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びっくりの引越し

早いもので、4月を迎えました。

さくらも満開を迎え、ようやく春本番です。

花粉も黄砂も飛んだりするけれど、やっぱり春はいいですね。

寒い冬とお別れできることは、本当にうれしいことで。

そう、春はお別れの季節。

卒業する、転勤する、ひとり立ちをする。

そういう、ちょっぴり寂しい季節でもあります。

 

我が家のこの春は、昨年研修で長野へ行った息子が、1年ぶりに戻ってきます。

1年間という期限付きだったので、大学4年間をひとり暮らしするとか、就職で実家を離れるとか、そういう状況に比べたら、親としての寂しさはかなり小さいものでしたが、やっぱり、ちょっとしたときに感じることはありました。

スーパーで買い物をした時も、ひとり分少ないんだなあという実感があり、がらんとした部屋を見ては、ため息が出たりもして。

まあ、それも最初だけでしたけどね。

息子の場合は、通院もあり、歯の矯正もあり、旅行もありで、なんだかんだ月に1度は会っていたりしてたので、離れている寂しさも、夏を迎えるころにはほぼ無くなっていました。

ただ、体の心配だったり、宿舎のほこりだらけの部屋だとか、しわくちゃだらけのシャツを見るたびに、はよ帰ってこい・・と強く感じてはいました。

そしてようやく、1年の修行を終えて、昨夜帰ってきました。

私的には、うれしいのですけどね、息子的には複雑なようで。

ひとり暮らし中は、まあ好きに自由にやっていたようですから。

それができなくなるし、仕事的にも、3月までの1年間はお客様扱いのようなものでしたが、東京へ帰れば責任のある仕事に戻り、また忙しい日々が待っているのは間違いないことですし。

 

3月、4月は引越しシーズン。

世間一般で、引越し業者を選ぶどころか、見つけることも大変な時期です。

昨年、長野へ引越す際は、正式通達が1ヵ月前なので、引越し準備はそこからのスタート。

研修へ出るのは、少し前にはわかっていたようですが、転勤先がわからず、それでは暮らす場所が決められるはずもなく、当然引越し業者に連絡することもできません。

はっきりわかった頃には、すでに見積もりを申し込むだけで、数社に断られました。

そのうえ地方へ行くとなると、業者は限られてきて、やはり最終的に、名の知れた大きな引越し業者しか引き受けてはもらえませんでした。

しかも、破格の金額になります。

単身だし、大きな家具や電化製品はレンタルにしたので、大した荷物はないんです。

それでも、春の引越しは通常時期の倍の金額。

そして業者のほうも手馴れていて、こちらの事情もいろいろと知っていて、常に主導権を握られます。

複数の相見積もりが必要だったり、このくらいの金額ならOKだとか、省庁内の裏話的なことまで教えてくれたりもします。

挙句の果ては、こんな切羽詰まった時期での見積もりですから、日程的なことなど、お客様のほうにも譲歩はしてもらいますからと、軽く怒られたりもします。

昨年のそういった流れを知り尽くしていた私たちは、今回は、年が明けたらすぐに、引越し業者に見積もりをしてもらうようにと、息子には言っておきました。

早めに対処しておかないと、地方なら特に、引越し難民になってしまうので。

そして1月の半ば過ぎ、名の知れた大手2社と、ローカル的な業者1社の、計3社の見積もりを取るということで、宿舎の整理と観光も兼ねて、夫と娘とともに、見積もり日に合わせて長野へと向かいました。

その時点で、ローカル社1社はすでに来ていたのですが、後日きた回答にびっくり。

荷物搬出後、1週間後に埼玉に搬入するのだと・・

言葉が見当たりませんでした。

これじゃ、まず無理。

搬出から搬入まで1週間かかるって、そんな引越しってあるのか?

そしてそのあとも、びっくりの連続となります。

私たちが長野の宿舎に着き、まず大手1社の見積もり。

感じのいい方ですが、なぜだか営業の方ではなく、現場の方が来て、運ぶものをチェック。

そして、やはりこちらも、金額はその場では出ないと言われました。

埼玉ではどの業者も、その場でプリントアウトをして、いちおうの金額が出て、あとは交渉次第というスタイルでした。

こっちはそれができないらしく。

ローカル社も大手も関係なく、長野ではそれが普通なのかもしれません。

まあ、これも仕方ない。

それでは後日、連絡をもらうということで、次の業者を待ちました。

ところが今度は、待てど暮らせど、次の業者が現れません。

1時間過ぎたところで、待ちきれずに業者へ電話すると、受付自体がされていないという、こちらも驚きの回答。

我が家の名前が見当たらないというのです。

そんなわけないですから。

まずは年明けに息子が手配して、その後私が詳細確認をしているので、少なくとも2度以上のやり取りはしているんです。

にもかかわらず、息子の名前が登録されていないという。

これじゃあ、見積もりになんて来るはずないんです。

これまたあんぐり。

今すぐあいている営業を向かわせますということで、その後40分ほどで到着。

そのころには私たち3人は、新幹線の時間に間に合わなくなってしまうので、あとは息子に任せ、慌てるように駅に向かいました。

そうそう、この日の帰りは、グランクラスという席をとり、優雅に帰ってきましたよ。

グランクラスには、数年前に仙台まで乗車したことがあるので2度目ですが、今回は乗客は我が家だけで、貸し切り状態という贅沢時間でした。

 

しかし。

長野って、めちゃくちゃ空気もよくて、街並みもきれいで、なにしろ食べ物がおいしくて、家族4人がとっても気に入った場所でしたが、引越し業者の印象はかなりマイナスイメージ。

まあ、都会とは違うスタイルなんだからと、大目に見たとしても、なんだか違う国なの?という印象さえ持ちました。

3人で帰りながら、愚痴を言い続け、最後は、まあ、スピード感覚にズレがあるんだろうという結論になり、これがまた長野の良さでもあると思うようにしました。

でもその後も、この感覚のズレには結構手こずりました。

電話をしても、きちんとした回答がもらえないとか、なんだかとても歯切れが悪いとか。

営業部門は別会社になっているような話も聞いたので、このスローなやり取りだったり、顧客登録もなかったりしたのは、そのせいなのかもしれません。

なんだかはっきりしないことが続き、しびれを切らせて、他にも探してみようということになり、口コミ評価をもとに、ある運送会社を見つけました。

引越しも請け負ってるこの運送会社、なにしろ評価がめちゃ高い。

ついでに、その時はじめて、見積もり依頼をした3社の口コミを見たのですが、評価がかなり低くて驚きました。

そして結局、この評価の高い運送会社に任せることにして、ようやく息子の引越し業者が決まりました。

実際引越しを終えてみて、この運送会社、すべてが完璧でした。

金額も他の業者より10万円以上安く、多少の不要物も引き取ってくれるというサービスもついていました。

問い合わせにもすぐに回答がくるし、やり取りも非常に丁寧だし、引越しもほぼ希望通りの日程でやっていただけて、我が家ではもう大絶賛。

全国区で展開してもらえたらいいのにと思えたほどです。

ちなみに、これだけやり取りがスムーズなのは、長野から埼玉まで、一貫してこの業者が運ぶからなんですね。

引越し専門業者は、長い移動になると、支店から支店で中継があるようで、その調整も必要になってくるので、なかなかそこのタイミングが合わなくて、日程が希望通りにいかなかったりします。

中継でまた人手が加わるので、当然金額も上乗せされますし。

1週間後に搬入などという恐ろしい日程も、生まれてしまうわけですね。

業者選びでかなり手こずりましたが、最終的にいい会社に出会えて満足です。

でも本当に、引越しって、見積もりの段階から本当に大変だし、戦いだなあと感じました。

 

にしても。

この春の引越しシーズン、ひとこと吠えたい。

国をあげて、分散化させるべきだと。

どの地域でも、業者が見つからない、見つかっても人手も少なく、金額が通常シーズンの倍以上。

こんなバカげた引越し集中シーズンをつくってしまうことは、官庁であれ企業であれ、まったくもって良くないこと

家計から費用を出すとしたら、できるだけ安い時期にと考えるのは、至極当然のことなので、その感覚をぜひ持ってもらいたい。

国だって税金を、企業だって大事な利益を、こんなにここに使っていいものなのか。

もっと頭をひねって、うまく転勤システムをつくりなおしてもらいたいものです。

 

というわけで。

無事に引越しが終わりました・・

いやいや、実は無事ではありませんでした。

搬出の2日前から長野入りをしていた私。

その後、娘と夫も合流。

当の息子も、昼間は出勤して、私たちと一緒にホテルで寝泊まりして、家族4人で搬出日を迎える予定でしたが。

なんとここで、最後のびっくりが。

搬出日2日前の夜、娘が東京で退勤後、長野まで来て居酒屋で夕食。

夫の到着は翌日だったので、3人でホテルの部屋で寝ていました。

そして、寝静まっていた、夜中の3時です。

息子が突然ガバッと起き上がり、トイレヘ駆け込みました。

その後はもう、数えきれないくらいの回数の下痢と嘔吐。

そう、ノロウイルスです。

なんでも前日の送別会のコース料理で、生牡蠣を食べたのだそう。

恐ろしい夜が明けて朝になって、他にも送別会の出席者がダウンしていることを知り、おそらくのノロウイルスであることがわかりました。

昼くらいに到着した夫が、仕事を休んだ息子を病院へ連れて行き、息子は結局そのまま寝たきりとなりました。

この日、有給休暇をとって引越しの準備を最後まで手伝ってくれた娘でしたが、この夜も息子と同じ部屋で泊まるなんて絶対無理!ということで、夜にはひとり埼玉に帰り、引越し当日は、夫と私のふたりでということになりました。

ホテルの部屋は、夫は違う部屋ですが、私は2晩とも息子と同じ部屋。

それでも、私や娘には感染がなかったようで、とりあえずはホッとしました。

埼玉へ帰り、翌日の搬入も終え、年明けからのバタバタの引越しが、ようやく幕を下ろしました。

昨日は、息子が帰るまでに、母は頑張って荷解きをし、新生活が滞りなくスタートできるように準備を整えました。

 

しかしながら、最後の最後まで、今回の引越しは驚きの連続となりました。

ノロウイルスで〆になるとは、まったくもって想像もできませんでしたが。

なにしろ、なにしろ疲れました。

とりあえず、息子よ。

1年間頑張って、よく帰ってきました。

みんなみんな、お疲れ・・

 

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