昨日の朝、ヤフーニュースでサル痘についての記事を読みました。
「サル痘感染者、100人に迫る」
という見出しでした。
たくさんのコメント数があったにもかかわらず、数時間後にはこのニュースを見つけられなくなっていました。
この見出しを検索すれば出てくるので、記事が削除されたわけではないのですが、こうしてトップの一覧からすぐに消えてしまうのはなんでだろうと、どうしても疑ってしまいますね。
サル痘は、今は「Mpox」と呼ぶことになったらしいですが、昨年の夏、サンフランシスコに行く際に、我が家はこれについてはめちゃ調べましたよ。
コロナだって感染はいやですが、正直Mpoxの方が数倍怖くて。
当時サンフランシスコでは、急激に感染者が増えていましたから。
寝具からの感染にもビビっていたので、ホテルのシーツやら枕まで消毒液シートでふき取りをしたし、結構寒かったけど、湯船には膝までしか浸からないようにしたりしてね。
コロナには気を使わなかったけれど、Mpoxだけは嫌でした。
だから、そんじゃそこらの日本人よりも、これについての情報は持っている方なんです。
情報をきちんと探ろうとせず、ただあたふたと騒いでいる人たちもどうかと思いますが、情報を流す方も、ほんとにこれでいいの?という記事です。
どうしたらこれに感染して、何に気をつければいいのか。
何ひとつ書いていません。
これじゃ、ただ煽っているだけじゃないですか。
もちろん憶測で記事にするのはいけないですが、もうすでにアメリカでは昨年からCDCできちんと呼びかけています。
これを伏せる意味がどこにあるんでしょうか。
まあ、どこかにあるんでしょうね。
そして同じくCDCではこのような注意喚起をしています。
Mpox感染者の40%がHIVにも感染している。
こういう情報をなぜ同時にきちんと出さないのか。
同性愛者の差別につながるという懸念から、アメリカでも、調査や記事にすることにはかなり慎重だったようですがね。
疑心暗鬼になって、憶測で差別が生まれるよりも、情報をしっかり持って生活する方がより安全なんじゃないでしょうか。
該当する人たちも、感染しないように性接触の機会を控える、ワクチンを打つ。
そういったことで、自分が感染して苦しまずに済みます。
非該当者も、普段の接触では何の心配もないことを知れば、不用意な差別をすることもないでしょう。
それをしっかり記事にすることが真のジャーナリズムということなのでは?
まあね。
コロナやら統一教会やら、その他多くのうやむやにされ続けている報道。
ありとあらゆるところで、あらゆる利権や忖度に左右されている現代のマスメディアさんに、正当なジャーナリズムが求められないのは、すでに周知の事実ということで。
本当にいつからこんなことになったんでしょうか。
昨晩我が家は、大好きな「映像の世紀」をまたもや見たあと、3人で唸りました。
今回の主役は、初代FBI長官フーヴァー。
彼はその後、逸脱した諜報活動によって、歴代大統領の弱みにも付け込み、その地位を確立させていきます。
やがてはその違法な調査が市民の弾圧にも使われていき、それに気づいた市民グループの手により、見事に悪事が暴かれることになります。
FBIから盗みだされた極秘ファイルが、そのままワシントンポストの手に渡り、フーヴァーの秘密操作がアメリカ全土に知れ渡ることになります。
事実をそのまま伝えることの勇気。
当時も当たり前に、それには危険があったでしょう。
でもそれを伝えていくことで、世の中を正しくしていくという信念が必要ですよね。
伝えないことは、捻じ曲げていることと同様だと私は感じます。
映像の世紀のオープニングテーマです。
この重厚なオープニングテーマのタイトルは、「パリは燃えているか」。
まさしく、今パリは燃えています。
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