「黒い便が出た」
昨日の夕方、息子がぽつりと言いました。
愕然とした私。
そしてガックリとした私。
黒い便が出たら、医師に連絡するように言われていたので、今日息子が職場から電話をすることになっています。
黒い便は内臓で出血してしまっているという証拠。
血小板の数値は抑えられることなく、勢いがついているということなんだろうか。
出血が始まれば、同時進行で血栓もできやすくなる、非常に厄介な病気。
息子の体の異変は、見えないところで進行していっている・・
いきなり突きつけられた気分でした。
病気のことはわかっていたのに。
症状が出て、はじめて殴られたような気分になり。
昨日の件ではじめて、彼の病気に向き合った私です。
どうしよう・・どうしよう・・
ひとり自分の部屋に行って、苦しくなり、はじめて号泣しました。
今まで能天気でいた自分、息子の辛さを全く理解していなかった自分が、あまりにも馬鹿で悔しい。
これからどんどんと何かが迫ってくる恐怖に、戦わずにいた私とすでに戦っている息子。
そのあと。
怖くて、これからのことを口走る私に、「落ちつけ」と諭す息子。
まだまだ入り口。
薬の量を増やすことになるけれど、動悸や頭痛も辛く、慎重にやっていく。
だから見守ってくれと言われました。
私にできる今の最大限の我慢は、息子の前では絶対に泣かないということ。
くだらない、アホみたいな小さな我慢だけど、これだけは必ず守り切ろうと誓いました。
明日は息子のワクチン接種。
本当に大丈夫なのか・・
逃げない息子の背中しか見ることができない母です。