昨晩の紅白歌合戦。
最終的にサザンとユーミンさんがもっていきましたね。
若い人はどうなんだろうと思いましたが、ネットでの批判的な意見はあまり見かけませんでしたね。
我が家では今回の放送を永久保存版にしようかと思っています。
聖子ちゃんのメドレーは、キーが低くて口パクかと思えるほどでしたが、やはり懐かしくて。
石川さゆりさんと布袋さんも圧巻。
申し訳ないけど、そのあとの嵐はちょっとしょぼかった。
MISIAさんも素晴らしかった。
全体的に聞かせる紅白を愉しめた気がします。
そして平成を締めたサザン。
「希望の轍」を選ぶあたり、きちんとファンに答えてくれているな~と思いました。
以前何かの音楽番組で、ユーミンさんと桑田さんと他の有名なミュージシャンたちが舞台で絡んでいるシーンを見たことがあります。
その時も今回のようなお祭り騒ぎでした。
だからネットではみなさん驚嘆&絶賛でしたが、私的にはあまり驚きませんでした。
そう、このお祭り、この盛り上がりは予想ができたことなんです。
サザンがトリで、「勝手にシンドバッド」を歌う。
昭和生まれなら、あの盛り上がりは当たり前のこと。
そして「勝手にシンドバッド」を歌いながら桑田さんは、サブちゃんをコールしましたね。
ネットで大トリにサブちゃん推しの騒ぎがあったことを、きちんとわかっていたのでしょう。
まさしく忖度でした。
そしてそこへ、忖度もネットでの批判もすべてを吹っ飛ばすようにユーミンが現れます。
桑田さんひとりでは忖度を感じてしまって、うっすらと悲哀感がありましたが、ユーミンさんがそれを全部取っ払ってくれて。
桑田さんは彼女のおかげで解放された気がします。
米津さんの悪口を言っているようなデマもネットで流れて、心の中ではいろんな思いがあったことでしょうから。
そしてネットの民たちは、このお祭り騒ぎにいろんなことを言った挙句に、いい評価を下しているようです。
小うるさい連中も、結局は揺るぎのない大きな力には勝てないんだなあ~と思いました。
そうなんですね。
みんな小うるさいんです。
小うるさいから、なるべく逆らわないようにしようと考えちゃいます。
昭和から平成と生きてきた私たち50代は、かわいそうな年代だなと思います。
なぜかいろんな狭間の中で生きる羽目になっている気がします。
若者への気遣い、年長者への気遣いの両方。
情報の仕入れ先がリアルとネットという両方。
アナログとデジタルの両方。
どちらか一方でほとんどの処理ができるサブちゃんなんかの世代は、案外楽チンなものじゃないかと思います。
ネットでの中傷なんて、あまり気にしなくていいですからね。
でも50代は違う。
両方にウケるやり方を選ばなくちゃならない。
疲れますね・・
でも今回のサザンとユーミンさんは、それを見事に払しょくしてくれました。
ネットや若者の顔色を、必要以上に怖がることはないんですよね。
サザンらの実績を誰が否定できるでしょうか。
彼らの域に誰が到達できるでしょうか。
忖度も媚も要らないんですよ。
中には言われて当然の批判や非難はあるとは思いますが、気にする必要のない内容もめちゃくちゃあります。
そしてそれに異を唱える味方も半数以上は居てくれるんですから。
いつだったか、新聞で誰かの言葉として紹介されていました。
「人には敵がいる数だけ味方がいる。敵を味方にしようとするよりも、味方に味方でいてもらえる努力することが大事なんだ」
そういう内容だったと思いますが、とても納得できて覚えています。
こう考えることで、楽になる人もたくさんいるでしょうね。
昨日の紅白歌合戦を見て。
私たち、今の時代に無理をしてまで迎合することはないんだなあって思いました。
そう、自分の歩いてきた道に自信を持ちたい。
だって私たちには、見事にふたつの時代を生き抜いてきた力がある。
いいか悪いかわからないけど、ユーミンさんと桑田さんみたく、一瞬にして見事に祭りが演出できる底力が私たち世代にはあるんですもの。
そして、きっとそれは誰にでもあることなんだろうなあって。
そんなふうにふと考えてみました。
今年はそれを心の底に留め置いておくことにします。