ここしばらく、ウクライナのことで沈んでいました。
ニューヨーク・タイムズの写真。
ロシアの砲撃により亡くなった、ウクライナの母子。
生々しいその写真を見て、声をあげて泣きました。
息子も娘もまだ帰らない、夜のリビングで。
血を流して横たわっている閲覧注意の写真に、怒りもわきました。
一体この親子が何をしたというのだろう。
許せない、許せない・・
この人たちの日常を、命を、返して!返して!
映画でもドラマでもなく、母親と子どもが倒れている写真は、あまりに強烈に私に刺さり、ここ数日、心身ともに何かに囚われているような感覚で過ごしていました。
コロナ関連のワイドショーは、ずっと以前から見る気にもなれず、すぐにテレビのスイッチを切っていましたが、ウクライナの件は違います。
時間が許せば、延々と見ていたいとさえ思います。
昨日のお昼のTBSでは、ハッカー集団アノニマスがロシア国営放送をハッキングしたことや、何の役にも立たないと思っていたアメリカが昨年のうちから水面下で活動していたこと、ロシアの大富豪オリガルヒの話題など、結構食いつきたくなる内容で、珍しくテレビの前にしばらく座っていました。
ロシアのことは知らないことも多いので、こういう情報を等身大で公平に発信して、視聴者に届けることこそ、マスコミの役目なんだろうなあと思いました。
コロナ感染が怖くて、世間の目が怖くて、旅行を断念するような私ではないのですが、ウクライナのことでは、こんな時にワクワクすることなんて許されないと自分に何かを科していました。
そんなここ数日の憂いから、やっと回復した昨日の夕方。
久しぶりにフランス旅行の計画を進めてみようと、まだとっていない往きの航空券を検索したところ・・
な、なんとめちゃくちゃ暴騰しているじゃないですか!
先月末にメモしていた金額に比べて、ひとり5万円以上のアップです。
トホホ・・です。
何で買っておかなかったんだろう・・
でも、買えるわけないですよね。
3回目のワクチンのことも、フランスのワクチンパスポートのことも、日本の水際対策も、まだまだ先月の時点では条件が不十分だったんですから。
買っておいてもよかったんです。
多くの航空会社が、今はキャンセルも変更もできますから。
でも1昨年、カタール航空でキャンセルをしたときに、何度もメールでやりとりをして、数か月間返金を待たされ、面倒な思いをしたので、できるならそれはもうやりたくなくて。
おそらくゴールデンウイークだからというわけではなく、ウクライナの戦争で航空券が高騰しているんでしょう。
ガソリンや食品の値上がりもひどいですからね。
まあ、普通に考えても、東といえども同じヨーロッパ大陸でこんな事態になっている中、のほほんと渡航しようなんてことを考えること自体が不謹慎だということで。
コロナと戦争。
全く様相が違うこのふたつの悪ですが、夢を確実に奪っているという点では全く同等だということです。
すべてが、またもやしばらく静観・・