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ザ・葬儀

「就活」の後に「終活」のお話になります(笑)。

 

先ごろ亡くなった樹木希林さんの死生観とやらをちらっとワイドショーで見ました。

共感するというか、自分もずっとそんなふうに考えていて、順当な死については特別視していません。

幼くして終わりを告げてしまった命には特別な感情はありますが。

ヒトも他の生物と同じで、命が途絶えた時点で、生き物として終わるのだとシンプルに考えています。

ヒトはこの地球上で威張って生きていますが、地球から見たら生き物はすべて同じ。

期間限定で、この場所に住まわせてもらってるだけなのです。

だからこそ、生きている時間を大切にしないともったいないですね。

貧困に喘いでいる人でも、ドバイの石油王でも、死は平等に訪れます。

どんな形の死になるのか、みな誰もわからないですが、希林さんのように死を前にして、まあいい人生だったなあと思えたなら、それはきっと幸せだったということでしょうかね。

 

さて、葬儀をどうするか。

自分の葬儀、伴侶の葬儀、親の葬儀。

最近の傾向として、やはりシンプルにと考える人が多くなったようです。

私は短期間ですが葬儀の仕事のお手伝いをしたことがあり、内部事情を多少知っています。

普通の人は、葬儀というものはできればあまりかかわりたくないものですから、当然知らないことも多いですよね。

そこで今回はその情報提供をしてみたいと思います。

自分や伴侶の親の葬儀をすることを仮定して、話を進めていきましょう。

まずは世間一般並みのお金をかけられるか、それほどかけられないか、もしくはできるだけかけないようにしたいのか。

亡くなった方の意志や用意された予算があるのならそれが最優先ですね。

 

亡くなった後、まずは葬儀社に連絡を入れます。

すでに病気で、亡くなることが予測できている場合は、前もって葬儀社を決めておく方がいいですね。

急に亡くなられた場合は慌ててしまいますが、病院で亡くなられた場合は病院からの紹介もあります。

葬儀社の方は専用の車で、病院から自宅または安置所に遺体を運び入れます。

安置所は自宅などに遺体を置いておけない場合に用意をしてくれます。

遺体は自家用車で自分で家に運ぶこともできますが、死亡診断書を携帯していないと万が一警察に遭遇したときには事件扱いされてしまいますので、気を付けて下さい。

 

人並みかそれ以上の葬儀で送りたい・・お金をかけられる場合

葬儀社の方と打ち合わせをして、葬儀を行う場所、祭壇の大きさ、返礼品などの打ち合わせをしていきます。

葬儀社の方はプロなので、それなりのプランを提示してくれますが、出せる費用についてはきちんとはじめに伝えるべきですね。

お金のことを本音で言うことに気が引けてしまいがちですが、あとでもめるよりずっといいので、気になったことはしっかり相談することをお勧めします。

葬儀社はプロですから、遠慮せずはじめに予算はしっかりと告げましょう。

地域によって風習が違っていたり、お寺の葬儀であったり、神式であったり。

限られた時間での打ち合わせになりますので、あらかじめこんな形でというプランは考えておくのがいいですね。

案外大変なのが、

・通夜の後の通夜ぶるまいや火葬場から戻った時あるいは火葬中に出される精進落としなど、料理についての内容や数

・返礼品や通夜返しの内容や数

・受付の内容

・僧侶、位牌の手配

といったところですが、こちらも葬儀社がすべて提示してくれます。

すべてにランクや慣習がありますので、必ず予算や地域の習わしを優先してください。

祭壇の大きさや豪華さで、料金プランを設定しているところが多いですね。

祭壇は故人が好きだった花やその色など、細かいオーダーもできます。

一般的な予算で葬儀ができるのなら、地元で長年続いている葬儀業者を選ぶのがいいと思います。

 

葬儀費用をできるだけおさえたい・・

祭壇を設けて、通夜・告別式を執り行い、弔問客があるというのが一般的な葬儀です。

一般的な葬儀を望むけれど、費用をおさえたい人は・・

・祭壇をごくシンプルにする

・通夜ぶるまいや精進落としなどのお食事、通夜返しや返礼品などのランクを下げたり数や種類を減らす

・送迎のマイクロバスや案内看板などをやめる

・公営の斎場を選ぶ

・弔問客がかなり少ない場合は、通夜をせずに告別式のみにする(1日葬)

その他に大きな費用として寺院関係があります。

位牌に戒名をつける場合、戒名代にはランクがありますので、お経料と共にお渡しするお布施の金額が変わってきます。

この金額は結構大きいので、費用をおさえたい人はどうするのか今のうちに考えておく必要がありますね。

墓地やお仏壇が無い、その用意の予定がない場合は、位牌も戒名も不要ということになるかもしれません。

家族で話をしておけば、予算立てもしやすいと思います。

 

最小限度の費用にしたい・・

ごくごく数人の身内だけでお別れをし、式は執り行わないということもできます。

火葬式や直葬式と呼ばれています。

斎場を借りない、祭壇を設けない、弔問客無しという形式です。

亡くなった後棺に入れ、安置した後に火葬場へ搬送するというごくシンプルな流れです。

今は15~20万円ほどで、そういった形式のオーダーができるようになりました。

読経、位牌も必要であれば菩提寺の僧侶に相談をしてみて下さい。

今はお坊さんのオーダーもネットでできます。

もちろん、お墓もお仏壇も用意がないのなら、位牌もいらないので、それ以上の料金はかかりません。

棺やドライアイス、搬送代、火葬場などの手続き代行まで含まれているのがほとんどなので、あまり困ることはないと思います。

こちらの葬儀社紹介センターなどで詳細を見て、資料やお見積りなどを取り寄せておくことをお勧めします。

 

それでももっとお金をかけないというのなら、葬儀社を一切通さず、全部自分で直葬することもできます。

ただ、棺や骨壺をアマゾンなどで購入し、遺体を整えて棺に入れて、その棺を搬送できるだけの車を用意しなければなりません。

これがそれほど苦にならなければ、セルフ葬儀もアリだと思います。

火葬代金は居住地であれば無料から1万円程度ですが、居住地以外だと数万円掛かることもあるので、まずは問い合わせした方がいいですね。

亡くなったらすぐに棺の手配(数日かかるので)→遺体を自宅に搬送→火葬場を予約→納棺しておく→役所に死亡届を出し、火葬許可証をもらう→火葬当日、火葬場へ搬送→2時間ほどで火葬後、埋葬許可証をもらう

こんな流れになると思います。

難しいことは何もないですが、やはり納棺したり、棺を自分で搬送することに抵抗があるかもしれません。

 

まとめ・・

今は個性的な葬儀も多いですし、シンプルに済ませてしまうことにも理解が増えてきました。

私は一般葬も火葬式もどちらも経験がありますが、私自身は無宗教なので、お経は無しで大好きな洋楽を流してもらい、お別れ会形式を選択しようと思っています。

お墓もお仏壇も用意する予定はありません。

子どもたちにはその意志は伝えてあります。

送り出される方もあらかじめ自分の意志を示しておく、送り出す方も予算や流れをしっかりと把握しておくことが大切ですね。

故人と残された人の気持ちがつながっていれば、どんな形でもいいと思います。

大事なのは生きている時間なのですから、この記事をきっかけに今の時間を気持ちよく過ごせれば何よりなことなのではないでしょうか。

今、触れあっていられる時間を大事に大事にしましょうね。