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ラップランド&ロンドン旅行⑥

2025年12月31日(水)~大晦日

この年の最後を、ロンドンで迎えることになりました。

昨年はドイツで、今年はイギリスで。

2年連続で、日本ではなく海外で迎える新年。

日本に居ると、年の暮れも年明けの実感もそれなりにありますが、縁もゆかりもない国で迎える年明けというのは、正直、感慨深いものは何もないなあというのが私の感想です。

じゃあなぜに?となると、ただただ9連休だったからという答えになりますね。

だからこそ前回も今回も、日本では味わえないカウントダウンを楽しむという、それなりの理由を一応くっつけて、計画を立てて行くんです。

 

長い連休って、夏休みとかゴールデンウイークとか、この年末年始だけになりますよね。

そこに旅行をぶつけないと、働く日本人は欧米なんかには行けませんからね。

そしてその長さ、毎回、曜日の並びによって違います。

次に9連休が見込める年末年始は、2030年になります。

あと4年後か・・

心も体も、できるだけ元気にその年を迎えたいものです。

そしてまた、できれば北極圏で、子どもたちとともに過ごせたらいいなあって思っています。

 

さて、大晦日の朝です。

前日と同じく、朝はホテルのビュッフェへ。

実はここで、驚くべきことが起きたんです。

席に通され、メインデッシュのオーダーを終えて、ビュッフェテーブルでサラダを選んでいた時です。

娘に、これは英語でなんて言うの?なんてことを聞きながらお皿に取っていると、その会話を聞いてクスッと笑った女性がいました。

日本人の女性だったので、会釈したあと、「こうやって、いつもめんどくさいって言われながらもレクチャー受けてるんです」と笑って話すと、「素敵なことです」と返してくれました。

その女性、「私はこのホテルには何度か泊まっているけれど、日本人に会ったのはこれがはじめて」と話し始めました。

そして、「ここに泊まるとね、今日の夜のカウントダウンのブルーエリアに、そのまま入れるんですよ・・」と衝撃のお話が。

えええっ!!

この驚きの理由については順に話しますが、まずはロンドンのカウントダウンイベント について簡単に説明します。

このカウントダウンの花火大会は、ロンドン市長主催によるもので、公式サイトからチケットを購入すると、指定のエリアに入って花火を見ることができます。

https://www.visitlondon.com/

写真の真ん中がロンドンアイ。

ホテルサイドから見て、向こう岸のロンドンアイのあたりで、花火が打ち上げられ、観客は、指定エリアでそれを楽しみます。

この写真のように、こんなにきれいに見ることはできないようですが、こういう写真を見ちゃうと、この雰囲気をできれば味わいたいなあって思っちゃいますよね。

鑑賞エリアは6種類に分かれていて、その最適な場所がブルーエリアと呼ばれる場所で、下の黒い線のエリア。

ホテルで会った女性が言っていた場所です。

チケットの金額は、市民以外は40~55ポンド。

毎年10月に売り出されるようです。

せっかく年越しをロンドンとしたなら、このイベントに参加しないほうがおかしいということで、もうね、この旅行を決めたときから、何カ月も情報を集め続けましたよ、私。

いやいや、これが結構大変で。

どうやって観るかとか、ホテルをどこにするかとか、大いに揺れまくりました。

チケットを買って、エリアに入場してからも3時間待ちだとか、トイレ事情がとか、花火なんて10分で終わっちゃうのにとか、そういったネガティブ投稿を見てしまうと、なんとかそれを回避する方法を懸命に考えます。

当日は、テムズ川にも船がたくさん出ていて、船上からも見ることができるということで、そのサイトもくまなくチェックしましたが、口コミはどちらかというと見え方が残念という人のほうが多くて。

じゃあ、ホテルの窓からというのが最適な方法。

暖かいし、トイレもあるし。

そこからは、来る日も来る日もホテル探し。

ホテル選びの答えを出すまでに、3か月を要しました。

最強のホテルは、ロンドンアイのすぐそばのマリオットのホテル。

そこはもう、裏側からですが超間近で部屋から花火を鑑賞することができます。

しかし、我が家の人数やらの条件と花火が合致したその部屋は、1泊90万円。

しかもキャンセル不可。

これ、いくらなんでも無理でしょう。

花火が見えるホテルは他にもいくつか見つかりましたが、いずれも遠かったり。

当時は夫も参加予定だったので、4人という人数であったり、夫が電子タバコを吸うことも考慮したりと、それに予算の関係もあるし、もうどうにもこうにも決めることが困難で。

どうにかいい方法がないものかと悩んでいた時に、今回泊まったホテルに、過去に宿泊したという日本人のクチコミを発見しました。

このホテルに宿泊すると、リストバンドをもらえて、ブルーチケットエリアに無料で入れるとのこと。

ブルーチケットエリアが近くのホテルなら、3時間も前から行かなくてもすぐに入れる距離だろうし、なんなら、ホテルのそばでも見れるんじゃないの?

でもやっぱり不安で、何度もこのグレートスコットランドヤードホテルには、問い合わせをしました。

花火を見れますか?花火を見るためには?

その度に返ってきた答えが。

このホテルからもホテルの近くからも、花火は見えない。

エリアに入るには有料のチケットが必要。

この一点張りでした。

でもさ、きちんとエリアに入れたという日本人のクチコミが存在しているわけですよ。

このクチコミのリストバンドについては、ホテルに質問してもまったく触れてもらえなかったので、私が最終的に出した答えは、「きっと対外的に、リストバンドの情報は事実として出しちゃいけないものなんだろう」ということ。

このエリアにあるホテルにさえ泊まれば、花火が観れるという情報を、ホテルサイドからは発信できないんじゃないかと。

多くの人が、こぞってチケットを購入して頑張って観ようとしてるのに、ホテルに泊まっているだけで、楽して観れるなんてこと、ホテル側からは喜んでいうことなんかできないよね、きっと。

なによりも、実際泊まった人が言ってるんだから、こっちが絶対に事実だろう。

こんなふうに、諸々の憶測が交錯したのち、このクチコミに全面的に賭けてみようと最終決断をして、こうしてロンドンに入ったという経緯があったんですね。

そしてようやく、朝のビュッフェ会場の話に戻ります。

驚きの事実はこれです。

なんと、この女性がそのクチコミの当事者だったということ。

「このホテルに泊まるとね、リストバンドをもらえて、これでブルーエリアに入れるんですよ」

この言葉を聞いた時に、ぴん!ときた私。

「もしかして、それ、○○のクチコミに書きこんでいますか?」

それには彼女のほうも驚いて、

「あ、それ私です!」と。

いやいや、こんな偶然ありますか!

「我が家、それを読んで、このホテルに決めたんですよ・・」

「あら、そうだったんですかあ・・」

こういうことってあるんですね。

広い日本の中で、たったひとりのクチコミの投稿者と、こうして異国の地で出会うなんてことが。

 

そんなこんなで、彼女からは、「45分くらい前にホテルを出れば余裕よ」とアドバイスされ、安心して朝食会場を出て、この日の最初の目的地であるバッキンガム宮殿へと向かいました。

彼女の言うとおり、リストバンドはきちんと食事後にフロントから連絡が来て配られ、その日はもう、あちこちで通行止めが多いので、そのリストバンドを持って出かけないとホテルに戻ることもできないと言われ、大事にバッグに入れてから出かけました。

この日は、10時45分にバッキンガム宮殿で衛兵交代式があります。

それを見るために、宮殿に向かう沿道も、すでにたくさんの人がいました。

なんとか見えるかなあという場所にスタンバイしましたが、こんなに人が多くて。

兵隊さん、これじゃ見えないよねえ・・

しばらくしたら、前に居た人たちが帰ってしまって、宮殿がきれいに見えました。

前に見える柵の中で、交代式が行われるので、私たちのいるこの場所からでは、交代する衛兵たちの入退場の行進しか見えないのですが、まあ仕方ないですね。

しばらく待って、ようやくその行進を見ることができました。

私にとっては、ロンドン滞在で、これが一番印象深かったことですね。

ここでしか見られないものという意味で、見て良かったと思います。

 

そのあとは、ブラブラと歩いて、娘おすすめのフォートナム&メイソンへ。

ロンドンの百貨店と言えば、私が知っているのはハロッズのみ。

フォートナム&メイソンなんて名前を、まったくもって初めて聞いた次第で。

なんでも、ここの紅茶が有名だということ。

日本でも三越やらでその紅茶が売られていて、王室御用達の老舗百貨店だということです。

店内も非常に高級な感じ。

パッケージはブルーで統一されていて、スタッフも同じブルーのネクタイを着けていました。

おしゃれですね。

とりあえず、紅茶を買ってきたので、家でミルクを入れて飲んでみましたが、これまで飲んだことのない味で、私的にはめちゃ好みでした。

ここの4階に、とても素敵なカフェがあるということで、娘はそこの予約を取りたかったのですが、結局空きが出ず、あきらめて外に出てランチのお店を探しました。

シーフードが食べたい娘と、フィッシュアンドチップスが食べたいという息子の両方がかなえられる、評価の高い店をグーグルで発見。

歩いてすぐの「FISH WORKS」。

ここがまた、店内はきれいだし、スタッフは丁寧だし、食事もとってもおいしくて、超大当たりのレストランでした。

ロンドンはご飯がちょっと・・という話をよく聞きますが、わずが2日の滞在で、ほぼ毎回いい食事にありつけた印象です。

いやいや、満足。

 

食事を終えて、歩いて一旦ホテルまで戻ります。

このあと、ハロッズへ行き、その後ディナーを予約しているので、服を着替えて行こうということになりました。

有名な円形の広場、ピカデリーサーカス。

ホテルのそばまで行くと、もうカウントダウンの厳重態勢が敷かれていて、バリケードがたくさんあり、警察官がいて、例のリストバンドが無いと通してもらえませんでした。

封鎖されたホテルのそばの路地です。

人っ子ひとり歩いていません。

写真の奥のほうには、頑丈なバリケードが立てられていて、おそらくその奥がエリアになっていて、チケットが無いと誰も通れないようになっているようです。

途中で、警察官だか警備員だかに呼び止められて、これ以上先に行っちゃだめだと言われ、仕方なくホテルに戻って行きました。

 

いつもの浮浪者のような恰好から、きちんとしたディナー用の服装に着替え、まずはハロッズへタクシーで向かいます。

すっかり忘れていましたが、この日は大晦日。

店内はバカ混みで。

息子がハロッズベアと文具を購入するのに、レジで20分以上並びました。

私はそれを見たら、購入する気も失せて、ブラブラとしている間に、もうディナーの予約時間になってしまいました。

またもやタクシーで移動して、本日のレストラン「Roka Aldwych」。

ここを選んだのは、アメックスカードで20%OFFの特典の対象店舗だったから。

香港の時に使えなかったので、ギリギリの〆切最後の日にこれを利用しました。

ちょっとおしゃれな日本の居酒屋といった感じです。

今回ロンドンへ来て、日本食って、人気があるなあと感じました。

メニューには鮨も焼き鳥もあり、案外おいしかったですね。

ただ、ここはバーも併設されていて、この日はこのあとカウントダウンパーティー会場になっているので、すでに結構騒がしくて、お腹が満たされたら、さっさと退散しました。

 

再びタクシーに乗って、ホテルに戻ります。

バリケードはさらに頑丈になっていて、警察官の人数も多くなり、完全な厳戒態勢となっていました。

人波をかき分けて、リストバンドを見せて中へ入れてもらい、ホテルに戻りました。

服を着替えてしばらくしたら、花火が観られる場所に本当に行けるのかどうか、様子を見に行くことにしました。

ハロッズに行く前に、人っ子ひとりいなかった路地の手前には、バリケードがあって、そこからチケットを持っている人が入り始めています。

私たちもそこを通り抜けようとしたところ、「NO!」と言われてしまいました。

警察官曰く、このリストバンドでは通せないのこと。

「え、マジですか?」

一旦離れて、違う場所からも試みましたが、同じく「NO!」。

ダメなのかい・・

それじゃしょうがない。

どうにかこうにか、見る場所を探そうか。

ホテル前の路地は、建物で囲まれていて、日本で期待していた「ホテルのそばで観れるかも・・」ということにはなりませんでした。

これはホテルからの返信の通りでしたね。

娘はホテルの部屋に一旦戻ったので、私と息子で、少し歩きまわってみました。

だんだんとホテルから遠のいていき、どうやってもロンドンアイを見つけることができず、あきらめて帰ろうとすると、今度はバリケードを通してもらえなくなり、ずっと遠回りをしてようやくホテルに到着。

娘はその間、朝のクチコミの女性と連絡を取っていて、やはりその方も入れてもらえなかったのだそうで。

彼女のクチコミは2年前。

ということは、昨年にこの仕組みが変わったということなんでしょう。

どおりでね、ホテルに何度メールしても、チケットを買うしかないからねという返信ばかりだったわけだ。

途方に暮れて、ロビーで座っていると、そのクチコミの女性がたまたま通りかかり、何度も私たちに詫びてきました。

いやいや、これはもう仕方ないこと。

彼女はもしかしたら部屋の窓から見れるかもしれないということで、部屋に戻っていきました。

私たちは仕方なく外へ。

見えるとすればこっちだという娘に従い、歩いていくとT字路にぶつかり、またもやバリケード。

娘曰く、この正面に花火が上がるとのこと。

位置関係はこんな感じ。

オレンジの丸印がホテルで、そこを出て私たちは、黒い丸印で通行を止められていました。

ただ、なぜか目の前の道路のバツ印のあたりには、人が結構立っています。

もしかしたら、道に出れば観やすいのかなあ。

でも、このバリケードを抜けてその道に出ちゃうと、花火が終わったらここを塞いじゃうから、ずっと大回りして帰ることになるよと警察官に言われて。

じゃあ仕方ない、このバリケード手前の丸印でおとなしく観ることにしようかと考え、同じような人たちも数人、私たちと一緒に立っていました。

そして、カウントダウンが開始。

娘のいう正面の建物の上、地図だと星印のあたりに花火が上がるものだと思いこんでいたら、なんとそちらではなく、その90度右がロンドンアイの方向でした。

こうして地図を見れば、一目瞭然です。

えっ!だったら目の前の道に出て、バツ印の場所に行けばよかったじゃん!

バツ印にはすでに多くの人が立っていて、正しいロンドンアイの方向を見て、花火に歓声を上げているのが見えています。

なんたること・・

娘が位置を間違えていたのか、それとも警察官に遮られて帰れないことを懸念して行こうとしなかったのか。

こんなところでバカみたいに突っ立って、花火の音だけを聞いている空しさで、なんとも落胆していたその時でした。

すごい群衆が左の方角から右の花火の方向へと、歓声を上げながらなだれ込んでいきました。

おそらくインド系の人たちです。

ロンドンにはインドの移民が多く住んでいて、あらゆるところで彼らは働いていました。

それに対しては、別になんとも思わなかったのですが、この群衆には驚きました。

慌てて、私たちを止めていた数人の警察官がそちらへと走っていきます。

バリケードを突破して勝手に入ってきた!と叫びながら。

そっちの暴挙と花火、どっちを見ていいのかわからなくなりましたが、ふと我に返ると、一緒にこの場所に居た他の人たちが、今のうちにとバリケードから出て行っているのを見て、我が家もそのあとに続き、バツ印の場所に出てきました。

もっと前に行って、次のバリケード近く(紫色のライン)まで行けたのですが、来た道から帰れなくなるという懸念があり、この場所でわずかに見えたのがこの花火。

これより先のバリケードも、インド人たちは突破したのでしょうか。

約12分間の花火が終わり、すぐさま元の黒丸のバリケードに戻り、何食わぬ顔でホテルに帰りました。

いやはや、なんとも言えないカウントダウンでした。

 

このあと、部屋に戻って、娘と大喧嘩。

なんであんなところで指をくわえて、まったく違う方向を見ていなくちゃいけなかったのか。

数か月も前から、この花火を見るために、何度も何度もホテルをチェックして、結局こんな思いで終わったことがめちゃくちゃ悔しかった私。

娘も応戦して、1時間以上も喧嘩が続き、最後は3人が喧嘩に疲れて寝たという感じでした。

そんな1年の幕開けとなりました・・

 

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