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日本を憂う

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日本という国に住んでいて、これまで、不服を感じてきたことはあまりなかったのに、ここ数年の間に、なんだかこの国って何よ!と思うことが多くなってきました。

思い返せば、自分が独身の頃、子どもたちが小さな頃、子どもたちが大学生の頃。

国に対して私自身、今ほどの大きな欲求や不満はなかった気がします。

自民党政権が長いことで、日本というおとなしい国に異常を感じていたりはしました。

安部さんが外国へ行ってはお金をばらまいているという印象も強くて、それは日本には軍隊がないから仕方ないよねという擁護論に、なるほどそうかと頷いていたりもして。

そんなレベルでした。

とすると、ここほんとに数年ですね、政府やこの国に対して、大きな不満が募ったのは。

引き金になったのは、やっぱりコロナでしょうか。

 

日本人のパスポート所有率って、めちゃ低いんです。

G7の中では最低で。

「G7の中では」というワード、どこにでも出てきますね。

そして「比べると最低」というワードも、お決まりパターンです。

そう、パスポート所有率、4人に1人だそうです。

実際にね、私の姉もその家族も、私の弟も実親も、義両親も持っていません。

海を渡ったことがないんです。

私は小学生の頃から「外国」への憧れがありました。

なんと言っても「ベルサイユのばら」が大好きで、フランスへの憧れは強かったですね。

少女コミックにはポスターが織り込まれていて、黄色い銀杏並木のパリや豪華な宮殿の写真を見ては、ため息をついていました。

アニメの「赤毛のアン」も大好きで、北米住宅の仕様に興味を持って、大人になったらこういう家で暮らしたいなあと思い描いていました。

20代になるかならないかのときに、東京のどこかで「アメリカ展」のような催しがあって、家族で観に行ったのですが、そこでアメリカという国にとても興味を抱き、ゴンゴン前へ進むフロンティア精神に感化されました。

外へ外へ。

子どもの頃から、そういう性質があったと思います。

興味を持ったものには、本当にそうなのか調べたいし、実際に観たいし、触れたい。

好奇心が旺盛だったんでしょうね。

さすがに、この歳になったらその精力は衰えてはきましたが、人並み以上にはまだ蓄えられていそうです。

 

と、横道に逸れましたが、パスポート所有率の話。

4人に1人という数字が、日本をそのまま表していると感じます。

旅行だけじゃなく、仕事も学びも、他の国を直に感じていない人が多いという事実が、この国の土台を作っているんです。

これでいいやという気持ち。

これしか知らないしというマンネリズム。

この日本民族の特性が、これまでの日本を築いていて、世界の時計に数周りも遅れて、この国はおかしいぞということに、ようやくこの民族が気づき始めたわけです。

20年も30年も給料が上がらないことに不満を持たず、コツコツと働き税金をきちんと納め、本当に大丈夫なのかわからない薬を勧められ、しゃべるなと言わんばかりにマスクをさせられている滑稽さに。

いやいや、実は気づいていた人はたくさんいます。

日本政府や、日本企業。

外の世界を知らず、真面目に働き続ける国民の特性を、いいように利用してきた人たちです。

潤う場所だけは潤い、臭い場所にはとっとと血税で蓋がされる。

その間に年金は消え、健康保険制度はしぼんできて、長いこと叫ばれている少子化問題やエネルギー問題には本気で着手せずにそのまま宙ぶらりん。

政府も企業も、本気で日本を救おうとはしていません。

というか、その機会はもう逸してしまっていると思われます。

なぜなら、改革にはかなりの痛みが伴われるはずで、今度はそれに反発するSNSという場所が大きく立ちふさがるからです。

今は、小手先の策に、小手先の反論がこの国を支配しているだけで、この国はどんどんとしぼんでいってしまうことでしょう。

 

最近は、日本脱出を計っている若者も多いらしいですね。

国の外を知る機会が、国を捨てる時だというのは、なんとも寂しいものです。

 

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