ディズニーの閉園時間は、コロナ前は22時だったと思います。
開園も、今より1時間早かったような。
そう言えばアメリカも、以前より閉園時間は早まっていました。
ディズニーホテル宿泊者特典の閉園後に遊べるっていうシステムも、かなり範囲が狭くなり、ホテルのランクが上位でないと利用できなくなっていましたし。
コロナは多くの仕組みを変えましたね。
たくさんの場所で。
これが結果的に総合的に、いいことになったのか、そうじゃないのか。
時間のページがたくさんめくられたあとに、検証されることなんでしょうね。
さて、ハーバーショーが終わり、エントランスの方へ向かうと、左手の方にミラコスタ宿泊者専用の入口があります。
私の写真の後ろのあたりです。
20時半にミラコスタ内のシルクロードガーデンに、ディナーの予約を入れています。
この予約を取るのも大変でした。
はっきり言って、パーク内の食事は高くて、まあお味はちょっと・・というものばかりなうえ、これもまた予約が無いと入れないか、長い時間並ぶことになります。
ディズニーリゾートでは、これはアメリカもパリもそうですが、予約は必須。
でないと、食事難民になりますからね。
ホテル内の食事なら、料金は高いですが、パーク内よりは断然美味しく、この東京リゾートの中で、私が最もおいしいと感じていたのが、今回のシルクとランドホテルのカンナです。
なのでずっと、シルクの空きを探していて、やっと空席にめぐり会うことができました。
ホテルのロビーへ行くと、なんと、娘の高校時代の同級生がこれまた目を引く仮装軍団の中にいて、久しぶりの再会とその仮装姿に、娘はかなりはしゃいでいました。
彼女らは、このまま着替えて帰るということ。
非日常、エンジョイしていますね。
ロビーの脇に、シルクロードガーデンの入口があります。
シルクは中華料理のレストラン。
ミラコスタに泊まるときには必ずと言っていいほど、ここで食事をしています。
私はアラカルトでオーダーしたかったのですが、娘はコースに入っている鮑をどうしても食べたいらしく、しかたなくコースをふたつオーダー。
このレストラン、コース料理1人分とアラカルトという組みあわせも、違う料金コースの組み合わせもできなくて、コースをオーダーのときは、まったく同じものを人数分ということになっているんです。
これ、めちゃつまらないんですけどね。
まあ、しかたない。
結論から言うと、これがあれほどおいしいと思っていた中華か・・という気持ち。
私たちの舌が肥えたのか、やはりディズニーマジックが覚めたのか。
実は我が家のそばに、美味しい中華料理店があるんです。
ここのマスターは、都内のホテルの中華料理店で長らく働いていて、独立して店をオープンしたということで、もうどの料理も、本当に美味しい。
冷やし中華も1300円とお高いのですが、ゴマだれと醤油だれの2種類のハーモニーが素晴らしく、一品料理の酢豚やエビチリなどは、もう極上と言っていいもの。
こんなおいしい料理が、近所で食べられている状況なので、私たちのシルクの評価も、変わってしまうのは仕方ないことかもしれません。
合計で31200円の食事にしては、少し物足りなさを感じてしまった夜でした。
時は移ろいでゆくもの・・ということです。
レストランを出て、部屋に向かう通路です。
子どもたちと何度も歩いたこのホテルの廊下。
魔法の中にいた私たちは、それが覚めないまま、この廊下を夢の続きのごとく歩いていました。
あの頃はあの頃で、それが本当に幸せだったんでしょうね。
ミラコスタは魔法のお城でしたが、現実は、やはり古くなったなあと言わざるを得ない箇所が多々あり、今回はそういう発見をしながらも、私たちは決してこの場所を否定することはないなあと思いました。
あの時に夢を見させてもらえていたことは間違いなく幸せだったし、今もそれを思い出として、優しく懐かしむことができるから。
何もないより、何かを刻むことができた方が、人生は数倍いいはずですからね。
朝は、私が必ず早起き。
娘は、どこに居ても、何度も起こしてからでないと起きません。
どこへ泊まりに行っても、子どもたちの寝姿をカメラに撮っている私。
これはいつまでたっても、不変ということです。
ミラコスタに泊まると、朝食はいつもベッラヴィスタというレストランでとっていました。
ディズニーホテルの部屋には、スペチアーレというカテゴリーがあり、同じ部屋でも料金が高く設定されています。
このカテゴリーを選択すると、ホテル内にあるラウンジ「サローネ・デッラミーコ」が利用できること、そしてこのベッラヴィスタというレストランでの朝食がついてくることが、特典となっています。
過去の我が家は、なにしろこのカテゴリーに固執していました。
まあ、ラウンジの利用ができることもよかったのですが、なにしろ私、ベッラヴィスタが大好きだったんです。
その理由は、とにかくとにかく、この景色!
これを見ながらの朝食を味わうために、ミラコスタに泊まっていたと言っても過言ではありません。
しかし今回は、一番安いお部屋。
この朝食は付いてきません。
なので、ミラコスタを予約したときから、一生懸命ここの朝食の空きを検索してきましたが、やっととれたのが14時のランチ。
しかたなくこれをポチりましたが、時間が中途半端だし、朝食もどこかでとらなくちゃいけないし、まあとりあえず当日、一か八かで朝食の遅い時間に直接行って聞いてみようということになりました。
もしかしたら、ラッキーなことに1~2列目の席が空いているかもしれないので。
そう。
ここのこの景色を見るためには、窓際から1~2列目でないとダメなんです。
我が家は、今まで1列目を外したことがなく、それがまたうれしくて、お金をつぎ込んできていましたから。
これはもう、まさしくディズニーというホストクラブにのめり込んだのと同じですよね。
恐るべし!です。
てなわけで、娘とベッラに向かいます。
朝食は10時までで、ベッラのフロントには9時少し前に行きました。
14時の予約をキャンセルして、朝食の1列目に空きがあれば、変更したいと話してみました。
レストラン内も見えていて、席が空いているのが分かり、やはりOKということで、念願の1列目の席に通していただきました。
やった~!
予約なくても、朝食時間ギリギリにはなりますが、こうして席に着くことができるというわけです。
ここから見る火山と、シーの中を歩く人たちを眺めて、ゆっくりと朝食をとる。
これが私のミラコスタの醍醐味だったんです。
この景色は、どの旅の景色よりも最高!
そう断言していたあの頃。
でもね・・
やっぱり私が変わりました。
昨晩のディナーと一緒で。
ディズニーを卒業してから、他にいっぱい、いい景色を見てきちゃったんです。
そしてこれからも、そういうものを見続ける予定もあり。
確実に塗り替えられたんだと感じました。
まあね、それでも。
ここにはここの良さがある。
作られた異国であり、ワクワクをたくさん詰め込んだ場所だからこその、この景観と時間は、やっぱり特別なんです。
最後に食べたデザート、めちゃおいしかったし。
朝食の後、すぐ横のショップで買い物をしました。
なんとも言えずに可愛い。
その後はゆっくりチェックアウトをして、家路に着きました。
久しぶりのお泊りディズニー。
思いついた言葉は、「今は昔」。
時は流れました。
これはこれで、残念なことではなく、思い出の階段を確実に上った気がします。
なんだかね、過去まで少し足を踏み入れて、悠久の間に自分が居るのを感じました。
いい2日間だったなあ・・