コロナ禍で渡航ができなくなって、すっかり自分の中にあった羅針盤のようなものに狂いが生じてしまい、どう考えても答えがすんなりと出せないような自分になってしまったこと。
なんだかなあと思います。
加えて、自転車事故からはじまった自分の体調不良と息子の病気とで、それまで自信満々だった舵取りが、慎重になり、不安になり・・
悩んでばかりいると、時間も失っていきます。
でも、国の政策や社会の風潮など、勝手に行動ができないという圧力の中にあり。
もがくだけで一歩も踏み出せない2年となっています。
そんな中、Facebookの海外のグループなどに登録して、いろんな国の情報を仕入れたりしたことで、豊富な選択肢も教えてもらえました。
いやいや世界は広く、日本には世界中を渡り歩いているつわものたちが、なんと多いことか。
私にとってアメリカは「陽」で、ヨーロッパは「陰」という勝手なイメージがあり、太陽サンサンの陽気なアメリカは、自分に適していると信じ込んでいました。
反対にヨーロッパの人って、文化や歴史を大事にすることから後ろ向きな傾向があり、アンニュイな雰囲気をえらく主張しているような感じもして、ちょっと苦手だったわけです。
それがいろんな人の投稿を見るうちに、勝手に視野を狭くしていただけなんだなあと改心することとなりました。
思い込みの激しい自分を変えるのが、旅かもしれません。
ここでおさらいをしてみます。
家族の行きたいと思っている国と場所を、ピックアップしてみましょう
まずは私。
前々から、そして常々行きたいと思っているのは、やっぱりアメリカ。
理由は書いたとおり、陽気な国、広大な自然、迫力のある街。
自分の中にある活気が、さらに増すのがわかります。
行きたい場所はサンフランシスコ、ヨセミテ国立公園。
ウォルトディズニーが愛したニューオリンズ、「風と共に去りぬ」の舞台アトランタ。
今度こそ、Route66の走破と、もう一度訪れたいモニュメントバレー。
そして今回そこに、ヨーロッパの中でも陽気なイタリアが加わりました。
イタリアのフィレンツェ、ヴェネツィア、アマルフィ海岸。
それからスイスです。
やはり一度は、登山鉄道でアルプスの壮大な景色に抱かれたいものです。
そして息子。
なんといってもフランスはパリ。
彼の場合は、ディズニー一択です。
ディズニークルーズも行っているし、残すは香港とパリで世界制覇できるというわけで。
大学でもディズニーサークルに所属していたし、ピクサー映画にも詳しい彼の悲願でもあります。
フランス以外では、ニューヨークやラスベガスに興味があるようです。
最後に娘。
卒業旅行に予定しているイタリアが断トツ。
絶対に外せないのは、ミラノの「最後の晩餐」。
彼女は西洋美術・文明が大好きで、ロンドンへ短期留学してきたときも、美術館巡りが最高の幸せだったそうで。
なので、イギリスにももう一度行きたいし、ギリシャの遺跡巡りもしたいらしく、私と違ってヨーロッパ寄りです。
こんな感じの3人の希望です。
さ~て、希望も考慮してこの夏に行きたい場所、行ける場所を考えてみて・・
ここに各国の入国条件が立ちふさがります。
日本への帰国時の憂いはどこから帰っても同じなので、それはさておき、家族が希望している渡航先の現時点での入国条件を並べてみるとー
<アメリカ>
2回のワクチン接種証明+搭乗前の陰性証明。
<イタリア>
6ヶ月以内の接種証明or9か月以内のブースター接種証明or陰性証明。
<スイス>
9ヶ月以内の接種証明。
<フランス>
ブースター接種or陰性証明。
<イギリス>
特になし。
<ギリシャ>
陰性証明書。
さらっとっですが、これが現時点での入国条件。
3回目の接種はしたくなくて、出発前の陰性証明も無しという我が家の都合のいい条件を満たしているのは、イギリスのみとなります。
でもイギリスは、私と息子はほぼ興味がなく、じゃあどうしようかと。
そこでたどり着いたところが、前回書いたカナダなんです。
カナダは、期限のない2回の接種証明のみで、陰性証明も不要で渡航ができるのです。
私は以前行ったことがありますが、まあもう一度行ってみてもいいかなと。
でもね、やっぱりしばらくすると気持ちが萎えてくるんです。
本当にカナダでいいの?
自問自答して、違うんじゃないかと思い始めたりして。
ここなんです、以前の私と違うのは。
ウジウジウジウジ・・
スパッと決められない。
仕方ないといえば仕方ないんですよ。
どうしても行きたいところじゃなくて、行けるところに行くということになるわけだし。
そのうえこれまでも、行けるだろうと思ってと予定を立てても、3度もそれが流れてきてしまったわけで。
どうやっても辿り着けなくて、自分の勇み足にも嫌気がさしてきて、どうせ行けないんだろうと、最後は嫌になって放り出す。
そのくせまた、沸々と計画をたてはじめては行き詰まる、繰り返し。
ウジウジウジウジ・・
ロシアとウクライナの問題もあり、航空券も高騰しています。
ヨーロッパは入国の条件は緩くなっているし、今後ももっと緩和されると思っていますが、現時点では不穏であり、航路の問題もあり、しばらく静観するしかないかなと思っています。
今回の旅の目的は、突破口を開くことと位置づけをしました。
このままカナダにするか、はたまた違う国にするのか。
もうしばらく、悩む日が続きそうです。
それがまた、めちゃくちゃ憂鬱なんですね・・