もうすぐゴールデンウイーク。
本日4月23日に、機上の人となる予定でありました。
目指すはフランスコルマール。
花々に彩られた村で、初ヨーロッパを心から楽しんでいたでしょうね。
はかなく消えた夢です・・
世界の動きには程遠いのですが、4月1日に、念願の外務省の感染症危険情報レベルが引き下げられ、渡航禁止ではなくなったことで、公務員の息子も上司に問題なく旅行計画を報告することができそうです。
それでもまだまだ日本は鎖国状態だと言われています。
帰国の際、飛行機に乗る72時間までに検査、そして帰国後また検査。
その後、3回接種済みの人は隔離なしで行動できますが、それ以外の人は自宅で3日待機後検査で、陰性になってはじめて解放されるというわけです。
なんといってもハードルが高いのが渡航先での帰国搭乗前の検査ですね。
これが結構面倒なのは想像がつきます。
陽性だったら搭乗できないなんて、めちゃ怖いことで。
実際、陽性で乗れなかった人の話も聞いているので、ありえないことではありませんから。
じゃあさ、検査なしで陽性の人が入国してもいいの?という話ですが、日本がゼロコロナであるというのならともかく、感染している人はたんまりといるわけで、無症状で無意識で感染して免疫を持っている人もたんまりといるわけで。
感染しては、免疫を持ち、また新たな型に感染しては免疫を持つ。
その中で、運悪く重症化してしまう人も、残念ながら亡くなってしまう人もいますが、それはもうこれまでの風邪やインフルやその他のウイルスも同じであり。
今更人類がはじめてウイルスに触れているというわけではないのですから、いい加減にしてほしいというのがずっと前からの私の主張であります。
いやいや、これが致死率の高いウイルスなら別の話ですよ。
自分の持つ免疫力では、ほぼ勝てないというウイルスなら。
実は我が家、娘の高校合格祝いの7年前に、地中海クルーズを予約していました。
クルーズ経験は2度あり、いずれもカリブ海。
地中海を希望したのは娘で、フランスのマルセイユから出発して、イタリア、チュニジア、スペインをめぐる予定でした。
旅行代金も支払っていたのですが、その後エボラ出血熱の感染者がアフリカで増加しているというニュースが。
寄港するチュニジアではまだ確認されていないのですが、同じアフリカ大陸。
もう、悩みましたよ。
コロナなんて・・と言っている私でも、エボラは別格です。
クルーズの旅行会社はそこまで気にしなくてもと言ってくれていましたが、悩んだ末にキャンセルしました。
やはりあれだけ高い致死率のウイルスが、すぐそばまでやってきているという状況の中、喜んで出かけるわけにはいきません。
ところが、この話には続きがあります。
キャンセルしてしばらくしたら、今度は当時のイスラム国の活動が活発化してきて、ヨーロッパ全体が危険な地域となってきます。
そんな中、鳥肌の立った朝をはっきりと覚えています。
朝のニュースを見ていた私、チュニジアで起きたISの銃発砲事件に目が釘付けになりました。
船から降りた客20人が犠牲となり、その中には日本人も含まれていたとのこと。
その船は、なんと私たちが乗る1週間前の船でした。
事件は2015年3月18日のチュニジア。
私たちは3月25日に寄港予定だったわけです。
エボラ騒ぎが無くても、IS騒動で、どちらにしてもクルーズは中止していたと思いますが、これは本当に身震いした忘れられない事件でした。
犠牲者になった3人の日本人を含む20人の方のご冥福を、あらためてお祈りいたします。
というわけで。
夏には我が家はどこかに行けるのか。
日本の帰国条件がやっぱり緩和されないときついです。
ですが。
航空券だけは押さえて、ひたすら待って待ち続けます。
日本の入国条件が完全撤廃されるその日を。