初日のサンフランシスコ空港から、ヨセミテ公園内のホテルまでのルートです。
通常で4時間かかるルート。
アメリカ上陸、最初のお昼ご飯は、あまりおいしくなかったけど、ジャックインザボックスのハンバーガー。
今回、結構ハンバーガーを食べましたが、これが一番イケてないお味でした(笑)
トイレ休憩でホームセンターに寄ったり、ガソリンスタンドに寄ったりしながらなので、当然4時間以上はかかりましたが、なんとか無事に、まだ暗くならない時間に、由緒あるThe Ahwahneeに到着できました。
車寄せには、数台が待っていて、スタッフが声掛けをしてきました。
「荷物を出して、車はそのままにしておいていいよ!」
あら、そうですか。
そんじゃ、お言葉に甘えて・・
そしたらこれ、バレーパーキングってやつで。
翌日にちゃんと、$30の支払いが加算されていました。
どおりで専用のベルスタッフが、私たちにしっかりと付いているわけだ。
由緒あるホテルということで、フロントもこんなふうにクラシックな雰囲気。
ロビーも素敵。
私たちの部屋は、この本館ではなく、コテージになります。
これもやっと予約が取れた部屋で、写真ではとてもいい雰囲気でした。
こちらがそのお部屋。
1泊約12万円のお高いコテージです。
広くてよかったですよ。
でもね・・
クラシックって言ったら言葉はいいけど、申し訳ないけど、もうただの老朽としか言えないんじゃないかと。
そう愚痴りたくなるほど、何もかもが古くて、壁なんかもぼろくて、何とかしないといけないんじゃない?というレベル。
さらに、ここのダイニング。
公園内の場合、夜になったら他に選択肢がないので、口コミが悪いのは知っていながら、しかたなくディナーの予約をしておきました。
しかし、やっぱりなあという感じでした
値段の割に、あまりに種類がない。
3人で総額$220を支払いましたが、私が食べたものは、パンとひと切れのローストビーフと数本のインゲン。
これなら、部屋でカップラーメンでも食べたほうがよかったなあ・・
ま、それでも、雰囲気はとても素敵でしたけどね。
コロナ前はビュッフェでなかったそうで、しっかりドレスコードもある高級レストランだったようなので、今後は変わるかもしれませんけどね。
でもね、実はここへ来る前に、めちゃめちゃ不安になった情報があって。
出発の数日前に、公園の注意書きのようなものを読んでしまい、それは、いろんなことが起こるから注意してね~という内容だったのですが。
すでに、クマがいることは知っていました。
でも、それよりも怖かったのが、ハンタウイルスのこと。
このあたりに生息しているネズミはシカネズミといって、日本で見かけるネズミとは違って、なんとも恐ろしいハンタウイルスを持っているということなんです。
このハンタウイルス、ヒトヒト感染はしないものの、およそ40%の致死率。
ここまで読んでしまったら、そりゃ調べちゃいましたよ。
2012年に、この公園内にある別のロッジで、このシカネズミのウイルスによって、10人の発症者が出て、このうち3人が死亡しているということ。
直接触れなくても、ネズミの糞尿などを、知らないうちに埃とともに吸い込むことでも感染するということ。
当時のこの事故で、公園内ではかなり野生動物のコントロールをしたらしく、おそらくそれ以降の感染者は出ていないようですが、トリップアドバイザーの5年前の口コミに、ネズミを部屋の中で発見したというのを見つけてしまい、すでに行く前からメンタルをやられていました。
そして、その後はもう腹をくくり、ドラッグストアへ行って、コロナのときだって買ったことがなかった消毒液を買い、置くだけでネズミを寄せ付けないという忌避剤を買い、できる限りの備えをして、渡米しました。
ドキドキを抑えながら、迎えたこの日。
この公園内に宿泊する人たちは、もうあまり恐れていないのでしょうか。
我が家がビクつき過ぎるということなんでしょうか。
まあね、ネズミだけじゃない。
旅行へ行けば危険はつきもの。
ヨセミテ以外にも、このウイルスの危険はあるとも書かれていたし。
そうそう、今までだって、そうやってくぐりぬけてきたわけだから。
こうして迎えた夜、なんだかなあというディナーを味わい、何もかも古すぎる設備の部屋に泊まり、夜通し外で何らかの鳴き声も聞こえ、もうね、ビビりながら、愚痴りながら、あまり寝られない夜を過ごしました。
そして迎えた、朝。
怯えて怖くて・・なんて気持ちがふっ飛ぶくらいの、この見事なホテル!
こちらは、我が家が泊まったロッジ。
古いけど、とっても素敵でしょ?
あの注意書きさえ読まなければ、ここは見事なロケーションで、何度も泊まりたいくらいの素晴らしいホテルなんです。
ただ、やっぱりあまりに古すぎて、どうにかリニューアルしてくれればいいなと思います。
公園内のホテルは同じようにどこも古いのですが、公園外のホテルからでは、あまりに広いので時間がかかり、我が家のように1泊しかできないような慌ただしい客は、やはり公園内を選択するしかないんですね。
というわけで、いろんな思いが交錯した1泊目のホテルを後にして、美しいヨセミテの景色を見ながら、次なるマンモスレイクスへと向かいます。
ちなみに、この日の朝ごはん。
昨日のディナーよりも絶品(笑)
キッチン付きのホテルではないので、環境への配慮もあり、食べ物のごみはひとつ残さず、すべて袋に入れて回収して帰りました。
ちなみに、今回の旅行には、お水のペットボトル大を1本、小を5本、お茶のペットボトル小5本を持参。
水はアメリカでも補充できますが、持っていく湯沸かしポットが、もしも硬水で不具合を起こすと嫌なので、そのために軟水を持参していきます。
道中の万が一の手洗いにも使えますし。
毎回ホテルで数本を冷やして、翌日、これを持参したクーラーボックスに入れて、車に入れておきます。
飲料以外には、3食分のサトウのご飯と塩昆布、ふりかけと「ごはんですよ」。
それに、赤いきつねとみそ汁、カップスープ。
今回2度目ということもあり、これらを見事に活用することができて、ドライブ旅の7日間、だいぶ満足のいく食事内容になりました。
さて、出発。
快晴です。
これぞヨセミテ。
何日も滞在して、トレッキングやサイクリングや乗馬なんかも楽しむのがいいのでしょうが、今回は目的がはっきりとしているため、ヨセミテの上っ面だけを眺めながら移動するということになります。
有名なヨセミテ滝も、今の時期は水がほとんどないということで、トンネルビューという観光スポットへ。
そして、グレイシャーポイントからのハーフドーム。
気持ちよくて、見晴らしもよくて、あまりに素晴らしい!
でもここ、かつて見たこともないほどのおぞましい公衆トイレしかなくて、売店にもトイレがないので、仕方なくここで用を足しました。
もう絶対に行きたくない、見たくないトイレで、思い出すだけでも吐き気がするほどでした。
あの美しい景色のあとにあれでは、きれいな思い出が半減するというものですね・・
ヨセミテ公園内にあったガソリンスタンドで、給油した後、併設している売店でサンドイッチとバナナと購入。
これがこの日のランチです。
このバナナ、おいしかった~!
冬は閉鎖されているタイオガ・ロードという道を通って、マンモスレイクスへと向かいます。
途中にこんな絶景も。
これがレンタカーの魅力ですね。
名も知らない美しい景色に、偶然出会って観ることできます。
このあたりから気温がずいぶんと低くなってきて、長袖に厚手のパーカーでちょうどいいくらいに。
次の場所のマンモスレイクスの朝は、気温が3℃だということ。
この旅、行く先々で気温の変化が大きいので、それに対応した備えが必須でした。
ゆっくりと景色を堪能しながら、マンモスレイクスに到着。
この日のホテルは、ウェスティン。
こちらは1泊7万円ほど。
3人なので、部屋も大きめで、ソファーベッドのある部屋ということになると、少しお高め。
バルコニーもあって、本当に快適。
広々のキッチンも付いているので、翌日の朝食はサトウのご飯に決定。
この日の夜は、このホテル内でディナー。
昨日とは大違いのおいしい食事になりました。
昨晩はほぼ眠れなかったので、打って変わっての近代的なホテルで、この夜はぐっすりと眠ることができました。
2日目が無事に終わりました。