いよいよもってここ数日で、胃の具合が一段と悪くなり、意を決して胃腸科を受診してきました。
以前探した胃腸科が、あまりにひどかったというこのお話。
これ以来、胃腸科にかかるのを躊躇していて、なんとか市販の薬でもたせてきたのですが、ここ数日は、痛みのようなものも感じるようになって、やっぱりきちんと診てもらうことにしました。
まあ、前回もそういうつもりで受診したのですがね。
あんなことになってしまって。
そういえば、先週でしたか、グーグルのクチコミの件で医師たちが訴訟を起こしていましたね。
覚えのない悪いクチコミが書かれているということで。
たしかにそれもたくさんあるのでしょうけど、私のような事例もあるんですよね。
めちゃくちゃいいことばかりの★5のレビューが、短い期間にたくさん並んでいる。
そして、クチコミを書いている人は、ほどんど投稿件数が1件。
お店やクリニックなどの他のクチコミを一切投稿していない人たちが、数か月の間に、集中的にこのクリニックのみに、★5で投稿している。
これはまさしくサクラと呼ばれる類では?
あの件以降、こういったことに疑問を感じて、しっかり見るようになった私です。
それにね、あとからこんな記事を見つけ、これにはちょっと恐怖を感じて、だから胃腸科を探すのを躊躇ってもいたんですね。
ほんとにね、多いんです、今。
「○○内視鏡クリニック」っていう名前のクリニックが。
そして一様に、痛くない検査って書いてあって。
実は、一昨日行ったクリニックも、胃カメラ検査では鎮静剤の使用をしていると、ホームページに載せていました。
ただこれは、患者が選択できるというと明記されていて、実際私も、どちらにするかを聞かれました。
ドクターは、私よりも年上だし、有名大学医学部卒業で、長年消化器外科で仕事をされてきたという経歴があり、このクリニック自体も息子が生まれた年の開業だし、これなら大丈夫かな・・ということで、それらをいろいろと並べてみたうえで、ここに決めて受診をしてきた次第です。
ほんとにね、クリニックを決めるのも、めちゃ慎重になりますよ。
まあ、「○○内視鏡クリニック」という名前のクリニックのドクターすべてが、上の記事に書かれているような医師ではないでしょうが、なんだかね、グーグルのクチコミと言い、こういう記事と言い、何を判断材料にすればいいか、ほんとに悩んでしまいます。
私的には、今後判断基準にしようと考えたポイントは、長年そこで地域に根付いてやっているクリニックかどうかってこと。
思い返してみれば、以前引越しをする前は、そういうクリニックばかりに診てもらっていました。
内科も耳鼻科も整形外科も胃腸科も。
当然、グーグルで検索すれば悪いクチコミはあります。
4.0に届かないクリニックばかりです。
でも、すべて信頼できる医師であり、自分に合っていればそれでよく、そして長くその地で医療を続けてきている医師ばかりでした。
これからは高評価に惑わされず、迷わずそれを基準にしようと、心に決めました。
というわけで、一昨日はじめて行った胃腸科のお話に戻ります。
結論から言うと、非常に素晴らしいクリニックでした。
まずは一昨日、院長先生で、ちょっと頑固っぽい感じでした。
サプリを飲んでから、具合が悪くなったというと、そんなの飲んじゃダメだよと、ごく当たり前のおっさんからの説教のような感じ。
そして、どちらにせよ、やっぱり一度検査をさせてほしいと言われました。
ま、こうなるとは思っていたので、その翌日である昨日の朝に検査予約を入れ、胃カメラを飲んできました。
鎮静剤については、迷ったのですが、長らく医療を続けているクリニックだから大丈夫だろうと考え、使ってもらうことにしました。
建物も新しくきれいとは言えない小さなクリニックですが、そこで働いているすべてのスタッフが驚くほど優しいんです。
説明も丁寧だし、流れるような仕事運びで。
こういうクリニック全体のいい雰囲気があり、お任せしましょうと、腹をくくることができました。
はじめに、お腹を膨らませる液体を飲んで、次に喉の麻酔として、ゼリーのようなものを3分ほど喉に流し入れて、とどめておきます。
口の中が痺れてきて、ベッドに連れていかれて、横になって、医師の到着を待ちます。
現れた医師はどうやら院長ではなく、その息子さんの副院長。
腕に刺した針から鎮静剤が注入されたようで、そこからの記憶がほぼありません。
記憶がよみがえったのは、看護師3人ほどに囲まれて「終わりましたよ~」と言われながら起こされたとき。
すぐに抱きかかえられるように、違うベッドへ移動させられ、そこで1時間ほど寝ていて下さいと言われました。
そこでは周りの音や声は聞こえていましたが、まったくもって動けない状態で、宙に浮いたような時間を過ごしていました。
その後、声をかけられて、身支度をして待合室に向かい、診察を待ちます。
10分ほどで名前が呼ばれ、副院長のドクターから、とても丁寧な説明を聞きました。
まずは、提出してあった最近の企業健診や腎臓の数値を診てもらっているクリニックのデータを見てくれたらしく、一番気になっていることを聞かれました。
やっぱり腎臓の数値だと答えると、「う~ん」とひと言。
「そんなに気にするような数値じゃないですよ、このくらいだったら」
そうなんですか?
「そうです。このくらいだったら何も気にせず、健康だと思って普通に過ごすべきですよ」
そっか。
そして肝心の胃の検査結果。
模型を使って、位置を確認しながら丁寧に説明してくれました。
なんの支障もない、健康な胃ですとのこと。
じゃあ、この不快な胃の症状は?
胃的には問題がないですが、そういう不快な症状がどうして出てしまうらしく、この場合は、仕方ないので、薬で症状を和らげるしかないですねとのこと。
この医師が最高に素晴らしいと思えたのは、この次のセリフでした。
「とりあえず、2週間分のお薬を出しておきます。2週間たったら、また受診してください。この2週間で、この薬が体や症状にしっかり合っているかどうかを確認するため、それと、この2週間の間に、私のほうでももう一度、胃カメラ検査の結果をしっかり再検証しておきたいので」
こんなことを言われたのは、はじめてでした。
本当に再検証してくれるかどうかはわかりませんが、こんなふうにきちんと診てあげますよ的な話をされるだけで、私のような単純な人間は信用しちゃうわけです。
それにね、腎臓の件もうれしかったんです。
病気って、作らされちゃうものでもありますから。
あと20年もてばいい体なら、病気なんて気にせずに生きていきたいですからね。
その後はとってもいい気分で、帰ってきました。
そうそう、帰ってすぐに、このクリニックのクチコミを書き込みました。
全部で10件にも満たない数のクチコミでしたが、ほとんどが★5で、評価4.9でした。
4.9。
どこかで見た数字です。
ウソ偽りのない4.9も、存在するんだなあ・・