上高地の沢渡駐車場から、安曇野のわさび農場までは、約1時間強。
2日目のこの日は、もともとは明神池まで歩く予定だったので、昼食用として、ホテルの有料サービスで、はじめてのおにぎり弁当をオーダーしていました。
山に登って、おにぎりを頬張ろうかと。
でも、予定が変更となり、昼前に上高地をあとにしたので、安曇野までの道中で、どこかの道の駅にでも寄って、そこでこのおにぎり弁当を食べようということになりました。
ところが。
行けども行けども、そういう場所が無くて。
しかたなく、コンビニという選択肢。
そこで飲み物や食べ物を追加して、その駐車場で食べる羽目になりました。
車の中で食べるという行為が嫌いで、気分的にとっても嫌だった私ですが、空腹には抗えませんでした。
まあ、それでも天気も良かったので、窓も全開にして、案外気持ちのいいランチタイムになりましたけどね。
予定通り、1時間ちょっとで安曇野の大王わさび農場へ。
私がここに行きたいと言い出した理由は?というと。
食にそれほど興味のない私が、わさびをこだわるワケがなく。
そう、実は少し前に、こんな景色の写真を見てしまったから。

こういう場所がね、私大好きなんですよ。
同じく、ずっと以前に心惹かれた場所がありました。
アメリカのバイユーです。
バイユーとは小川という意味で、この言葉との出会いは、ディズニーランドのブルーバイユーレストラン。
このレストランの、ほの暗い川沿いの設定というのが、とっても素敵で。
アメリカのディズニーランドのブルーバイユーレストランへも行きましたが、日本のほうが風情があってよかったですね。
そして、このバイユーという名前の由来が、ニューオリンズにあるということを知ってからは、もうそこへ行きたくて行きたくて。
そして4年前。
ちゃんと行ってきましたよ、本場のバイユーへ。

もうね、心のふるさとって感じで。
バイユーはミシシッピ川流域の低地帯。
ボートに乗って、川の探索、もちろんしてきました。
わずか4年前なのに、ずいぶん昔に感じるなあ。
あのころの私は、本当にパワーがありました。
思いついたら即実行で、行きたいところへ行く、見たいものを見る。
こういう気持ち、めちゃくちゃ強かったですね。
残念ながら今は、かなりそれが目減りしているのを感じます・・
このバイユーにはワニがたくさんいて、息子も娘も最初はとても嫌がっていたけど、私が強行突破。
今は家族のいい思い出です。
ということで。
このわさび農場の小川の写真を見たからには、バイユー好きな私、行かないわけにはいきません。
子どもたちも同じく、ニューオリンズのバイユーを連想したようです。
わさびというと、私的には、伊豆のわさびが思い浮かぶのですが(行ったことないけど)、この安曇野のわさび農場が日本では一番有名であり、最大級なんだそうで。
大王という名前が付いているのは、このあたりの民話で、勇士であったという大王を祀った神社がこの農場内にあるからということです。
何も無い、山に囲まれた場所にある、静かなエントランス。

入場して、しばらく行くと、こいのぼりがたくさん泳いでいました。

この黒いシートの下で、わさびが育っています。
シートで、直射日光からわさびを守っているということです。
しかし、流れる湧き水は本当にきれい。

農場内をひと通り見学した後は、最後にゴムボート体験。
バイユーのような川を、ボートを漕いで20分ほど楽しむというもの。
料金は、ひとり1600円。
夫は当然ながら、興味もなく、体調も悪くで、不参加。
私たち3人は、救命胴衣を身につけて、乗り込みました。
最初は皆でゴムボートを漕いで、少し進んだ後は、川についてのお話をスタッフに聞いたり、水に触れたりしながらゆっくりします。

そして今度は、水車小屋のほうへ。

実はこの水車小屋、黒澤明監督が「夢」という映画を撮るために作ったセットなんです。
あまりに自然で、もともと稼働していたように思えますね。
でも、澄んだ湧き水の川のほとりに、ひっそりと建つ3連の水車小屋。
絵になりますよね。
あっという間のボート体験を終えて、ベンチで休憩していた夫と合流。
わさび農場をあとにして、長野市へ向かいます。
泊まるホテルは、長野駅から歩いて10分弱の場所にある、ホテルJALシティ長野。
息子が一昨年、研修のために長野に1年間暮らしていたので、引越しや掃除などで長野入りしたときには、家族でいつもこのホテルを利用していました。
普通に、ビジホとそれほど変わらないクオリティなのですが、いつもここを選ぶのは理由が2つ。
ひとつは、トイレ、洗面、お風呂が独立している部屋があること。
これ、私たちにとっては大きなこと。
2人以上で宿泊の場合、これらがワンセットになっていたりすると、もう最悪。
誰かがトイレには入ったら、手も洗えないし。
でも、このホテルには、独立しているタイプのお部屋があって、トリプルまでOKなので、いつもここを指定して泊まっています。
夫は、喫煙が希望なので、ひとりでシングルルームへ。
これで気楽になると、喜んで部屋に向かいます。
お互い様ですけどね(笑)
もうひとつのこのホテルの魅力が、これです。

ガラス張りの朝食会場、そして、朝食のバイキングの種類の多さとおいしさ。
高級ホテルの朝食は、それなりの金額だし、それなりの食材が使われているので、そりゃ美味しくて当たり前です。
でも、このクラスのホテルで、ここまでのクオリティはなかなか珍しいです。
もしかしたら、日本でもトップクラスじゃないかと思えるレベルです。
豊富な地元の食材を使った料理に、外国人向けの工夫のある料理も加わり、本当に低価格なのに、満足度が高いんです。
開放感のある大きな窓からは、信州の山並みや、長野の街並みが見えて、このホテルの朝食、最高レベルだと言っていいですね。
息子が長野に異動が決まった時には、寒いから大変だと真っ先に心配しましたが、長野のイメージは、「寒い」から「美味しい」に一気に変わりました。
そして、ここの朝食もそうですが、今回上高地のあとにこの長野を追加したのは、長野で食べる焼き鳥が、最高においしいからなんです。
まあね、日本各地で美味しい焼き鳥なんてきっとたくさんあるのでしょうが、我が家の数少ない経験のなかで、はずれがなくて、しかも低価格の焼き鳥。
ここを知れて、本当に良かったと心から思えるレベルです。
我が家のお気に入りは、長野駅から徒歩5分ほどの居酒屋。
ここ、最初のお通しが、川魚の串焼きなんです。
豚肉でトマトを巻いた串焼きだとか、信州の有名な七味唐辛子異例のコロッケだとか、キュウリ一本からとにかく新鮮だし、もうすべてが美味しい。
上高地のあとは、ここへ寄ろうというのは家族全員の希望でした。
唯一の難点は、居酒屋なので、かなりうるさいということ。
特に今回は、どこかのゴルフコンペの打ち上げが、隣の席で開かれていて、尋常じゃないうるささでしたが、それでもこの美味しさを味わうため、我慢我慢。
4人とも、ルパン三世の寡黙な石川五右衛門のように、じっと静かに食べ続けていましたよ。
さて、美味しさ満点の長野市の夕ご飯と朝ご飯をたらふく食べた後は。
3日目、戸隠神社へと向かいました。

