昨日は娘が有給休暇をとり、ふたりで銀座をプラプラとしてきました。
今週初めの夜中、すでに眠っていた私の部屋に突然泣きながら来た娘。
その晩は、珍しく息子が妹の娘に対して怒って怒鳴ったという出来事もあり、情緒が不安定だったのかもしれませんが、しばらく私のベッドに寝て泣いていました。
理由は、会社がイヤだということ。
正確に言うと、業務の中で、どうしてもやりたくない仕事があるらしく。
社長の秘書らしき仕事だそうで、何がイヤなのかと言うと、その社長が昭和人間だからだということ。
メモを渡す時も、お茶を出す時も、ニコリともしないし、まったくリアクションがないらしく。
当たり前のようにして偉そうにしているのが、どうしても許せないと。
こっちがやってあげて当たり前というその態度は、他の役員にも見られるらしく、娘はそれに腹が立ってしかたないらしいんです。
娘の入社した会社は小さな会社で、ゆくゆくは英語が活かせるような業務にしてもらえるということでしたが、入社1年目は、とりあえずは出産のために休暇をとる女性の仕事を引き継いでもらいたいという話で、娘もそれで納得して入社したのです。
給料関係が主な仕事ですが、社長のお世話係も兼任らしく、社長への朝のお茶出しや会議のときのお茶出しも含まれているということ。
今どきお茶出しなんて仕事はあるの?と驚きましたが、かなり古い体質のようで、何事も社長のひと言で決まってしまうワンマン経営です。
だから、若い社員は育つことがなく、新卒も入ってはすぐやめてしまうらしく。
1年後に、果たして娘が希望している部署に替えてもらえるかどうかも含めて、なんだかなあという思いがあるというのはすでに聞いていたので、その晩は、1時間ほど娘の泣きごとに付き合っていました。
そして、その翌日、眠い目をこすって出社した娘から、「木曜日、有給とったから、どっか行こう」とLINE。
その木曜日の昨日は、息子も帰りが遅いことがわかっていたので、お昼ご飯を早めにとって、コーヒーゼリーを目当てに、銀座の三十間というカフェへ。
娘はパンケーキをオーダー。
仕事の話や、息子の異動の話など、尽きない話題満載でしたが、しばしゆっくりしたそのあとは、娘の希望で、カルティエやティファニーへ。
ティファニーでは、いくつかのペンダントを試した娘。
購入を迷っていたので、他と比べてみようよと横から言うと、すんなりとあきらめてくれました。
危ない危ない。
このまま買ってしまうようなことがあると、私への借金が増えるだけなので。
娘は現時点で、私に30万円の借金をしていますから(笑)
その後、お母さんは何か見たいものはないの?と聞かれましたが、特になし。
そう、私は最近、旅行以外に何の興味もなくて。
服も買わない、指輪やネックレスも興味なし、ハイブランドも海外へ行くと何かしら買ってきたりしますが、基本的に財布など実用性のあるもの。
普段着ている服なんてね、ひどいものです。
息子や甥っ子のおふるを平気で着て、どこへでも出かけます。
気になるのは、寒いか暑いかだけ。
靴と下着だけは、合わないと苦しいので、ある程度のものを買いますが、それ以外には何のこだわりもないんです。
若かりし頃は、それなりにおしゃれもしていたんですけどね。
あ、そういえば、昨年だったかな。
クリスマスのパリへ行くはずだったので、いいコートをひとつ買っておこうと思い、バーバリーのかなりお高いコートを買いましたね。
結局、寒い冬のパリを体験することなく、そのコートは2回ほど着ただけで、クローゼットに眠っています。
というわけで、娘に何か見たいものは?と聞かれて、何もないと答えた私でしたが。
あったんです!見たいものが。
なんと、純金なんです!
少し前に、純金のミッキー像の写真が三越のホームページに載せられていて、それを見て、金が欲しいなあと思い始めて。
ミッキーの展示は期間が過ぎてしまったのですが、純金を見たいのなら、銀座には田中貴金属があるはず。
まったくもって、金のことは何も知らないのですが、ちょっと覗いてみたい世界でもあったので、行ってみたいなあと。
娘もなんか面白そうと乗り気になったので、いざTANAKAへ。
店内も店外も、写真を撮ってはいけないかなと思い、HPからお借りしました。
外にも中にも警備員が居て、恐る恐る中に入ると、中年の優しそうな男性スタッフが「何かご覧になりたいものはありますか?」と話しかけてきてくれました。
「初めてでよくわからないのですが」と言うと、すぐに女性スタッフが来てくれて、1階のフロアの案内をしてくれました。
お客さんもそこそこいて、すぐに緊張は解けて、ジュエリーや置物などを順に見てまわりました。
その中で、断トツに欲しいと思ったのがこれです。
60万円ほどの金額でしたが、本気で買いたいと思いました。
クレジットカードも使えるし、買う気満々でいたところ、はじめてでよくわからないことが多いとその女性に言うと、それなら4階で金の購入や積み立てなどの案内を詳しくしているから、一度聞いてみたほうがいいと言われ、上の階へ案内されました。
純金は、価値が下がりにくいので、資産として持っているのはいいだろうということで、いつかは買いたいとは思っていました。
我が家は、貯金とか資産とかというものには縁遠くて、やっと貯まってもマンションやら車やらを購入して、残りは旅行に使い、はっきり言って恥ずかしながら資産と呼べるようなものはほぼありません。
今後は旅行は年に1度にして、今から数年で頑張ってまとまった老後資金を貯めようという、浅はかな考えでいたところです。
以前から資金もないので、投資などできるはずもないのですが、実は一時期、夫と離れたい一心で、一獲千金を狙って僅かなお金で株やFXなどに手を出したことがありました。
当然ながら、素人だし、自己資金は少ないしで、あっという間に手持ちはすっかりなくなってしまい、これは家族には誰にも話していません。
そんな黒歴史があるので、もう何かで儲けようとかという気持ちはサラサラなく、純金の購入も投資が目的ではなく、ただただ持っていたいと思ったわけです。
そして、店内で小判を見たときに、これを枕元に置いて眠りたいなあと子どものように心がときめきました。
4階で話を聞いて、500グラム未満の金の売買には手数料がかかり、少量の取り引きだと、よほど金の相場が高くならなければ、利益は大きくは出ないということがわかったので、やはり投資というより資産として持っていようと思いました。
そして小判などは工賃が上乗せされているので高く、普通の金のプレートの方が、同じグラム数であれば安いということです。
資産として、金のプレート(インゴットというらしい)を持ち、眺めるために小判も置いておきたいなあなんて、欲張って考えています。
現金にすりすり頬を寄せることはできないけれど、小判なら手にのせてうっとりすることができる気がするし。
想像したら、ニンマリしてきました。
昨日は、とりあえず説明だけを聞いて帰ってきましたが、少し自分でも調べて、ぜひ購入したいと考えています。
TANAKAを出た後は、小さな鉄板焼店へ。
ミニコースでしたが、結構お腹がいっぱいになりました。
帰りの東京駅で、電車を待っている間、たくさんのビル群を見上げて、息子のことを思いました。
毎日、この東京駅で乗り換えてる息子。
こうして、たくさんのビルの明かりを見上げることも、4月からはもうしばらくなくなるわけで。
数年後にはまた戻ってこれるだろうか。
なんだかね、可哀そうでね。
異動先では、今度こそ上司には好かれてほしいし、頑張って実力を出してもらいたい。
ビル明かりを見ながら、負けないでね、へこたれないでねと、つぶやきました。
そうそう、甘ったれの娘ちゃんは・・
昨日の銀ブラで、かなりのリフレッシュになったのは言うまでもありません。