この物価高に、最近、真面目に向き合うことになりました。
夫との会話で。
私は夫の会社の経理事務処理をしていますが、ただただ数字を会計ソフトに打ち込むだけであり、営業に関することや資金繰りなどの銀行関係はすべて夫任せであり、まったくもって把握をしていませんでした。
ところが先日、現金が百万円単位で必要になり銀行に向かったのですが、会社の口座の残を見て驚きました。
かつてないほど残高が少なくて。
夫に、すぐに電話しました。
もちろん夫はこの額を知っていて、売り先からの大きな振り込み入金が滞っているからだということ。
長い付き合いなので、しばらく待ってみると話していましたが、それがきっかけとなり、あまり仕事の話はしてこない夫が、珍しく最近の状況を語り始めました。
最近のこの円安と物価高が、我が社も含めた業界全体を結構苦しめていると。
そりゃそうです。
個人的にも、スーパーへ行っても、外食をしても、航空券を買っても、こんなにも高くなったんだと驚くことばかりなんですから。
一応役員でありながらも、業務だけはこなすものの、経営状況などこれまで一切知らされていませんでした。
まあ、それをお互いにヨシとしてきたわけですが。
本来、それではイカンのです!
これまで500万円で取引できていたものが、今はその倍の資金がないとダメだということ。
輸出を増やすつもりでも、取引額分の消費税の還付が決算時になるので、1年間、消費税分が口座から目減りしていき、その分国内取引額が少し控えめになってしまうこと。
そういった資金繰り状態を、おそらく初めて夫から聞かされました。
物価高は、私個人の財布だけでなく、多くの小さな企業を苦しめている。
そんな当たり前のことを理解せずに、今までずっと、自分のことだけしか考えていなかった私。
夫にまかせっきりで、めちゃくちゃ申し訳ない気持ちになりました。
ただ夫は、私には何事も多くを語る人ではないので、本当に必要なときにはきちんと話してはくれますから、それほど切羽詰まっているという状況ではないこともわかっています。
今回も、私が電話をしたから話が始まったわけで、それがなければ私には何も話すことはなかったのでしょうからね。
物価高。
実際に日本人が今、かつてない物価を目の当たりにしているところです。
いきなりの大波が押し寄せて、なんとなくそれをクリアはするけれど、時間が経ってから、それをかぶった実態がもっと迫ってくるかもしれません。
ジワリジワリと多方面から。
乗り越えていかないといけないのでしょうが、どうしてこうなったのか、よくわからないことも多いです。
この円安も。
以前は、アメリカの景気が良くて、日本との金利差が大きいからなんて言われていたけれど、もちろんそれは正解だったでしょうが、ほんとのところは日本の国力が弱っているから?
そして、これからはスマホを買うのにも、マイナンバーカードが必要?
個人的にはマイナンバーカードの発行には別に反対ではないけれど、ここまで急ぐのはなぜ?
急がせる理由が、何かあるのかなあと。
なんだかね。
ちゃんと知りたいなと思うことはたくさんあります。
ほんとのところをね。
そうそう、最近、ふと疑問に思ったこと。
社会保険料のこと。
私は経理事務担当なので、普通のサラリーマンやパートの方に比べると、こういうものに向き合うタイミングは多いのですが。
先日も住民税のことを書きましたが、今回あれ?っと感じたのが、社会保険料。
社会保険料の中の大きなものとして、厚生年金と健康保険料があります。
厚生年金は、収入や年数によって、もらえる額が違ってくるので、年収によって毎月の支払額が増額していっても、いずれ返ってくるだろうと、ある程度は納得がいきます。
年収300万円の人に比べて、500万の人がたとえ2倍の額を払っていたとしてもね。
でも、健康保険料が増額していく意味が、なぜなのかがわからないんです。
私が加入している協会けんぽでは、年収300万円の人に比べて500万円の人は、2倍弱の差があるのですが、どうして収入によって健康保険料がここまで違うんだろうと、今回ふと考えてしまったんです。
だって、受ける医療は同じだから。
まあ、普通に考えて、「年収が高い=中年以降=病気が多くなる=医療費がかかる」という図式が成り立ちます。
だから、年収が高ければ、それに合わせて健康保険料を多く納めてもいいんじゃない?って言われちゃうかもしれませんが、社会保険料の中には、介護保険という制度も存在していて、40代以上の人は、健康保険料とは別に、一定の金額を納めているんです。
それに、コロナ以降は老いも若きも関係なく、あらゆる医療機関に人々が駆け込む率が高くなっているような気がしますから、必ずしもこの図式通りではないと思えるし。
いやね、多少の差だったらいいんですよ。
でもね、2倍になるとか3倍になるとかってどうなの?
健康保険料多く負担しているから、その分、医療が手厚いとか、大病院で順番待ちが優遇されるとか、そういうメリットでもあれば納得するんだけど。
収入が多くなればなるほど、保険料もごんごん高くなる。
診察代も薬代も、医療は同じ内容なのに。
介護保険もあるわけだし、年収300万の人も500万の人も700万の人も、同一料金でもいいのになあ・・なんて心の狭いことを、ふと考えてしまったわけなんです。
所得が多ければ多いほど、かなりの所得税も納めているのにさ、そのうえ保険料までこんなに?って思っちゃったわけなんです。
ケチくさ!
そういうのにはさ、目をつぶんなさいよ!
そう言われちゃいそうですね、はい。
でもね、ケチで言ってるのもそうなんだけど、頭の固い私のほんとに素朴な疑問。
「年収に応じて、保険料が上がっていく仕組みがどうしても解せない」ってことなんですよね・・
ほんとのところを知りたい。
だんだんと、そんなことばかりが目に付くようになりました。
大人なら、仕組みをしっかりと理解しなくちゃイカンですよね。
ま、でもその前に。
役員なら、社会の仕組みより、自分の会社のほんとのところを把握しろや!ってことですね・・