この日の朝も、無料の朝食から。
こんな感じの朝食か、朝食がついていないホテルでは、サトウのごはんという毎日の朝。
やっぱり日本人は、お米がいいです・・
さて、この日の予定。
ウイリアムズから北上して、グランドサークルと呼ばれる地帯に入っていきます。
グランドサークルとは、誰もが知っているグランドキャニオンをはじめとする、いくつかの国立公園がサークル状に点在している地域で、アメリカの大自然をいやというほど味わえる場所なんです。
5年前には、グランドキャニオンとモニュメントバレーへ行きました。
今回は、アンテロープキャニオンとその近くにあるホースシューベント、そして再びモニュメントバレーにも行きます。
また、サークル外ではありますが、上の地図の下方にあるセドナを通って、翌々日に空港へと帰っていきます。
このグランドサークルにもう少し時間をかけて、いくつかの公園に足を延ばすか、最後の日にロサンゼルスに戻って、サンタモニカに時間をかけるかを迷いました。
冷静に考えると、このグランドサークルに個人的に行くのにはレンタカーが必須なので、自分の年齢を考えると、このあたりには行けるときに、できるだけ多く観て回ったほうがよかったのかもしれません。
そう何度も行けるところではないので。
でも今回の旅は、前回の心残りを回収する旅。
前回、サンタモニカにもっと居たかった・・という残念な気持ちを強く持ったので、結局はやっぱり、今回はそれを優先しました。
それにね、グランドサークルへはまた行くつもりでいますし。
だってね、何度も書くけど、モニュメントバレーの降ってくるようなあの満天の星空を、今回は満月で観ることができなかったわけなので。
次は絶対に、新月の夜を目指すつもりです。
またもや心残りの回収旅となりますね。
この日のルート。
アンテロープキャニオンのツアーの予約時間は、13時10分。
この30分前には到着しておいて下さいということ。
ここで、問題になってくるのが、アメリカ国内での時差です。
このように、州や地域をまたぐと時差が発生するんです。
気を付けておかないと、こういうツアーの時間や飛行機の時間に遅れてしまう可能性が出てくるわけです。
5年前も、モニュメントバレーからフェニックス空港へ向かうときに、知らないうちに時差を体験していました。
これが1時間戻るという現象だからよかったものの、逆に1時間進んでいたら飛行機に乗り遅れてしまっていたかもしれません。
そしてこのアンテロープキャニオン、場所的に微妙なところにあるので、予約して以降も、数回こんな注意のメールが来ていました。
クチコミでも、結構な人が間違えてしまって、スタッフと揉めてしまう原因になっているようです。
実際、かなり早く着いたのですが、同じように早く着いた外国人カップルが戸惑っていて、時間について話しかけてきました。
こういうことに備えて、受付の窓口には時計がきちんと置かれていて、この時間がここの時間だよと示されていました。
自分たちの腕時計や車の時計とも1時間違っていて、車の時計なんて、このあたりからしばらくパニック状態になっていましたが、ここはこの時間でやりますからねという強い意思表示が伝わったので、そうか、この受付窓口の時計通り動けば問題ないのねと、ひとまず安心できました。
というわけで、まだそのカップル以外は誰もいない、アドベンチャーズアンテロープキャニオンツアーズ。
アンテロープの見学は、こういう現地ツアーに参加するしか方法はありません。
なぜならこの辺りは、ネイティブアメリカン自治区であり、許可なしでは入れない場所。
現地ナバホ族のガイド同行無しでは見学ができないという仕組みになっています。
アンテロープで、観光客が見学できる場所は、アッパー、ロウワー、エックスの3つです。
その中で、比較的メジャーなのが、今回参加するアッパー。
アッパーへのツアー会社は現在4社ほど。
我が家がこの「アドベンチャーズアンテロープキャニオンツアーズ」を選んだ理由は、渓谷入口までの乗り物がバンだったこと。
入口までの道は砂漠ということで、乗っている人が砂だらけになってしまう屋根のないトラックだけは避けたくて。
それでも、何があるかわからないので、完全防備はしていきましたけどね。
100均で買ったスマホの防水カバー、娘は一眼レフにシャワーキャップを付けて、マスクとサングラスは必須、汚れてもいいパーカーを羽織り、古びた運動靴。
完璧に準備していきました。
出発の時間が迫ってきてので、受付を済ませて、完全支度をして、外で待ちます。
前の回のバンが戻ってきました。
よかった~、こういうバンで。
トイレもこんな仮設トイレでしたが、きれいにしていて、普通に利用できました。
ようやく出発です。
私たちのガイドさんは、私よりちょっと年上かなあという女性。
だけど、ナバホ族の方だろうし、めちゃパワフルで、馬に乗ってどこまでも駆け抜けていきそうなイメージ。
渓谷入口まで、15分ほどバスに揺られていきます。
しかし・・
おいおい、せっかくバンなのに、窓開けてるよ。
どおりでね、彼女のカウボーイハットのツバには、砂が積もってたもん・・
車もまた豪快で。
道なき道を行くようで、まるでアトラクション。
でも、実際のアンテロープ内よりも楽しく感じるほどでした。
動画は帰りの道です。
バンから降りると、他のツアーの車もたくさん停まっていました。
このトラックであの道を走るのは、砂漠アレルギー発生中の私にとっては苦行だったろうなあ。
よかったよ、バンで・・
パワフルな彼女に連れられて、洞窟のような穴に入っていきます。
アンテロープキャニオン内の写真は、SNSなどで見慣れてしまっていたせいか、正直に感想を言うと、あまり感動がありませんでした。
このツアーでは、天井から太陽光が差し込む、ビームといわれる現象が見られる時間帯が一番人気なのですが、予約時にはこの時間帯はすでに売り切れていて、私たちのツアーはその次の回。
これを見られなかったから、この感想なのかなあとも思いましたけどね。
写真の撮り方にも工夫が必要なようで、これについてはこのガイドさんがあまりにもプロで、彼女がiPhoneで写した写真は、娘の一眼レフよりも数倍美しいんです。
それに感動して、ガイドさんにくっついていく娘を除く、その他2人。
困ったことに時間とともに飽き始め、中盤からは15人ほどのツアー客の最後尾をため息交じりに歩いていく始末。
まあ、でも美しかったと言えば美しかったし、こんな景色は他では絶対に見られないものですからね。
キャニオンから外に出て、10分ほどその上を散策します。
穴のように見えるところが出口です。
まるで、宇宙のようですね。
スターウォーズの戦闘が始まりそうです。
1時間ほどの見学を終えて、再びバンに乗り込み、受付の場所へ戻り、これでツアーが終了。
料金は、3人で約$437。
かなりお高いですね。
ちなみに、バンで行くなら、スマホカバーなどはいらないかもしれません。
でも、マスクはあったほうがいいかも。
そして靴は、かなり砂まみれになります。
水は持っていきましたが、飲むことはなかったですね。
ランチはすでにツアー前に、車の中でバナナやサンドイッチを食べて済ませていたので、このあとはここから車で10分ほどのホースシューベントへと向かいます。
ホースシューベントは、以前は穴場のような場所だったのですが、SNSなどで人気が出て、今は多くの観光客が訪れる人気スポットになりました。
形が馬の蹄鉄に似ていることから、ホースシューという名前が付けられたようですね。
駐車場に車を停めてから、こうしてしばらく歩いていきます。
おそらく夕方4時近かったはずですが、まだまだ人は多かったですね。
15分ほど歩くと、こんな絶景が目に飛び込んできます。
素晴らしい!素晴らしい!!
でも・・怖い!!!
そう、柵がないんです、ここ。
実際、過去に落ちた人もいて、そのあと柵もつけられたのですが、それは一部であり、このくらいの写真を撮るには、かなり恐々としながら身を乗り出して撮るしかなくて。
いや、足がすくみましたよ。
我が息子、平気な顔して写真を撮ってましたが、絶対に怖かったはず・・
他の多くの若者が、もっと危険な行為をしていましたが、それを見てどんどん足がすくみ、娘とふたり、お互いを抱き合うようにしてこの場を後にしました。
しかし、見事な絶景でした。
自然ってすごいなあ・・
このあとは、かなり少なかったお昼ご飯のせいで、3人ともにお腹が空いていて、うどんが食べたいよね~となり、ホテルの近くで検索。
そしたら、ありました!
天ぷらうどんがあるレストランが。
メニューの真ん中あたりに、しっかりと「うどん」
店内に入ると、中華店のような感じで、日本でおなじみのものが多くて。
実際にオーダーしたのが、お弁当と味噌ラーメン。
うどんが食べたかったはずなのにね。
まあでも、大概アメリカでの麺類はちょっとあれなんだよね・・
と思いきや。
なんと味噌ラーメン、イケてるお味でした!
お弁当のほうも、まあ普通に食べられるし。
おまけに日本のビールもありました。
ホテルで飲むのに、1本購入。
いいディナーで、満足です。
その後、近くのホームセンターでスリッパを買い足して、ホテルへ。
この日のホテルのお部屋は、とっても広くて過ごしやすかったけど、上の階の足音が半端なかった・・
まあ、贅沢は言えません。
きちんと寝られればそれでよし。
ということで、次の日は、2度目のモニュメントバレーです。