いやいや、昨日はマイりました。
本当にマイった。
あまりきちんと覚えてはいませんが、起きたことの次第を書いてみますね。
昨年の11月末。
再挑戦のサプリを飲んだのですが、やはり体質に合わず、おそらくそこから胃部・腹部の不調が出てしまって。
今もそれが続いているので、なんとかしないといけないと、ずっと考えていました。
一応は、市販の胃薬を買って飲んだり、以前処方された薬の残りを飲んだりはしていましたが、あまり効果はありませんでした。
一昨日の金曜日の昼間、娘からLINEが来て、娘もどうしても胃腸の調子が悪いから、明日病院へ行きたいというので、私も一緒に受診することにしました。
娘も、いつも胃の具合やら腸の具合やらが悪いと言っていたので、この際しっかりとしたところで調べてもらおうかとふたりで話しました。
以前住んでいた場所では、10年ほど同じ胃腸科にお世話になっていましたが、こちらへ引っ越してきてからは、胃腸科の受診は初めてになります。
やっぱり評判のいいところがいいよね。
早速グーグル検索をすると。
すごいのを見つけました。
評価4.8!
ほとんどの人が☆5個をつけていて、大当たり的な予感です。
ただ、クリニックの名前が「○○内視鏡」となっているので、健診センターのようなものなのか。
クチコミも、胃カメラのクチコミばかりが目立つし。
でもホームページには、しっかり内科・消化器内科となっているので、普通に診察もしているはず。
ネット予約は、土曜日の枠はもういっぱいだったので、電話をしてみたら、とても優しい受付の女性が、11時くらいならなんとか入れられそうなので、予約入れておきますと言ってくださいました。
ありがたい!
そして昨日、娘とふたり、車で15分ほどのクリニックへ向かいました。
予約はいっぱいだったのに、待合室には数人しかいませんでした。
胃カメラの検査の人ばかりだったようで、診察だけという患者は私と娘だけだったかもしれません。
問診票のようなものを書いて、20分くらい待っていると、看護師らしき女が私たちのもとにやってきました。
あえて「女」と書いていることに、もう今回の内容がお判りいただけたと思います。
その女は、私の名前を呼んで、私の横に座りました。
最近は、診察前に看護師が受診の動機や体調の問診をするパターンが多いので、今回もそれだということはすぐにわかりました。
しかし、その女の最初のひと言で、私は面食らってしまったんです。
「薬が欲しんですか?胃カメラを飲みたいんですか?」
唐突に、しかも少しも柔らかくない声で、質問を受けました。
私の中で想定していた質問は、「今日はいかがされました?」とか、問診票を見て「これはどういうことでしょうかね?」とか、そういう類。
ところが、いきなり予想外の選択を迫られ、びっくりして「いや、それはお医者さんとお話したいです」と答えました。
それを聞いたその女は、すくっと立ち上がって、「わかりました」と言いながら、隣の娘の方に移動した後、「私にはお話しできないということですね?」って言うんです。
これにも「えっ?」って思ったので、「いや違いますよ、診察のときにお話しして、治療とかを決めたいってことなんですけど」と訂正したら、「じゃあ、こっちへ来てください」と、目の前の小さな部屋に通されました。
はじめからきちんと説明しました。
10年ほど前に逆流性食道炎と診断されて、8年以上同じ薬を飲んできましたが、2年ほど前に腎臓の数値が悪い事が判明して、薬を一切やめた。
やめても胃腸の症状は出なかったので、大丈夫だと思っていたのですが、昨年12月にあるサプリを飲んでから胃腸が調子が悪くなった。
サプリのせいかはわからないが、なにしろいつも胃もたれや膨張感があるので、今回受診した。
胃カメラは昨年5月に健診で飲んでいて、その結果も今日持ってきていて、大きな異常はない。
ひと通り説明すると、その胃カメラの結果を見せてと言われ、それを見たあとに「わかりました」とだけ言われて、娘と代わりました。
このやり取りで少し不安になって、待合でもういちどこのクリニックのホームページを開いて、ここが健診センターではなく、普通に診察も行っていることを確認しました。
だってさ、薬なのか胃カメラなのかって、最初にこっちが決めること?
それにさ、胃カメラは飲んでいるから、薬をもらいたいってことなんだろうけど、お母さんの場合、極力腎臓のためにあまり飲みたくないしねえ。
だから、医者に相談をしたいわけよ。
そんな愚痴らしきことを、ずっと娘と話していました。
その看護師らしき女が、採血が不安だという患者に、「大丈夫ですよ、うちのクチコミ評価が高いのは、採血スタッフも優秀な人ばかりだからですからね」と、高らかに言っているのも聞こえました。
なんだか、不安しかない・・
そして、運命の時がやってきました。
私の名前が呼ばれ、いつもは娘も一緒に入るのですが、そのときは、もしかしたらその女に怒られるかもしれないと直感的に思って、娘にひとりで行くと言って診察室に入りました。
すでにドクターの隣に、なぜかあの女が座っていました。
そして。
そこでも私は、ドクターからもびっくりする言葉を聞かされることになります。
「それで、何をしてもらいたいの?」
一瞬で、頭が真っ白状態になりました。
私の中でぷつんと何かがキレて。
その後はうろ覚えですが、こんなやりとり。
「は?あれ?ここは胃腸科じゃないんですか?」
「胃腸科ですよ」
「じゃあ、初めから話しますから、状況を聞いて欲しんですけど」
「いや、初めからなんていらないです、時間がかかるから」
「そうですか。とりあえず、昨年春、胃カメラを飲んだときには全く何も症状がなかったんですが、サプリを飲んだ12月くらいからずっと胃の調子が悪くて」
「じゃあ、サプリをやめればいいじゃないですか」
「やめましたよ、速攻で。ただ、それが原因かどうかはわからないし、今不快感がひどいから今日こちらに来たわけです」
「でも、胃カメラは会社の健診でやるんでしょ?来年も?」
「やりますよ」
「じゃあ、何をすればいいんですかね?」
このあたりから、もう、私の頭の中はごちゃごちゃになりました。
「こういう診察って、今までたくさん医者には行きましたが、まったくもって初めてです!」
この私の言葉に、たぶんあっちは「拒否」を感じたんでしょう。
「じゃあ、他の医者へ行けばいいじゃないですか!」
あの女が参戦してきました。
「今までお薬をもらっていたんでしょ?」
「その薬を飲んでも効かなかったし、それももう無くなったし、それに引っ越しをしたのでそこには行けません。だから胃腸科を探してここに来たんです!」
私の声が少し高くなったからなのか、いきなりあの女が立ち上がりました。
「もうあなたの診察はできません。これ以上騒ぐと、警察と弁護士を呼びます。出て行ってください!」
そう言って、診察室のドアを開けました。
すぐ目の前の待合室の椅子に座っていた娘が、立ち上がってこっちを見ています。
「警察と弁護士を呼びますから!これ以上騒ぐと、営業妨害です!」
もう一度その女が言い放ったところで、「あ、そうだ、薬だけでももらわなくちゃ」
と考えた私。
診察の椅子に座りなおし、「じゃあ、薬だけでも出してください」とドクターに話しました。
「じゃあ、出しておきます」
「くれぐれも、腎臓に負担のないものをお願いします」
「わかりました」
娘がドア付近で、「私も診察するの?」と聞いてきたので、「しょうがないじゃん」と答えました。
それに反応したあの女、「しょうがないって何?」と小声で言っていました。
不安そうに診察室に入る娘。
いつもなら一緒に付いていくのですが、今回は拒否られているし、実際入らなくて正解でした。
次は本当に怒鳴っていたかもしれないので。
それにね、娘からあとでびっくりすることも聞いたので。
5分程度で娘が出てくる直前に、あの女がすぐ目の間に来たので、「名前、教えていただけますか?」と聞くと、「個人情報です!」と拒否られました。
「私の個人情報は預けていますが」と切り返すと、「これ以上は営業妨害ですから。診察室でのやり取りもすべて録音していますから。今警察に電話していますから!」と言われました。
半分、おちょくってしまった感があり、私の悪いところです。
しかし、素朴な疑問です。
名札もしていないあの女は、いったい何者なんだろう。
診察から帰った娘曰く、ドクターも女も、娘には非常に優しかったらしいです。
それからは、なんでこうなったのか、ふたりで検証に入りました。
たぶんあの女が、このクリニックを全部仕切っていて、最初の問診のときにあの女の機嫌を損ねてしまったのが敗因なんだろうという結論。
でもさ、食堂じゃないんだからさ、まさか「薬にする?胃カメラにする?」という質問が最初に来るとは思わなかったんだよね。
それに対して、返答が少しおかしくなって、誤解を与えてしまった。
そもそも、やっぱりここは健診が主で、普通の胃腸科ではないんだよ。
その間、娘がグーグルのクチコミをチェックしていると、「ここでの診察はお勧めしません」というのも出てきました。
内容は細かく書かれていませんでした。
なぜか。
あとで調べると、このクリニックのホームページのトップに、でかでかとこんな文章が掲げられていました。
「グーグルクチコミレビュー、いつもありがとうございます!おかげさまでかなりの高評価」
というような文言のあとに、
「当院に対する迷惑行為や口コミサイトにつきましても、悪意ある投稿に対しては、当院顧問弁護士より対応させていただきます」
となっています。
これじゃあね、滅多に悪い評価、書き込めないよね。
それでも、数件私と同じような目に合っている人が書き込んでいますが、あの女と思われる人物が長々と返信していて、弁護士に相談しますというような言葉で締めくくられていました。
高評価だって、1か月前に1件しか投稿していない人たちが、たて続けに素晴らしいという内容で☆5個をつけているので、眉唾ものだと感じました。
もうね、4.8って信じないわ!
しばらく待たされて、受付の人に呼ばれて清算。
11時に無理やり予約を入れてくれた優しい受付の人に、丁寧にお礼を言いました。
「あ、弁護士とか警察とか言っていましたけど、私、帰っちゃっていいんでしょうか?」
そう聞くとその女性、「いいんですよ、大丈夫です!」と言ってくださり、もう二度と来ないだろうけど診察券をいただき車に向かいました。
ところが。
実は、これで帰る・・じゃなかったんです。
これが、私のおバカで恐ろしいところでもあり。
クリニックの入口の目の前に停めた車に乗り込んだとたん、娘が言ったんです。
「そういえばねえ、あの女。おかあさんのこと、病気だって言ってたよ」
目を見開いて、娘の顔を見返した私。
「なにっ⁈」
私の表情に驚いた娘。
「あ、ごめん。病気だとは言っていない。そういうニュアンスだったけど。実際には、お母さんって何かもっているの?って聞かれた」
娘は、母親が精神異常者として見られたのかと感じて、そのショックでそれ以降は頭が真っ白状態になってしまったということ。
これはもう、このままでは帰れない・・
絶好の反撃機会じゃないか!
心配する娘を置いて、車を飛び出して、受付へ向かいました。
娘も慌てて追いかけてきます。
受付の女性に話しかけました。
「先程はありがとうございました。実は今、娘からびっくりする内容を聞かされて、また戻ってきました。私に弁護士だの警察だのと突きつけたあの女性に、伝えてください。あの女性に直接言うと、営業妨害だと言われてしまうので、すみませんがあなたに言います。」
と、極力静かに丁寧にまくし立てたときに、あの女が受付のドアの前に立っているのがわかりました。
構わず続ける私。
「娘が受診しているときに、私のことを何かもっている、すなわち頭のおかしい人だという話をしてきたそうです。仮にも私の娘にです。これって、名誉棄損とかになるんじゃないですかね」
すぐさまあの女が参戦してきます。
「あれは、お母さんが興奮してしまう人なのね?っていう意味で・・」
と言いかけてきたので、「ごめんなさい、あなたとは一切話すつもりはないんです。営業妨害にされてしまうので。私はこの女性にお話していますし、話したら帰ります」と突き放すと、その女、「あなた、ほら仕事して!」と受付女性に無理やりペンを渡したりしています。
あくまでも私が、仕事の妨害をしている図に持っていきたいんだなと感じました。
「弁護士に相談するとか言われましたが、異常者だと決めつけられて、私のほうが傷つきました。今日も、ただ胃の具合が悪いので診ていただきたくてここに来ただけなんです。それなのにこんなことまで言われて。診察室での話はすべて録音しているということなので、私にも相談できる人が居るので、今回のこと聞いてみますから。伝えておいて下さい!以上!!お手間を取らしてすみませんでした!」
それだけ言って、すっきりとしてクリニックを出ました。
受付の女性、ほんとにごめんなさい!
まったくもって、なんという事故だったんだろうという感じです。
私が悪かったのか。
予想していることと違うことが返ってきても、もっと冷静に対処しなくちゃいけないし、こうあるべきだとか、これが普通だとか、そういうことを強く思ってしまう自分がいけないということも分かりました。
今までも強く出る自分に、周りが合わせてくれていた。
そういう自覚を持たなくちゃいけない。
予想と違っても、何か事が起きても、ぐっと我慢する自分をつくらなくちゃいけない。
もう今年、還暦なんですからね。
なんてったって、嫌な思いをするのは結局、自分でもあるんですから。
この先、あの女の弁護士に呼びつけられるのかしら・・
だったら面倒だなあ・・
でも営業妨害っていうほどのことは、一切していないんだけどね・・
まあ、とりあえず、反省だけはキチンとしておきます。
自分のために。
にしても。
診察室でもドクターと並んで座って、8割がたあの女がしゃべっていた。
あの女って、いったい何者なんだろう・・