3日目のヴェルサイユは、3回にわたって書いています。
今回の旅行の最初の見学地は凱旋門。
初日で時間的に余裕がなく、さらっと観たままで終わってしまいました。
いつでもホテルから歩いて行ける距離だったのですが、結局そのあとは行けませんでしたね。
そして翌日のヴェルサイユには、1日じっくりと時間をとりました。
広さもあり、多くの時間が必要だろうと考えていたからなのですが、実際には足りなかったですね。
宮殿だけじゃない。
敷地全体が、ばか広いんです
私が一番興味があったのは、プチトリアノンの先にある、王妃の村里(ル・アモー)。
https://en.chateauversailles.fr/discover/estate/estate-trianon
これはマリーアントワネットが村人の生活を疑似体験したくて作ったと言われていて、ここには絶対に行くつもりで、まる1日を当てていたのですが・・
残念ながら、行けなかったんです。
後日、日程のどこかに組み込もうとしましたが、それもできず。
でも、1日でじっくりとここまで観ようというのは結果的に無理だったと、今こうしてしっかり調べてわかりました。
天気も非常に悪かったこの日、時間の配分を考えて効率よくまわったとしても、全部をまわることは不可能でしたね。
なんともまあ、心残りとなりました。
ヴェルサイユ宮殿とひとくくりにしていますが、その敷地は大きく分けて、4つのエリアに分かれています。
まずはヴェルサイユ宮殿。赤い円です。
そして緑の円が、庭園。
青い円が公園で、ピンクがトリアノン宮殿です。
このトリアノンの先の方に、王妃の村里があります。
赤い円の宮殿に少し時間をかけすぎてしまった我が家、宮殿の見学を終えたのが13時頃だったと思います。
宮殿を出て、庭園へ。
本来、庭園には無料で入れるのですが、4~10月は庭園でショーが催されるために、鑑賞チケットが必要で、ミュージアムパスで入場の私たちは、チケットを別途購入しなくてはいけません。
庭園に出ると、すぐにチケット売り場がありますが、我が家はオンラインで購入済み。
入場のゲートの係員に、スマホの画面を見せて庭園に入ります。
まずは、この美しい左右対称の幾何学模様の庭園です。
びっくりするほどきれいで、びっくりするほど天気も悪い(笑)
これを左手に見ながら、まっすぐに進んでいきます。
後ろを見ると、これまた左右対称のヴェルサイユ宮殿。
目の間には、ラトナの泉水。
ここで噴水ショーがあるようですが、時間がないのでスルーです。
ずっと遠くまで運河があり、この敷地の恐ろしいほどの広さがわかります。
この広い敷地を徒歩でまわるのは不可能です。
なので、このように乗り物が有料で用意されています。
一番左のゴルフ場のカートのようなものがよかったのですが、これには免許証が必要。
このためだけに国際免許証の用意はできなかったので、却下。
真ん中のトレインは、屋根付きだし、今回のような天気では最適でしたが、決まった時間で動かねばならず、自由に散策したい私たちには不向きでした。
というわけで、なんと言っても自転車一択です。
サンフランシスコでも、ディズニーの島キャスタウェイケイでも、自転車を乗りまくった私たち。
この広いヴェルサイユの庭でも風をきって走ろうとワクワクしていた私でしたが・・
夢は打ち砕かれました。
寒くて、冷たい雨が最終的には結構な勢いになるし、返却時間に間に合わなくなるという恐れの中、最後は返却場所まで爆走しただけの悲しい思い出となりました。
なんともまあ・・です。
話を戻します。
宮殿を背に、大運河グランカナル(上の地図の十字架のような運河)の方へ歩いていきます。
これがラトナの泉水。
ここで噴水ショーがあるようです。
この後に現れる噴水が「アポロンの泉水」なのですが、残念ながらその写真がありません。
お腹が空きすぎて、それどころではなかったようですね。
そのアポロンの泉水のそばにあるレストランで、腹ごしらえです。
当初予定していたレストランではなかったのですが、庭がとても素敵な感じだったので、その流れで入っていきました。
「La Petite Venise」というイタリアンレストラン。
外観の写真はありませんが、店内とお料理です。
普通においしかったですね。
前日の夕食にオーダーしすぎて食べきれなかったので、少なめの量です。
さて、お腹も落ち着いて、ようやく自転車レンタルへ。
レストランのすぐそばに小屋があり、そこで貸し出しをしています。
すでにレンタル可能時間が3時間を切っていましたが、時間単位で借りるより半日コースの方がお得だったので、ひとり18ユーロで借りました。
ひとり分のパスポートを預けるのが条件です。
これが念願の自転車です。
何度も恨めしく言いますが。
颯爽に、太陽の陽射しの中を走りたかった・・
さて、これでまずは大トリアノン宮殿へ向かいます。
全体像の写真がないので公式サイトからお借りしました。
この宮殿もルイ14世が建てて、後にナポレオンが住んでいたようです。
これが柱の回廊という、必見スポットです。
これが有名な所と知らなかったのですが、ひとめ見て、素晴らしい!と思って写真におさめました。
あの鏡の間を手掛けた建築家が設計したそうです。
それぞれの部屋も見事に美しいですね。
そして、プチトリアノンへ。
このプチトリアノンが、最大の私の目的だったのですが、ここに着いたときには、すでに自転車の返却時間が迫っていました。
これも外観の写真は公式サイトからお借りしました。
小トリアノンは、ルイ15世が建て、後にこの城とその一帯の敷地を、ルイ16世がマリーアントワネットに自由に使っていいと言って与えたそうです。
マリーアントワネットは、このプチトリアノンが大好きで、この敷地にイギリス様式の村を作って、お気に入りの人たちとのんびり過ごしてました。
宮殿に居るのが窮屈だった彼女にとって、ここはオアシスだったのでしょうね。
彼女の許可なしでは、国王さえここには入れなかったらしく、後に愛人となったフェルゼンとの密会には最適の場所でした。
そしてのちに彼女は、パリで決起した群衆の知らせをここで聞くことになるのです。
プチトリアノン宮殿の中庭のようです。
なんだかディズニーランドみたい。
ここは本当にロココ調というのか、女の子の心を鷲摑みというようなお部屋が多かったです。
これが城主であるマリーアントワネット。
28歳の肖像画で、彼女の肖像画の中ではかなり有名な1枚。
お城の外に出ると、もう探検のようです。
岩山や洞窟もあり、八角形の建物はベルヴェデーレという音楽堂です。
この先に、「愛の神殿」がありますが、当然見ることができませんでした。
ここは、ベルばらファンおなじみの愛人フェルゼンとの逢瀬の場所ですね。
そしてこの神殿の先に王妃の村里があるのですが、ここで断念。
本当に無念です。
公式サイトからその全貌の写真をどうぞ。
あ~、行きたかった!
雨がひどくなり、返却時間の17時にあとわずかとなり、大急ぎで濡れながら返却場所へひたすら走ります。
なにしろ、パスポートが人質なので、返してもらわないといけません。
帰りながら、こんなのどかな景色も。
広大な敷地であることがわかります。
晴れていたら、どんなに素敵だったか。
自転車を返却して、入場してきた宮殿とは別方向の出口へ、歩いて向かいます。
少しでも、王妃の村里の近くを通ろうということで。
結局、何も見えませんでしたが。
出口付近でUberを呼びますが、ホテルとは車線が反対方向なので、なかなかつかまりません。
7~8分たって、ようやくドライバーが見つかり、ホテルへと戻りました。
帰りのUberは、34ユーロ。
車に乗るころには、少しだけ青空が見えてきて、なんだかな~という感じでした。
ホテルに戻り、近くのビストロで夕食。
残念ながら写真がないですが、エスカルゴのおかわりをして、なんと2万円越えの食事でした。
3日目のヴェルサイユ訪問は、やはり力が入っていたので、長くなりました。
パリでの希望の再訪の場所はどこですかと聞かれたら、ヴェルサイユと必ず答えます。
心残りの回収をしたいです。