あるSNSでの、私と同年代の女性の投稿。
いつもアジア旅行へ出かけると、日本人は素晴らしいとか礼儀正しいとか、物をきれいに使うとかゴミを残さないとか、本当に褒められてばかりでうれしいということ。
そして。
「このまま日本人は、どこへ行っても相手を優先させて、人に気遣うべきです」
日本人はこういう評価を誇りに感じ、こういった行動を継続させていきましょうねという呼びかけで結ばれていました。
さらっとはしていましたがね。
私、この手の話、正直めちゃくちゃ苦手。
窮屈で仕方ない。
そりゃ、けなされるより褒められたほうが嬉しいし、どこへ行っても思いやりを持って接することはとても素敵なこと。
でもね、悪いけど本音を言わせてもらえば、自分の満足感のために、他人にもこうしようねとか、強要しないでほしい。
行く国によっては、できる人もいれば、できないシーンもある。
私なんて、海外へ行くのって、そういう同調圧力じみたものから逃れることが、目的のひとつでもあるし。
人の目を気にすることなく、自由気ままに動けることで爽快感を味わっていますから。
それにね、これまで海外へ出かけて、日本人だからといって優越感に浸ったことなんて、一度も無くて。
逆の差別的な言動は、鈍感な私でさえも、いくらかはありますけどね。
そして、どこへ行っても必死になって旅を続けている我が家の場合、知らずして、その国の最低限のルールやマナーを守ってないことも、きっとあったはず。
日本人はあまり海を渡らないから、人としてこうあるべき!と、最近は特に強い口調で外国人を攻撃しがちだけど。
中にはそりゃ、度を越えて故意にひどいことをする人もいるでしょうけど、多くの人は善良な人たちだし、彼らが日本のマナーがわからずに入国することは、当たり前と言えば当たり前だと我が家的には感じます。
それにね、日本って、細かいことにうるさいですから。
こうしちゃいけない、ああしちゃいけないって、マイルールもどきもたくさん存在していて。
同じ日本人でも、窮屈だなって思いますからね。
こういうSNSでの投稿に、必ず出てくるのがある一定の国の人との比較。
自分、あの国の人とは違いますから‥とかね。
比較対象を作って、自分を優位に見せるやり方は、私は昔から大嫌い。
自分をよく見せるために、誰かを悪く言うことって、情けないなって感じます。
それから、地域や国を名指しして、ここに住む人だからこうなんだとというレッテル貼りたがり屋。
これもね、子どものころから大嫌いだった。
なぜにか?
私の母がそうなんです。
もちろん、母は国外になんて出ていませんが、○○県の人はこういう嫌な人間なんだといつもひとくくりにしてバカにするんです。
自分が接して、頭にきたりした人の住む場所を悪く言う。
何度もそういう話を聞かされて、私、とても嫌だったんですね。
たまたまその県に住んでいただけで、その県民がそんな人ばかりじゃないというのは、子どもの私でも理解できること。
それを刷り込ませるように言い続ける大人って、どうなんだろう。
県民性や国民性って、これは生活習慣や環境の上から、必ず存在するものでしょうが、そこで多くを決めつけて判断してしまうことって、あまりに馬鹿げていることだとずっと思ってきました。
そんなあさはかな母は、私にとって特殊な人だったわけですが、今のSNSを見ると、そういう母と同じような言葉が多くて、うんざりします。
そしてそこには必ず、日本人は違うんだから・・という自己満足感がくっきりと見えています。
これはもう、重症の日本人病。
流行りの「日本人ファースト」を口にしたいのならば、誰かをおとしめることではなく、自分を優位に見せるのではなく、まずは自分を世界のひとりとして置くことから始めないといけないのでは?
世界を知らずして、「日本人ファースト」を掲げることの心もとなさを、まずは知ることでしょうね。
実際に行ってみたり、SNSで世界の人と触れ合ってみること。
これはとっても大事。
行儀良く順番待ちしていたら、誰かに順番を抜かされることもある。
そこで、自分の意思をきちんと伝えることが大事なことだと知ります。
逆に、強面のアメリカ男性に、困っているときに声をかけられたり、スーツケースを持ってもらったりすることもある。
いいことも悪いことも、どっちもあって、これが世界なんだと知ることができます。
政治的に、30年間止まった日本と言われますが。
国民はもっと止まってるかもしれない。
もしかしたら、散切り頭を叩いて、文明開化の音を聴いた時代からずっとね・・
あちゃ!またまたやってもうた。
批判じゃなくて、思いですから。
批判じゃないですからね・・泣
そんなわけで。
話を切り替えます。
香港&中国旅行が迫ってきました。
都内での前泊を含めると、6日間になります。
もともとは香港5日間の予定でしたが、中国の雄大な景色に魅せられてしまい、香港はただの玄関口という位置づけになってしまいました。
着いた日の数時間と、中国から香港に帰ってきた日の夜のみの、かなり限られた滞在時間。
まあ、基本はビクトリアハーバーの夜景を堪能して、最後の打ち上げ中華ディナーを楽しむことくらいでしょうか。
かといって、中国国内に入っても結構忙しくて。
どちらにせよ、毎度ですがゆっくりする暇はなさそうです。
2日目に、香港から高速鉄道に乗って、中国へ入ります。
行きの切符は香港始発なので簡単に取れたのですが、帰りは途中の駅からなので、非常に入手困難で。
公式サイトで日本人が買うのが難しくて、一応トリップドットコムで予約を入れているのですが、うまくいっていません。
このままでは香港に戻れない・・
しかも中国では、指定席購入の歴史が浅いようで、画面で席を指定して購入なんていうのは公式でもできなくて、うまく買えたとしても、3人で並んで座れる可能性は低いかもしれない。
日本の新幹線のように、1ヵ月も前に、しかも席を選んで買うことなんてできず、これから数日はこのことで頭を悩ませそうです。
そして大変なのは、Googleがうまく使えないこと。
我が家の旅では、このGoogleは命綱。
空港、駅、観光地の位置を丹念に調べて、所要時間を考えながら、旅行を組み立てていきます。
それがGoogleでは、どうやってもわからないことが多く、昨日なんかは、直接ホテルに問い合わせて、最寄りの駅の正式名称や所要時間を聞きました。
そのホテルでさえ、IHGグループのホテルなのに、ダイニングの詳しい情報が載っていなくて、問い合わせるしかなかったり。
旅行日数は、これまでの半分以下だというのに、かなり手間がかかっている印象はあります。
いつもの行程表も、まだ出来上がっていないですしね。
まあそれでも、我が家にとっての未踏の地ヘ行くこと。
ドキドキワクワクは、久しぶりに高まっています。
旅の詳細は、また後日ゆっくりと。