先日のニュース。
約1040万円で売られていた、純金の茶碗が盗まれたという事件。
日本橋の高島屋で開催されていた大黄金展で、展示されていたこの純金の茶碗は、純金380グラムだそうです。
興味を持って、昨日久しぶりに金の価格を調べたら、購入額は1グラム13000円を超えていました。
とすると、この茶碗の純金としての価値は、490万円ほど。
それが1040万円で売られるわけなんですね。
昨年3月に私、こんなことを書いていました。
この時に、純金のプレートをインゴットと呼び、小判とかアクセサリーとかの加工品は、加工賃が上乗せされるので、インゴットと同じグラム数であっても高くなるという話をお店の方に聞きました。
このときに買いたいと思った小判は、50グラムで当時60万円ほど。
インゴットのほうは、同じグラム数で50万円を切っていました。
なので、加工品というのは2割ほど高くなるんだというのを知りました。
でも、この事件の茶碗は、倍以上なんですね。
それにちょっとびっくりしました。
まあ、加工賃や儲けを上乗せして、そしてこの作者というのがもしかしたらとてもすごい人なのかもしれない。
高島屋へのテナント料もあるだろうし、きっと諸々を考えると、金価格というだけでは売値は決められないのでしょうね。
にしても。
買い取り業者に出したら500万円を切ってしまうという茶碗を、その倍以上の金額で購入するくらいなら、茶碗ではなくてインゴットで1キログラムを購入しておきたいと思う私は、やはり貧乏人ということなんでしょうかね。
でもね。
昨年、貴金属ショップに行ったときに感じたこと。
小判の前で立ち止まった私は、やっぱりインゴットよりも小判を買いたいと思う気持ちのほうが強かったんです。
誰でも素敵だなと思わせる加工品には、金価格以上の魅力があるということなんですね。
コマーシャルでもナレーターが言っていますよね。
「金は観て愉しむもの・・」
ほんとその通りで。
儲けようとするのか、資産価値を保ちたいのか、そばに置いて生活を楽しむのか。
それぞれ、いろんなスタイルがあるってことなんですね。
そんなこんなで、この事件でびっくりしたことが、もひとつ。
実は息子、私が昨年純金について記事を書いたあの時期に、インゴットを購入していまして。
当時の領収書が、なぜかリビングボードの引き出しに入っていたのを年末の掃除のときに見つけていて。
この茶碗事件でふとそれを思い出して、昨日改めて開いて見てみたところ・・
なんとコヤツ、15万円以上も儲かっているではありませんか。
1年の間に、金相場、相当高騰しているんですね。
そしてそれを息子自身、ほぼ気にしていない。
こういうヤツが、一番だと思いましたね。
実家暮らしをして、純金や株を適度に持って、親のお金で海外旅行へ行き、自分のお金でも近場のアジア圏へ出かけ、友達に誘われればどこへでも飲みに行く。
最高じゃないですか。
まあ息子の場合、結局は大きな病気があるので、手放しで最高の人生じゃないかと言うことはできませんが。
そして。
この話、使えると思った私。
実家暮らしでも、いっこうにお金が貯まらない、それどころか、まだ私に借金を重ねている娘に、昨晩話してみました。
「お兄ちゃん、去年買ったインゴットで、15万円も儲かっているよ。すごくない?」
「え?マジ?」
「あのさ、今回イタリアに行きたいとか言っているけどさ、そのお金で一緒にインゴット買わない?このままじゃ、お母さんもあなたも、お兄ちゃんに負けっ放しじゃん!」
「そっかあ、それもいいよねえ・・じゃあさ、一緒に買いに行こうよ」
はい、決まり!
娘には「お兄ちゃん・お金・負け」のワードに、大きな効力があるのを知っていましたから。
イタリアに行くかわりに、貴金属ショップへ行くことになりました。
私もね、来月還暦。
なので記念に、60グラムの購入というのはいかがなものでしょうか‥(笑)