浮かれて偉そうなことばかり書きこんでいると、こういう痛い目にあいます。
毎度毎度、こんなことの繰り返しですね。
今回のイタリア旅行。
これは、以前確認した経由地カタールからの飛行ルートです。
数日前から、かなり不穏なニュースが。
ハマスの指導者が先月末に殺害された報復として、イランがイスラエルを攻撃すると宣言しているらしくて。
それを回避できる唯一の手立てが、15日から行われるガザ地区の停戦協議だということ。
これが失敗に終わると、ドンパチを始めてしまうらしい。
ちょっと待ってよ!
これ、ほんと困るんですけど。
もうね、昨日からこのニュースで死んだような顔をしている娘と、どうしようかと何度も話し合いました。
どちらにせよ、協議が終わるまで待たないとという結論ではありますが、中東の情勢って日本人には疎遠すぎる。
ハマスの指導者が暗殺されたのは、我が家がこの旅行を申し込んだ10日後。
何度か、報復という言葉をニュースでは聞いていたのですが、喜んでイタリアを調べている娘と、アメリカ旅行の計画を仕上げている母には、それほど大きく響いてきていなくて。
そのうえ、喜んでオリンピック観戦もしていたものだから、中東情勢なんてそっちのけになっていました。
そう言えばね。
かつて、はじめてカタール航空の航空券を購入した時のことを覚えています。
結局この航空券は、コロナのせいでキャンセルとなったのですが、はじめての中東経由ということで、当時はとても用心していたんですね。
中東は、一般の日本人にとってはあまり身近ではない、よくわからないけれど争いの絶えない危ない地域という印象。
ここを経由していくことに、やはり警戒感を持つのは普通の感情です。
ところが、カタール航空は、燃料サーチャージがないので、航空券が安いんですね。
どうしても、安い航空券に引き寄せられてしまいます。
しかも当時は今と違い、ビジネスクラスで往復30万円台でパリへ行けたんですよ。
中東上空を通る躊躇いに対して、その安さとQスイート。
比べる間もなく、躊躇いのハードルは軽く超えてしまうわけで。
そのうえ、昨年エミレーツも利用しているので、すっかり中東への警戒感が無くなって、Qスイートに乗れる喜びで、そのままお花畑状態になっていました。
おいおい、どうした!
まったくもっておバカな私・・
アホみたいにくだらん話題に嚙みついてないで、ニュースくらい、きちんと見なさいよ!
さてさて、どうしたものか。
昨日の午前中は、もうキャンセルしようかという話もしていました。
どっちにしても、手放しで安全でないのは確かで。
いろいろ調べてみると、今年4月にもそういう攻撃があり、カタール航空は欠航しているようです。
ドンパチが宣言・開始されれば、航空便はどちらにしても飛ばないでしょう。
それまで待てばいいのか。
それとももうこんな状態は嫌だから、キャンセルしちゃうおうか。
泣きべそ状態の娘でしたが、午後からはふたりでいろいろと調べました。
まずは私たちが乗る便と同じ便の、リアルタイムのフライトマップがこれです。
なんときれいに、イスラエル(オレンジ色の線)上空を回避しています。
同時に、SNSでエジプト在住の日本人に聞いたりもしてみました。
その方曰く、このルートが通常らしいですが、以前の(おそらく4月)突発的な対応として、その時はエジプトのルクソール上空(上の地図で左下の方)で、北方に転じたということです。
そしてその方曰く、今回のこのニュースにも、現地では通常運転の毎日だそうで。
イランやイスラエルに降り立つわけではないし、回避ルートはあるはずだから、余裕を持った旅程であれば、安心はできないかもしれないけれど、キャンセルまではする必要はないのでは?と言われました。
その方とやりとりをして、自分らでもよく調べ、時間も経ったせいもあり、段々と落ち着いてきました。
とりあえずは、やっぱりこの協議の行方を待ってみるしかないか。
まあ、如何せん、我が家は以前恐ろしい出来事を回避した経験がありますから、慎重にはなります。
数年前ですが、エボラ出血熱を怖がってキャンセルした船に、ISによる銃撃事件が勃発して、犠牲者が出たんですね。
1週間違いの船だったので、我が家はどちらにしてもそれを回避できたわけなんですが、こればかりは運であり、IS側の都合によっては、我が家が乗っていた船になっていたかもしれないですからね。
そういうこともあったので、やっぱり慎重になります。
最悪は命の方が大事なので、キャンセルも視野に入れることになります。
ほんとにね、いつもこうですよ。
しかも、アフリカでは再びエムポックスが流行し始めて、欧米に移行していくのは時間の問題。
またもや我が家、今回もサンフランシスコですよ。
このときも、本当に迷って迷って渡米しました。
ほんと、まあちょいちょい、こんなことばかりで。
情報が多いということは、こういうこと。
島国日本で、海を越えずにじっとしている方が、やっぱり安全といえば安全。
でもね、その中にあっても、南海トラフだの大型台風だの、いろんな危険が渦巻いてるわけで。
もうね、やっぱりトラブルと遊べ!ですね。
躊躇いも迷いも、もう全部ひっくるめて受け入れて、前進して、どんとテイクオフ!といきましょうかね。