行ってきました~、万博!
いやいや、暑かった~!疲れた~!
そして、私の感想は・・
旅行史上初の、「白紙に戻してもいい旅」となりました。
つまり訳すると、「行かなくてもよかった」という旅。
これは万博が悪いわけでもなく、お天道様が悪いわけでもなく。
ひとえに私と娘の物事に対するスタンスの問題と、加えて日ごろの行いの悪さにより、この結論・感想に至ったものであると思われ。
なのでこの万博旅行、別の意味で、心に強く刻まれる旅となりました。
それでは、その3日間を振り返ってみることにします。
そもそもこの万博行きは、娘がかなり望んでいたものでした。
日本に居ながらにして、世界を覗くことができるということで。
私自身は、はじめはそれほど興味がなかったのですが、娘の話を聞いたり、いろんな情報サイトを覗くうちに、結構楽しいかも!と思い始めてきて。
海を渡らないこの国の人にとっては、とっても素敵な渡航のきっかけになる催しだと思うし、私と娘のように、まだまだ知らない国が多いという人たちにとっても、いろいろな国を知り、好きになれるチャンスでもある。
いつしかそういう心持になって、ワクワクも感じはじめ、娘に誘われるがまま、万博に向かうことになりました。
でもね、私と娘のその心持自体が、実は間違っていたんだということに気付いてしまったんですね。
残念ながら、あとから。
さて、初日は木曜日。
季節的には、梅雨の真っ只中であり、雨の心配だけかと思っていましたが、真夏のような暑さの中での3日間となりました。
この日の大阪の予想気温は、36度。
そのうえね、娘はその数日前から風邪をひいて、熱はないものの喉の調子が相当悪く、私もうつらないようにと、厳戒態勢を敷きながらというアンラッキーな出だし。
なおも出発前日に、生理にもなった娘。
これでも行くの?と、誰かに聞かれているようなトリプルハンデを抱えて、当日を迎えました。
これ、すでに「行かなくてもよかった旅」の予兆でもあったんだろうなあ・・
この日は朝、予定通りに家を出て、東京駅9:54発の新幹線に乗車。
スーツケースを置くために、「特大荷物スペース付き座席」である、一番後ろのシートを1ヵ月前に購入。
スーツケースの置き場所については、きちんとルールがあり、以前に比べて車内アナウンスも頻繁にされていたし、この置き場の仕組みは結構周知されているように思えました。
12:24に、新大阪駅に到着。
その後、新大阪駅から桜島駅に向かうエキスポライナーという、期間限定の列車に乗車します。
わずか17分で、万博行きのシャトルバス発着の駅であり、今回我が家がお泊りするホテルがある、終点の桜島駅に到着。
改札を抜けたら、すぐ目の前にある、LIBER HOTEL。
娘とふたりなので、奮発して最上階のスイートにしました。
まあ、5つ星ではないので、驚くほどの部屋ではありませんでしたが、スイート特典も多くて過ごしやすかったです。
お部屋はこんな感じ。
洗面台が広くて、これが一番気に入りました。
スイート専用の14階のテラス。
夜になると、夜景がとってもきれい。
反対側にはユニバ。
他にも、専用ラウンジで飲み物やお菓子をいただきながら休憩ができ、チェックインとチェックアウトもラウンジ内でできたりするのですが、なんといっても特典の最強は、朝食会場の優先案内でした。
スイート宿泊者には優先レーンがあり、朝食会場に並んでいる人の脇を通り、すぐに席へと案内をしてもらえるのです。
朝の時間帯は結構混んでいて、この特典は非常に役立ちました。
部屋に入る前に、ホテルのレストランで昼食を済ませ、部屋に入って荷解きをして、その後、万博会場へと向かいます。
この日は夜間券を購入していて、16時から万博に入場できます。
まずは万博会場がどんなものかを探るのが目的。
ホテルのすぐわきに、シャトルバス乗り場があります。
すでにバスの15時台の予約を入れてありましたが、バスに乗るまでに20分ほど待ち、乗客も多く、バス内では立ったまま、およそ15分。
着きました、西ゲート。
たくさんの国旗に出迎えられて、まずは手荷物検査。
10分ほどで、中に入ることができました。
西ゲートに入ると、大屋根リングの手前にはオフィシャルストア。
すでにお土産を買う人たちの行列ができています。
それにしても、日傘の数が半端ない。
男性もかなり使用していました。
私たちの行った日は、両日ともに日ざしが強く、日傘で遮らないともう暑くて仕方ありません。
そうはいったものの、私はマスクも日傘も大嫌いで、まぶしさ対策でサングラスのみ。
娘は皮膚が弱いので、日傘を使っていましたが、実は今回、この「日傘」が原因で、私と娘の運命が変わってしまったんですね。
「行かなくてもよかった旅」にたどり着いた要因となったのですが、それはまた後ほど。
パビリオンの予約はどれも取れなかったので、とりあえずは、日陰になっている大屋根リングの下をブラブラと歩きながら、空いていそうな海外パビリオンを見つけます。
まずは「バーラト」。
バーラトはインドのこと。
いきなりインドの首相が、国名を「インド」ではなく、ヒンドゥー語の「バーラト」にしようと言い出したようで、万博のパビリオン名も「バーラト」になっていました。
そのあと、迷宮のようなサウジアラビア。
パビリオンは、建物自体がみな素晴らしいのですが、インドネシア館は中がとっても素敵でした。
そして私と娘、ここではじめて気づいてしまったことがありました。
どのパビリオンも、外観があまりにも素敵で、吸い込まれるように入っていくのですが、入ってみると長居することができないんです。
違う違う、そうじゃない~♪(by鈴木雅之)
そう。
大きな勘違いを、私と娘はしていたようで。
ここは万博、博覧会の会場なんですね。
いろんな国が参加して、産業技術や文化の進歩を披露する場所。
私と娘はね、ここを観光博とか旅行博とかと勘違いしていて、パビリオンに入るたびに観光地PR的なものが何もないことに、かなりの物足りなさを感じていたんです。
そしてようやく、ついにその違いに気づいたというわけです。
え・・じゃあ、私たち、なんでここに来たん?
ただただ暑くて、並んで、やっと入れたのに、あっという間にパビリオンから出てくるだけ。
万博の意味をはき違えていた・・
この現実に向き合ったあとのドローンショーも、あまり楽しめず。
これまた、勝手にエンタメ要素を期待しすぎたせいですね。
20時半を過ぎると、どのパビリオンも入場できず、きれいに光った大屋根リングの下を歩き、そのまま出口へと向かいました。
帰りのバスはかなりの混雑だと思ったので、タクシーで帰りました。
タクシーもかなり待ちましたから、どっちがよかったかはわかりません。
ホテルに向かいながら、「明日、どうする?」という話に。
これ、完全に私たち、主旨を間違えているよね?
あんまり楽しめていないよね?
ただただ、地獄のように暑い中、修行僧になっているだけだよね?
明日のチケットはずいぶん前に購入していて、朝から入場できる1日券です。
丸1日、あそこに居られるかしら・・
もうさ、明日はユニバに変更しようか・・
ホテルに戻っても、すでにレストランは閉店していて、仕方なくコンビニへ行って、うどんを買って食べました。
こうして、ため息ばかりつきまくった、そのあとに。
もうさ、せっかく万博に来たんだからさ、楽しむしかないよね!
一生のうちで、もう二度と行くこともないだろうから、明日はとりあえず会場に行って、少し早めにホテルに戻って、ホテルでゆっくり過ごそうよ。
そうふたりで決めました。
なんともおバカな母娘ですが、潔くいい答えが出せて、長い長い1日目が終わりました。