そうそう、9月の半ばに、久しぶりにお泊りディズニーをしてきました。
平日の17時から入園できる「ウィークナイトパスポート」とやらを、娘が会社の先輩からいただき、2人分のそのチケットの有効期限が迫っていたために、急遽私が娘に駆り出されました。
まあ、久しぶりだし、たまには泊りで行ってこようかということになり、毎日のようにどのホテルにしようか検索していたところに、ディズニーホテルの中で一番新しい、トイストーリーホテルに空きが出ているのを発見。
すかさずこれに決めました。
新しいホテルですが、カテゴリー的にはモデレートタイプということで、多少安い料金設定になっています。
空いていたお部屋は、スーペリアスクエアビューというお部屋で、1泊49,500円でした。
ディズニーシーに入園するので、娘は本当はミラコスタがいいと言っていたのですが、ミラコスタはやはり高いし、もったいないな~ということで、まあ、泊まったことのない新しいホテルでいいかということになりました。
ところが。
当初9月8日の金曜日に予定していたのですが、なんとその日、ピンポイントで台風が!
ギリギリまで様子を見ていましたが、こりゃダメだとなり、1週間後にチケットの日付を替えて、ホテルは一旦キャンセル。
当然ながら、10,000円のキャンセル料がとられました(泣。
そして再びホテルを探しましたが、1週間後の15日は3連休の直前ということ、そしてディズニーのハロウィーンイベントの始まりということで、やはりなかなか空きが出ません。
まあ、この際近くのオフィシャルホテルでもいいやと思っていたところに、ミラコスタの一番安いお部屋の空きを発見。
すかさずポチっとしました。
トスカーナサイドと言って、眺望は望めないスーペリアのお部屋です。
ただ、シーに入園するのなら、ミラコスタは非常に便利。
ホテルから直で入園できますからね。
ただ寝るだけの部屋だし、楽に入退園できるのは魅力ですから、安いお部屋でOKということで、ここに決めました。
安いと言っても、1泊71,500円です。
ただの素泊まりでこの料金ですからね。
ひとり、36,000円換算。
温泉旅館に行けば、そこそこいい旅館で、いい食事で、まったりと過ごせることでしょう。
ま、そんなおケチなことを言っていたら、ディズニーには行けませんけどね。
ディズニーには、本当に魔法が存在していて、一度それにかかると金銭感覚がマヒしていきます。
いや、魔法というより、呪縛ですね。
沼みたいなもので、足を一旦踏み入れると、なかなか抜け出せなくなります。
最初はちょっとした贅沢からはじまり、それが見る見るうちに勢いづいていくんです。
今回のような眺望がどうでもいいお部屋から、シーのハーバーが見えるお部屋へと次第にグレードアップしていきます。
我が家は1泊25万円のスイートルームまで登りつめ、そこで海外にシフトしたため、ディズニーの呪縛から解き放たれました。
実にそれまでで1000万円を浪費して、目が覚めたということです。
まったくもって、世間から見ればアホな母です。
後悔はあります。
ここにこれだけお金をつぎ込まずに、もっと早くから海外進出をすればよかったと。
ただあの頃は、夫が一緒に行かなくちゃいけないものだと思っていたので、ディズニーにすら渋々だった夫が、海外なんてとんでもないはずで、この場所が限界だと決めつけていたんですね。
夫からもっと早く独立していれば、1000万円の使い道も、ディズニー一色ではなかったはずです。
そう。
今回改めて感じました。
過去の私のようにディズニーマジックにかかって、お金と時間を使い込んでいる人たちは、ここに現実とは違う世界を求めているんだということ。
しかもね、手っ取り早いんですね、ここって。
海外へ行くよりも安く、早く、楽に、日本であるとか、日常であるとか、そういうものから確実に解放されるんです。
ようやく日本のディズニーからも、海外のディズニーからも卒業できた私が、外側から冷静に見て今回それを実感しました。
まあ、そりゃ一目瞭然。
こんな風景を見せられたら、ここはもうマジックの世界ですよね。
すでに異国でしょ。
というわけで、我が家も久しぶりに、その異国感をたっぷり味わってまいりました。
ピンポイントで、台風が来て予定を変更したのに、またもや当日も雨模様。
17時からの入園なので、ゆっくり家を出て、舞浜に14時頃に着きました。
この日仕事の娘とは、ミラコスタに17時に待ち合わせをしています。
お昼ご飯も食べていなかったので、ホテルで食べようとおにぎりとお茶を買って、面倒なので舞浜駅からタクシーに乗り込みます。
あっという間にミラコスタ到着。
何度も泊まったミラコスタのロビー。
久しぶりに来ると、なんだか小さく見えました。
15時になって、チェックインが始まり、前もってオンラインチェックインをしなかった私は、少し並ぶことに。
以前はかわいいミッキーのデザインのカードキーでしたが、今は普通のカードになっていましたし、リゾートラインの切符ももうサービスでもらえないんですね。
なんだかいろいろと、改悪となったようです。
チャックインを済ませ、キャストは伴わずひとりで部屋へ。
部屋に入った途端、なんとも言えない臭いを感じました。
これは、かび臭いってやつかなあ。
強烈なかび臭ではなく、そんなやつかなあという感じなのですが、臭いは確実にありました。
すぐに窓を少し開けて、とりあえずおにぎりを食べました。
窓の外は、かなりの雷雨。
まったく誰の行いが悪いんでしょうかね。
入園時には止んでくれましたが、その後も時々ぽつりと来る空模様でした。
はじめて泊まるトスカーナサイドのお部屋です。
こんなふうに、これでもかというくらい可愛いお部屋になっています。
窓から見えるのはリゾートラインの方角。
まあ、いいんじゃないでしょうか。
予定より遅れて、娘が到着。
17時半ごろ、シーに入園しました。
21時に閉園で、なおかつ20時半にホテルのレストランに予約を入れているため、パーク内で遊べる時間はすでに3時間を切っていました。
まずは私の大好きなトイマニへ。
1時間半待ちで、あきらめて、今度は娘の大好きなインディジョーンズへ。
これまた1時間待ちです。
じゃあさ、シングルライダーでいいじゃんということになり、その列へ。
シングルライダーは、4人乗りの場所にひと席の空きが出るたびに、おひとり様状態の人がその穴埋めをするように、その席に座るというもの。
隣はまったく知らないグループですが、そんなのはどうでもいいから、とりあえず乗りたいという人の列であり、ほぼ待つことなくあっという間にライドに乗れます。
パリでもそうやって、娘と何かのアトラクションに乗ったときに、偶然にも同じライドに乗れて、喜んだことがありました。
ま、今回はそれはないでしょう。
どんどん進んでいくと、あっという間に乗り場に。
前には7人ほど待っていて、次つぎに乗車していきました。
そして、このシングルライダーの列、なんと見事に全員女性が並んでいるんです。
女って吹っ切れてるなあと感じましたね。
別にね、目的の為なら手段は選ばない、仲良しこよしも要らない、隣に座る人なんて誰でも構わないし。
男はそういうわけにはいかないようですね。
女は強いなあ、ほんと。
そのあとは、ソアリンもトイマニもまだまだ待ち時間が長かったので、マーメイドラグーンへ。
これ、カメの口から水が出て、それを避けて愉しむことができて、子どもの水遊びですが、結構ここで楽しみました。
他にもこんなアスレチックのような場所が。
あまりこのラグーンの中をまわったことが無いので、結構新鮮でしたね。
暑かったから、冷房も効いていて、居心地よかったし。
マーメイドラグーンを出ると、見事な仮装の人たちが居ました。
仮装を楽しむということは、私にはよくわからない遊びですが、これもまた、非日常ということなんでしょうね。
例えば、死ぬまでにもう二度と着ないようなドレスを着てみる。
普通では、ありえないシチュエーションですが、ここならそれができるんです。
以前から、ハロウィーンの仮装を見かけることは多かったですが、私、あまり肯定的ではありませんでした。
でも今回は、なんだか違う気持ちになりました。
年に一度、そういうまったく違う世界に足を踏み入れてみること。
非日常を、生活にこんなふうに取り入れるのは、彩りある楽しい事なんだ。
私だって、それを求めて旅に行っているわけだしね。
これもまた、非日常を味わえるディズニーなんだということ。
このあとは、まだまだ待ち時間の長いトイマニに、課金をして入場。
いつものように娘にはこてんぱんに負けました。
前に並んでいたアメリカ人の子どもたちが着ていたTシャツがかわいくて、どこで買ったものかと聞くと、シーのエンポーリオだということ。
帰りに売り場に行ってみましたが、大人サイズはほぼ売り切れで、残念でした。
ハーバーショーを観ながらエントランスの方へ向かいました。
そうそう、今、肩車がOK なんですね。
それに、花壇に立っても誰にも注意されない。
少なくとも、我が家が頻繁に行っていたころは、すぐにキャストが駆け寄ってきて、「危ないから」という理由で、やめさせられていましたけどね。
アメリカに行くようになってからは、めちゃ自由にショーやパレードを見ているゲストをたくさん見てきているので、日本は窮屈だなあと思っていましたが、日本もアメリカ化してきたということなんですね。
いいことです。
以前のパリディズニーの記事でも書きましたが、遊園地はね、子どものためにあるんです。
インスタで、きれいに写真を上げるためじゃなくてね。
ショーはスマホのカメラではなく、可愛い子どもの目に焼き付けるためにあるわけですから。
大人はそれを提供してあげるために、この場所に行くんですから。
ただね、この東京ディズニーリゾートという場所。
ここはね、ちょっと違うんですよね。
アメリカのそれとは違うんです。
東京の場合、大人のためのリゾートでもあるんです。
なぜか?
最初の方に書いたとおり、「ここは異国」だから。
日本人は海外にはあまり行きません。
私はその一番の原因は英語だと思っていますが、給料が上がっていないことも、陸続きでないことも、他にもいろんな理由があるでしょう。
パスポート所有率は4~5人に1人、低いですからね。
そんな日本人、ここに来ることで、大人も子どもも、充分に異国を感じることができるんです。
ディズニーへ行くことは、海外旅行に匹敵する。
だからここは、子どもだけのものではないんです。
なので肩車なんか、できればしてほしくないんだよな~って思う人、多いんじゃないでしょうかね。
子どもの目にだけじゃなくて、大人の目にもしっかりと焼き付けたいから。
久しぶりにここへ来て、日本という国も、東京ディズニーも、とっても独特だなと改めて感じました。
このリゾートは、仮装をしたり異国を感じたりする目的で、何度も大人が訪れたくなる、日本人にとって必要な場所。
これからも日本人の好みに合わせて、きっと進化をし続けていくでしょうね。
能弁を垂れるのはここまでとして。
ホテルのディナーに向かいます。
続きはまた後日。