帰ってきました、無事に!
いや~、なんとも印象に残る旅でしたねえ。
いつも通り、結論から言わせてもらうと。
過去一、ドタバタ旅行。
そして過去一、いろんな意味でスリリングな旅でした。
足のふくらはぎの数枚のサロンパスの臭いも、この旅の余韻となっています。
そもそも、この旅行、構想の段階から迷走模様で。
夏休みの日程だけは決まっていたのですが、行く宛が何度も変わり、日数も変更して、航空券も変更。
そう。思い返せば、行く前からドタバタの連続だったわけです。
そりゃ、こうなるわなってな感じ。
というわけで。
ドタバタの末に、それでもしっかり無事に帰ってきたこの旅を振り返ります。
日程は9月23日~27日の5日間。
出発は9時台の便で早いため、前日に仕事をしている子どもたちが大変だろうということで、品川のホテルに前泊することにしました。
アメックスの特典で、6000円の追加料金のみで泊まったグランドプリンスホテル新高輪。

バルコニー付きのお部屋で、眺めも良かったし、京急線で快速で20分ほどで第3ターミナルに着くし。
スタッフも丁寧で、広々としていて、申し分がなかったのですが。
ちょっと古い印象のうえ、虫ちゃんも発見。
無料特典につい惹かれて、口コミも見ることもなく予約したホテル。
やっぱり私のような小心者、欲の塊でホテルを決めてはいけないとつくづく思いましたよ。
だってね、また虫ちゃんが出てくるのでは?って怖くて、恐る恐る寝ていたものだから、夜中に両足の脛の部分が勢いよくつってしまって、あまりの痛さにしばらく大騒ぎしましたから。
そんな情けないハプニングから始まった今回の旅行、今までにない最大の敵が我が家を翻弄しました。
日本にいる分には、気にしていた人は少ないはずの、台風18号です。
出発の数日前からずっと、コイツの動向をひたすら追い続けてきた我が家。
進路がズレるだろう、勢力が衰えるだろう・・
何日も願い続けたけれど、結局、仲良く一緒に移動することになりました。
まず、飛行機が飛ぶかどうか。
飛ばなかったらどうするか。
飛んだ後も、香港直撃なんだから、着いたところでどうなるのか。
大きなメモ帳を持ってきて、品川駅近くの居酒屋で、いろんなパターンを3人で書き出してみたりして。
それでも最後は、空港へ行ってからじゃないと何もわからん・・となりました。
そして、23日朝。
この日の予定表です。

ホテル内にあるコンビニでヨーグルトを買っておいて、朝はそれだけをお腹に入れて、駅へ向かいます。
朝食は、空港の新しいラウンジで食べることに決めていたので。
京急線は、クレカのタッチ決済で改札を通ることができるので、3人ともアメックスカードを使用。
こうして、旅行費の一部を負担したことで、クレカ付帯の海外旅行保険が適用となり、病気やけがの治療費が1000万円まで保証されます。
ちなみに、JCBカードでも中国国内の高速列車の乗車券をあらかじめ購入しているので、こちらの付帯保険も適用され、合計2000万円までの治療費となり、今回は他の保険には加入せずに出発しました。
これが行き先がアメリカなら、治療費がべらぼうに高く、万が一の事故で2000万円では済まないことも想定されるので、この枠の強化をするために、ほかの有料保険に加入して行きます。
ちなみに私のカードの場合、旅行先で万が一死亡してしまうようなことがあれば、カード付帯保険でひとり1億円の保険金が下りて、留守番の夫には3億円が転がり込むことになります。
さて、台風は。
この日の朝、特にJALからは何もメッセージはなく、機内食の案内のみ。
こんな状況でも、普通に飛ぶんですかい・・
下の地図でいうと、ピンクの矢印のあたりが香港です。
これ、大丈夫なのかしらねえ。
とりあえず、羽田に着いて、センチュリオンラウンジへ。

ここは、今年の7月にアメックスカード保持者のためにオープンしたカードラウンジです。
空港ラウンジは、カードラウンジと航空会社のラウンジがあり、一般的には航空会社ラウンジのほうがレベルが高い内容です。
航空会社のラウンジは、その会社のステータスを持つ人と、一般的には当日のビジネス以上の航空券を持つ人が使える場所なので、それなりの食事やサービスが整っています。
一方でカード会社のラウンジは、一般的にはゴールドカード会員以上が利用できるラウンジで、規模やサービスは航空会社のラウンジよりは格下になってしまいます。
他にもプライオリティパスで入れるラウンジなどもありますが、これについてはまたの機会に。
そして、今回のセンチュリオンラウンジ。
これはまさしく、航空会社のラウンジに匹敵するんじゃないかと言えるほどのクオリティ。
昨年、フェニックス空港でも利用したのですが、ここのセンチュリオンラウンジは、さっぱりだめで。
それに比べて、日本のラウンジはさすがですね。
美しさ、おもてなし度、料理のおいしさ。
世界の人が利用する場所として、自慢できるラウンジです。

朝の時間、手作りおにぎりとフレンチトーストをその場で作ってくれます。

日本って、個人的には窮屈で暮らしにくいなと感じることもありますが、こういう日本ならではのウリはもっとアピールしていくべきだと、ことあるごとに感じます。
ラウンジで喜んでご飯を食べて、ちょっと外へ出て、欲しかった財布を買いに行き、再びラウンジに戻ってゆっくりコーヒーでも飲もうかと、ふとモニターを見てみたら。
なんとこんな表示が。

引き返すことがあります・・だって?
な、なにっ⁉
そんな状況?
ま、とりあえず、搭乗口まで行ってみるしかない。
搭乗口へ行ってみると、こんな張り紙が。

でもさ、これって、とりあえず飛んでは行くけど、やばかったらまた羽田に戻るからねってこと。
すでにネットのニュースサイトでは、香港空港閉鎖の情報も流れていて、この日の夕方に着く便からはすでに欠航が決まっているとのこと。
もうすでに危ない状況なんだから、飛ぶのをやめたらいいのに・・
こんなふうに、ブチクサ言っているわけは、我が家の今回の航空券がキャンセル不可だから。
自分の都合でキャンセルしたら、3人で40万円がそのまま無くなってしまうんですね。
おケチな私、キャンセルなんてできるわけがない。
でも、これで香港へ連れて行ってもらったって、この台風の中、何もできることはない。
はあ~、何のために行くのか。
グダグダと3人で愚痴りながらも、搭乗開始。
今回はプレエコの最前列。
4時間程度のフライトですから、プレエコでも十分足は耐えられます。

久しぶりのエコノミーの食事。

どの路線に乗ってもどのシートクラスでも、私的には食事には何の不満も無いのですが、やっぱりビジネスと違って不便なのは、足を支えるものが無いことと、身の回りのものを置く場所が無いことですね。
飛行機の中は、かなりガラガラ。
まあ、当たり前と言えば当たり前。
こんな状況で飛ぶのは、我が家のようなキャンセル不可の人か、何らかの用がある人でしょうからね。
いつもの飛行ルートがわからないので何とも言えないですが、こんなふうに台風を避けるようにして(緑の線)、香港空港へ向かいます。

予想に反して、着陸態勢に入ってもあまり揺れることなく、台風が近いだなんて思えないほど普通に、静かに香港空港に着きました。
はじめての香港。
空港の案内板の表示は、漢字。

欧米とは違いますね。
日本人も、漢字だと意味がすぐに分かるので、らくちんです。
いつもは日本の空港で両替をしてくるのですが、今回は以前書いた通り、Wiseカードを持ってきています。
レートのいい時に、すでに自分の口座内で香港ドルと中国元に両替してあるので、香港の空港でATMを探して、自分のWise口座から香港ドルを引き出しました。

とりあえず600ドルをキャッシュとして持っていましたが、キャッシュ必須の機会は、帰りのタクシーのみで、あとは消化するために数回使用。
余ったキャッシュは、帰りの空港でお土産を買うときに、コインも含めて全部使い果たすことができたのでよかったです。
香港空港に着いて、周りの様子を見たあと3人で話し合い、今日の内に中国桂林まで移動しちゃおうという結論に至りました。
香港から桂林への列車は、乗り換え便であれば、夜までまだ数本あるはずで、香港に居るよりは内陸の桂林で過ごしたほうが、天気的にも香港よりは活動しやすいはずだと考えて。

少なくとも、このまま香港にとどまれば、翌日1日は、ホテル缶詰状態になることは間違いのないことですからね。
香港空港に着いたのが、13:30。
空港からはエアポートエクスプレスで、九龍駅まで向かいます。

列車に乗って、九龍駅まで。
車両の中はガラガラ。
台風が来るのに、出かける人はいません・・

九龍駅に着いたら、今度は徒歩で、高速鉄道の香港西九龍駅まで行きます。

空港も駅も、夕方にはすべての機能がストップしてしまうらしいので、なにしろ急いで移動して、切符を手に入れないと。
焦りもあり、不安もあり、ここからがめちゃ大変で、なにしろ疲れました。
このあとについてはまた、次回に。
