないですからね。
開会式はちょっぴりハズレ~なんて思ったり、しょぼいと思ったりするところもありましたが、まあ、それでも仕方ない。
昨日の朝、洗濯物を干しながら、娘に話しかけました。
「今日の開会式、誰が国歌を歌うと思う?」
「う~ん、石川さゆりかなあ・・」
「違う違う、結構若い人から年寄りまで納得する人」
すぐにMISIAだと当てた娘。
「今日はねえ、これからブルーインパルスが飛ぶんだよ。何時ころからなのかはわからないんだけどね」
私自身は子ども時代には数回ブルーインパルスの飛行は見ています。
本当に格好良くて、忘れられない思い出になっています。
そんな話を娘としていたら、「じゃあお母さん、見に行こうよ」といきなり言われました。
行くとなると、暑くてめんどくさい。
でも、こんな機会はもうないかも。
じゃあ、行こうか!
すぐに話はまとまり、支度をして新宿御苑に。
息子は友達と出かけていたので、娘とふたりです。
家を出るころには、12時半くらいに飛行予定だという情報もキャッチしていました。
御苑の前はもうすでに人が多くて、入ろうとしている人が長い列をつくっていました。
あと20人くらいで入れるというところで、入場制限がかかってしまい、無念にも入れず。
入り口前も同じような人たちであふれていて、とりあえず時間もないので移動もできず、そこで立ち見です。
待つこと20分。
来た!という声で、皆が一斉に空を見上げます。
ビルの向こうから現れ、カラースモークを出しながら、真上を飛んでいきます。
一瞬ですし、声もうるさいですが(笑)動画を撮っています。
これで感動していたら、さらにまた1機ずつに分かれて飛行してきました。
ああ、これで五輪の輪を書くんだ!
さらに歓声を上げてそれを見守ります。
薄いスモークの輪がわかりますか?
写真を撮って、声をあげながら、自然と涙が出ました。
これが感動ってことなんだと思いました。
涙に意味はなく、でもこらえきれずに自然とこぼれてくる。
日本人なんだなあ、日本でよかったなあ・・
飛行後はあちこちで拍手がわきました。
ありがとう!
ここで見ていた人の共通の思いです。
このあと、あまりに暑いのでタクシーで代々木まで。
せっかくなので、国立競技場を見てこようということに。
競技場の五輪のモニュメントまでは暑くて歩けませんでしたが、テレビでいつも見ている国立競技場は、とても素敵でした。
そして、もったいないなあと感じました。
こんな穏やかで美しい佇まいの競技場を、日本人で埋めつくせないこと、世界中の人に生で見てもらえないことを。
この競技場の建設に関わったすべての人たちの無念さが、少しだけど理解できる気がしました。
先日テレビのインタビューで答えていた小学生くらいの男の子。
サッカーの観戦チケットをもっていたようです。
せっかく日本で開催され、せっかくチケットを持っていたのに、ここで味わうことができないのは本当に残念だと。
その通りです。
日本で行われているのに、実際に体感できない無念さは、こうしてブルーインパルスの飛行を見て、競技場を見て、残念という言葉をはるかに超えていて。
誰が悪いわけでもないけれど。
そして確実に、これがひとつの歴史のページとして刻まれていきます。
ならば誇りを持って、決して無駄にしないよう、それをできる範囲で享受しよう。
心からそう思いました。
今の私には特に心にしみます。
人は今を生きています・・