窮屈な国だなあと感じるようになりました。
そして未来は暗いなあとも思います。
数年後、台湾有事が確実視される中で、このマスク民族はその時が来たら、どうするんでしょうか。
北朝鮮のミサイルが、間違って陸地に落ちたらどうするんでしょうか。
何もなかったとしても、子どもが生まれてこない国の未来は明るいわけがありません。
せっせと年貢を納め、きちんとルールを守り、貧しくてもちっぽけな自分の家を守って、清らかに暮らす。
そんな昔話のような生活が、実は現在進行形なんだと最近気づきました。
いや、この国、少し先の未来では伝説の国になるんじゃね?
そんな気がしてきましたね。
今日本人は、いつの時代を生きているんでしょうか・・
ってな具合で、娘に移住の話を真剣に話したのが、かれこれ2か月ほど前。
私はいつものように夕方の報道番組を見ながら洗い物をしていて。
番組は台湾有事について深く取り上げていて、結構真剣に聞いていました。
ちょうどその番組が終わったころリビングにやってきて、ヨギボーに座りながらいつものようにスマホをいじくり始めた娘。
当時はまだ就職前だったので、暇さえあればスマホです。
そんな娘に、私が切り出します。
「真剣にさ、移住しようよ。どこの国がいいかを考えようよ」
ヤバいよ日本は。
アメリカの言いなりになって、おそらく台湾有事には何らかの形で巻き込まれていく。
それが想像以上に深くかかわることになりそうな気がする。
その前に本気でここから脱出した方がいいんじゃないの?
ヨギボーの前に座って、話し始める私に、いつもならすぐに乗っかって来る娘。
「じゃあさあ、どこの国にする~?私、あんまり田舎は嫌だなあ・・」
こんなふうに。
ところが、今回はちょっと違う。
なんとなく、口が重い。
そして言いにくそうに話し始めた言葉は・・
「お母さんはいいよ、なにもここに残すものが無いから」
ん?
じゃあ、あなたには何があるのよ。
「私はさ・・友だちとかさ・・そういうのが居るわけよ。すんなりとそういう人たちと別れていくわけにはいかないよ・・」
ん、ん?なに?
あ・・
そゆこと?
娘の口から友達が大事なんて言うのを聞いたことがなく。
そりゃ、高校の時からの親友がひとりいて、その子とはずっと今でも付き合っていて。
でも、その子と離れるのがイヤでなんて、娘が言うはずもなくて。
ピンときました。
シマリンのことか・・!!
このブログではシマリンと呼びます(笑)
たぶん24歳。男性。
聞くところによるとMarch卒。
長く付き合った彼女と別れたばかり。
実家は自営業で、ゆくゆくはそれを継ぐことになるかもしれない。
就活がイヤで、バイトをしていた会社にそのまま就職。
でも営業がイヤで、営業から総務に異動させてもらった。
そしてバイトの女の子と、週一で夜中までオンラインゲームで遊ぶ。
これが私の知るシマリンのプロフィール。
そう、彼は、娘が1月までバイトをしていた会社の先輩男性なんです。
ゲームで遊ぶ女の子とは、娘のことです。
娘がバイトを始めた当初から、とても優しくて、ゲームの話でも気が合ってと、よく娘の口から彼の名が出ていました。
私はそれを聞いていて、当時は、彼氏にでもなってくれればいいなあくらいに思っていました。
おそらくだけど、娘自身もずっと彼のことは好きだったんだと思います。
でも、彼には彼女が居て、娘はその恋心を静かに封印し続けていて。
その彼が彼女と別れ、ふたりは急速に仲良くなっていったようです。
それがわかったのが、年末年始のアメリカ旅行。
時差がありながらも、ふたりはLineでずっとやりとりしていました。
その時点では、優しそうだし、そこまで気が合うのなら初の彼氏としていいんじゃないかと、微笑ましくも思っていた私だったんです。
ところが。
その旅行中、娘とふたりきりで、WDWのアトラクションのスタンバイ列に並んでいた時のこと。
「じゃあさ、彼の写真を見せてみてよ」と言った私に、娘は笑いながらスマホで見せてくれました。
衝撃が走りました。
いや、待ってくれ・・
こ、これは・・
ウーパールーパーではないか?
人の顔のことを悪く言ってはいけません。
わかっています。
でも、上下から力を加えられてぺシャンと潰されたようなその顔。
もう一度言います。
人の顔を悪く言ってはいけません。
でも・・
「いや、ちょっと待って。お母さん、アウトなんだけど・・」
あまりに特徴のある顔に、申し訳ないくらい嫌悪感をおぼえてしまって。
いけないことです。
いけないことです。
でも、本当の心の声なんです。
娘は笑っていました。
外野の意見はもうどうでもいいと思っているようだし、おそらくだけど、私がこんなにも生理的に嫌がっていることが、娘には伝わっていないようで。
これが23年間、彼氏いない歴を通してきた娘の、はじめての人なのか・・
イケメンを望んでいたわけではないんです。
でも、あまりに特徴のある顔で。
そのあと、夢でうなされるほどの落胆ぶりでした。
そこからは何かと衝突するようになりました。
デートに行くとか、ゲームをするとか、その都度いやそうな顔をする私に、当然娘も反抗的になって。
そして、その移住の話をしたときのこと。
移住の話から、シマリンの話に変わり、とうとうお母さんと離れてここを出て行くということにまでなりました。
半ばお互いケンカ腰になっているときに、息子が帰ってきて、両方をなだめるという事態。
それからしばらくは、表面上では仲直りして、また険悪になって‥の繰り返し。
彼氏と言っても、今はまだ仲のいいボーフレンド。
手を握ったわけでもないので、恋人というわけでもないんです。
娘は気が合って、話もはずんで、趣味も同じで、ただただいいっしょに遊んでいる時間が楽しくて仕方ないだけなんです。
それ以上の関係を望んでいるのか、おそらく本人にもわかっていないんだろうなあということがわかり、ここ2カ月を過ごしてみて、私もようやく落ち着いてきたところです。
その間に、例の不審なプレゼント事件もあり、娘をめぐっていろんな感情が私の中で沸き立ちました。
冷静に考えて、嫉妬なのかと自分に問うと、そうではないんです。
心底、シマリンの顔がイヤだったんです。
たぶんね、嫉妬ではなく、私の支配欲だと分析できました。
私は、自分の子どもたちを自分の作品だと考えてきました。
自分が丁寧に丁寧に仕上げてきた宝物です。
その宝物には当然ながら意思があるのもわかっていて、支配しないようにはしていたのですが、ただ、ふたりが傷つくこと、辛い思いをすることだけは、どうしても苦しくていやなんです。
その傾向が、娘と息子ではちょっと違っていて、娘の方は、かわいくてかわいくて仕方なくて、その作品にはそれに見合ったものじゃないと嫌だというエゴが強く出てしまったんです。
別にハードルを高くしているわけじゃないんです。
我が家の息子だって、イケメンではない。
でも、何度も書くけど、あまりに特徴のある顔ってどうなのよ。
私の大事な作品に、それがかぶさってくることがどうしても無理なのよ~
それでもね、ようやくやっと落ち着きました。
娘は、そんな私の心の葛藤を知っていたのか気づかなかったのかわからないですが、シマリンとはずっと仲良く付き合っています。
私は2か月かけて、あきらめがついた感じです。
もうね、仕方ないですよ。
娘はもう作品ではないのですから。
私の手を離れていくのですから。
彼女が居心地がいいと思うのなら、それで納得するしかない。
あきらめがついたというのが本音です。
仕方ない母親です。
息子に愚痴をこぼしました。
娘がシマリンと結婚して、ウーパールーパーが生まれたらどうしよう。
そしたら息子。
「大丈夫、俺が面倒を見るよ」
誰か私を哀れんでください(笑)