いよいよもって、イタリア旅行が近づいてきました。
前回書いた、中東危機。
毎日のようにニュースをチェックしていますが、現時点ではイランの報復攻撃は延期ということになっています。
でも、武装勢力によるガザ地区への攻撃は毎日のようにあるんですね。
私は今回、飛行ルートでその近くを通るということでこうして注視していますが、普段はスルーしてしまっています。
当たり前のことですが、自分に関わること以外のものには、興味がない。
それでいいし、そうして生きるものだと思います。
ただ、我が国も、近くに頻繁にミサイルを飛ばしてる国があるわけで。
決して他人事ではなく、ガザ地区の惨状も、ウクライナの悲劇も、頭の片隅には常に入れておかねばならない情報なんですね。
鎖国のような国ではあるけれど、国として存在している限り、世界とのかかわりは確実にあるわけですから。
そして。
差別や偏見、いじめはなくならないものと思っていますが、せめて、人と人が殺しあうことだけは、そこにどうしても意味が見い出せないので、絶対にやめてもらいたいものです。
前回でも触れたエムポックス。
変異のものが欧米でははじめて、北欧で感染者が発見されたとか。
我が家は2年前にサンフランシスコに出かけましたが、そのときにアメリカではこのエムポックスが流行していて、今回のイタリア同様、当時は結構ビビりながらの渡米でした。
渡米後もこのウイルスには用心して、日本では使ったこともない消毒液を持参してスプレーしたり、浴槽には膝までしかつからないようにしていたり。
コロナウイルスにはほぼ反応しない我が家も、このエムポックスにはかなり慎重でした。
まあこの時は、サンフランシスコでいい気になって事故って、全身打撲で帰国するハメになり、このウイルスどころの話ではなくなったというオチが付きましたけどね。
「エムポックス新種、スウェーデンで感染確認」
ほんとなら、そもそもエムポックスとは何ぞや?というところから、きちんと記事やニュースにしてもらいたいものです。
コロナについてもそう。
はじめのころは仕方がなかったかもしれませんが、しばらくしてからも、そもそも論を出すメディアが無かった気がしますね。
エムポックスについて、2年前と今回、私が調べたことです。
2年前まではサル痘という呼ばれ方をしていましたが、これはもともとはサルで発見されたウイルスだったから。
現在は語弊があるということで、エムポックスとなりました。
エムポックスには、クレードⅠとⅡがあり、クレードⅠはアフリカのコンゴ共和国で1970年に初めて見つかったウイルスで、致死率は10%とかなり高いですが、経路が野生の動物からということで、この地域以外で蔓延することがありませんでした。
家庭内での感染が主で、女性や子どもにも感染者がいます。
ヒトヒト感染はするものの、この国の位置関係からしても、おそらく密接にかかわりがなければ、外には出ないというウイルスだったから、世界的に恐れる必要がなかったのでしょう。
2年前に私が恐れた欧米での流行は、クレードⅡbというタイプ。
こちらは、男性同士の性交渉から感染する率が高く、感染者はほぼ該当する男性のみともいえるほどで、ワクチンなどの呼びかけにより、鎮静化されました。
クレードⅡにはもともとクレードⅡaというタイプがあり、これは西アフリカ中央部での感染であり、このウイルスの宿主は動物だということで、これも風土病のようなもの。
そして、今回危険視されているのが、昨年からコンゴ共和国で新たに感染率が高まってきた、クレードⅠの変異タイプであるクレードⅠb。
これがコンゴ共和国におさまらずに、近隣の3か国、そして新たにスウェーデンで発見されたというのがこのニュースなんです。
実は、昨年の11月からの調査なので、実態が把握されていないというのが現状のようですね。
ただ、2年前の騒動に比べると、明らかに危険度は上回っているようです。
クレードⅠなので、致死率が高いということ。
この変異タイプは、地元の風俗業を介した性的感染で広がったということ。
にもかかわらず、感染経路は性交渉だけではなく、子どもも感染して死亡しているということ。
総じて言えることは、クレードⅠとⅡのすべてを兼ね合わせている恐ろしいウイルスだということなんですね。
アフリカから帰国したこのスェーデン人が、いったいどういう経路で、性別はどちらで、今どういう状態なのか。
スェーデンの公衆衛生局のサイトに入りましたが、感染した事実を伝えているのみで、今はまだ調査中のようです。
風土病と言われていた致死率の高いクレードⅠが、クレードⅡの特徴である強い感染力によって広がる。
これは、なんとか阻止したいもの。
このために本来の力を、WHOは発揮してもらいたいです。
まあこれまでも、新型コロナなんかよりもよほど高い致死率である、SARSやエボラ出血熱なども封じ込めてきたわけですから、なんとか頑張ってほしいですね。
私の憶測になりますが、エムポックス全般が、ウイルス保持者との性交渉が原因であり、今回は男性同士のみならず男女間もその該当となり、寝具などに付着した体液からの感染もあるから、家庭内での感染(子ども)にもつながるということなんじゃないかなと考えています。
だから、旅行なども含めて、普段の生活ではそれほど恐れなくてもいいウイルスかなと。
なるべく早い段階で、これがしっかり明らかになって、2年前のクレードⅡのように、日本ではフェードアウトになることを望んでいます。
たとえ、報道しにくい内容だったとしても、真実をそのまま伝えてほしいものですね。
読んだだけでは、不安しかない記事。
取材記者であるならば、とことん調べてほしいなと思います。
電話やネットでキャッチした情報をただ流しているこのレベルなら、私でもできますから。
真実に迫るのが記者。
調べて、取材して、はじめて活字にするべきです。
ニュースにスピード感は絶対的に必要。
でも、中身がこれでは、ただ混乱させるだけであり、不要にすら感じます。
今、「笑うマトリョーシカ」というドラマにハマっていて、これがなかなか面白いのですが、主人公の記者が真実を追求するために取材取材で走り回るんです。
そこには信念のようなものがあり、そのために人を傷つける羽目になったり、世間からバッシングを受けたりもするのですが、真実の追及をやめません。
真のジャーナリズムというのはこれなんですね。
時に悲しむ人もいるかもしれませんが、スピード感や利権による間違った情報や適当な内容よりも、多くの人が最終的に望むものは有益な真実。
こんな時代だからこそ、欲に惑わされずに、それを追いかけてほしいと、切に願います。
今の世の中は、真実は自分で追及しないと、間違った方向に流されて行ってしまいますから。
世の中には毎日たくさんのことが起きています。
そしてそれを、瞬時に知ることができます。
今の私たちは、情報の海で生きているんですね。
SNSでもテレビでも、これが本当のことなのか、これを信じていいのか、自分にとって有益なのか、2度3度の確認作業が必要でもあります。
スピードにのまれず、ゆっくりでもいいから、慎重になるべき時は逃してはいけないなと感じる、今日この頃です。