なんと、パリ旅行からすでに1ヶ月が過ぎてしまいました。
時間が経つのが早すぎて、もう手に負えない・・
放置していた被せ物の治療のために歯医者にも通い出し、昨日は腎臓の現状を把握するために、血液検査に行ってきました。
腎臓のために数か月、大好きな果物と炭酸飲料をやめていたのですが、パリへ行って、オレンジジュースとレモネードを飲みまくり、果物も毎朝食べてしまった私。
努力が水の泡になったというのは、このこと。
さて、どんな数字が1週間後に突きつけられるのか。
あと20年、なんとか腎臓、もってくれ!
それではパリのお話。4日目になります。
~8月6日 日曜日~
この日のメインは、ルーブル美術館。
ヴェルサイユ同様、ここも予約が必要で、我が家がとれた時間が12時。
混雑を避けるためにも、朝から行きたいと思っていたのに、結構直前になってから慌てて予約を入れたので、空きがあったのが奇跡なくらいで。
他の日は予約も取れず、とれた日でも夕方からとかでしたから。
ルーブルに、あまり重きを置いていない罰当たりな私。
帰国してからルーブルが世界最大級で、世界最高入場者数を誇る美術館であることを知りました。
どおりでね、予約が困難なわけだ。
この日は、12時入場のルーブルに合わせて、はじめてのバスに乗って、まずはプティ・パレ庭園に向かいます。
朝食をホテルでとり、出発。
日曜日の朝、歩いている人がいないですね。
Googleで目的地まで検索すると、何番のバスに乗るようにきちんと指示されます。
本当に今は便利ですね。
ただ、検索に慣れている息子にばかり頼っていたので、息子と離れた日、見事に反対方向のバスに乗ってしまい、結局エッフェル塔の最上階まで見学できなかったというお粗末な出来事もありました。
さて、Navigo easyを使ってのはじめてのバス。
乗車するときに、それをピッとかざします。
ガラガラのバスの中。
これはアトラクションでしょというほど揺れまくり、何かにつかまっていなければ一気に吹っ飛ばされるほど。
日本では訴えられますね。
パリといえば地下鉄なんですが、我が家は一度も乗りませんでした。
バスが来なくて困ったり、行き先がわからなったりしたこともありましたが、地下鉄でのスリの話は耳にタコができるくらい聞いていたので、すべてバスとUberで済ませました。
そのおかげなのか、スリに遭遇することはなかったですね。
プティ・パレ庭園近くでバスから降りて、散策しながらルーブルへと向かいます。
灰色の円がホテル。
赤い円がルーブルで、その直線上に、観光スポットがずらっと並んでいます。
黄色のラインがシャンゼリゼ通り。
凱旋門からまっすぐに、コンコルド広場まで伸びています。
まずはプティ・パレ。
ここの庭園のカフェが、とても素敵だという記事を見て、ぜひ行こうと。
しかしながらここへ向かいながら、もうびっくり仰天で、私、ひたすら声を上げていました。
まあ、なんとも素晴らしい建物のオンパレード。
これがパリなのね!と実感です。
まず、プティ・パレの前にガツンと飛び来んできたのが、グラン・パレ。
今は閉館中で、工事をしているようでした。
そしてその向かい側にあるのがプティ・パレ。
道をはさんで両サイドに、こんな立派な建物が建っているんです。
そしてまたその先に見えるのが、セーヌにかかるアレクサンドル3世橋。
エッフェル塔がきれいに見えます。
このグラン・パレとプティ・パレとアレクサンドル3世橋は、1900年のパリ万国博覧会のために建設されたものだということです。
本当に、ため息が出るくらいの美しさと迫力。
これがパリの力なんだと、見せつけられた気がします。
そして、プティ・パレへ。
ここは、市立美術館で入場は無料です。
美術には実は全く興味がなく、私の目的はここの中庭にあるカフェだったんですが・・
なんと、工事中!
パリは結構、オリンピックの為なのか、工事が多かった印象です。
こんな感じで、中庭を見ながらお茶をしようと思っていたんですけどねえ。
https://www.petitpalais.paris.fr/le-petit-palais/histoire-du-batiment
工事中でしたが、中庭からの美術館を撮りました。
きれいですね。
おっと、ここで有力な情報をひとつ。
またあとでも書きますが、パリのトイレは汚いとか、少ないとか、そういう悲しい情報が多く、心して行ったのですが、ここのトイレは、私が滞在して利用した中で、断トツにきれいなトイレでした。
ここだけ日本じゃないかと思ったくらいです。
是非、困ったときには駆け込んでください。
トイレの後、美術に興味のある娘ひとりが、わずかに見学をして美術館を出ました。
なので、トイレ以外の写真が一枚もありません(笑)
プティ・パレを出て、コンコルド広場へと向かいます。
凱旋門とは反対の方向へ歩いていくと、見えてくるのが高い塔です。
この塔は、オベリスクといって、この広場のシンボルとなっていますが、エジプトのルクソール宮殿にあったものをパリに運んだということです。
シャンゼリゼ通りの終点であるこの広場は、もともとはルイ15世が作ったもので、後に革命広場となり、多くの人がこの広場でギロチン処刑されました。
ルイ16世もマリーアントワネットも、この広場で首を落とされたのです。
なんとも血なまぐさい場所なんですよね。
広場をそのまま突っ切っていくと、チェイルリー庭園に入ります。
この美しい公園には、かつて宮殿がありましたが、後に火事で焼失してしまい、今はこうして市民の憩いの場となっています。
そして奥の方に、もうひとつの凱旋門が見えてきました。
いよいよルーブルの入り口です。
左右線対称になっている建物がルーブルの端っこになります。
ルーブル全体像を動画でどうぞ。
この建物はもともとはお城で、その後王家により宮殿に変えられていきますが、その途中で、ルイ14世はヴェルサイユ宮殿の建設を始めてしまい、次第にルーブルは廃れていきます。
その後、美術館へという動きはあったものの、なかなか進まずにいました。
そしてやっと、ナポレオンが戦争であちこちの国から美術品を盗んできてから、ルーブル美術館の道が開けたということです。
動画で、後ろに白い布の幕に巻かれているのが、カルーゼル凱旋門で、ルーブルの入口のようになっています。
初日に見たエトワール凱旋門と同じく、ナポレオンの戦勝記念として建てられましたが、エトワール凱旋門よりも小さく、数年ほどで出来上がったようです。
残念ながら、現在工事中で、この凱旋門の全体を見ることはできませんでした。
いよいよ、ルーブルに入ります。
一般的な入り口は、正面のガラスのピラミッドから。
大体いつも混んでいて、入場の列ができているようです。
我が家は、空いていると言われている別の入口から。
ルーブルの地下にショッピングモールがあり、そこからルーブルに入れるのです。
チケット売り場はないので、すでにチケットを持っている人や、我が家のようにミュージアムパスを持っている人が利用できます。
ここへの入口は3つほどあり、我が家はチェイルリー庭園から歩いてきたので、カルーゼル凱旋門の脇にある、地下に続く階段から入ります。
これが階段。
カルーゼル・デュ・ルーブルとはショッピングモールの名前です。
地下に降りて歩いていくと、逆さピラミッドが。
その奥にルーブルの入口があります。
世界で一番の美術館に入場しました。
ここを今回のメインにしている娘は、早速ガイド機器を借ります。
なんと任天堂の3DSでした。
ちなみに荷物は無料のロッカーがあり、身軽になって見学ができます。
ここからは、有名どころの作品をずらっとお見せします。
まずは、ドラクロワ「勝利を導く自由の女神」。
ヴェルサイユにあった「ナポレオンの戴冠式」の本物版。
「サモトラケのニケ」
サモトラケ島で発見された女神像です。
言わずと知れた「ミロのヴィーナス」
パンフレットでは案内されていたのに貸し出し中だったフェルメールの絵。
そしてそして、なんと言ってもルーブルの最大の目玉といえばこの作品。
モナリザを間近に見て、こうして写真を写すために、多くの人が列をつくります。
がんばってみんな順番を待って、最前列に来てやっとご対面。
この流れにも感動を覚えた私です。
もうこれでね、私と息子は満足です。
とりあえず、ここで休憩タイム。
お腹も空いていたので、一旦出て、地下のフードコートのようなところで、ランチタイム。
パリへ来る前には、ルーブルからは一旦出られないとか、予約時間厳守とか言われたけれど、そんなのまったくもって大丈夫でした。
予約時間の30分も前から入場できたし、ご飯を食べにゲートから出たし。
入口にもよるという情報もあったので、もしかしたら、地下の入口は緩いのかもしれませんね。
というわけで、満足のふたりはここで退散。
美術大好きな娘は、この後ひとりで閉館時間の18時まで堪能したようです。
美術館はもうお腹いっぱいのふたりは、この後夕食のおにぎりを買いに行きます。
ルーブルから歩いて15分ほどのところに、おむすび権兵衛があるのです。
写真がなかったので、Facebookからお借りしました。
おにぎり6個と唐揚げを買いました。
日本から持ってきたポットで日本の軟水を沸かして、カップみそ汁を作って、夕食の出来上がりです。
そうそう、おにぎりを買って、バスに乗るためにルーブルの方へ戻ったときに、なんと息子の大学の先輩夫婦に遭遇。
こんな偶然ってあるんでしょうか。
まあ、息子は彼らとは2日後にディズニーで合流するのですが、その前にここでばったり会うとはねえ。
しかしながら、日本では会うこともないというのに、海外へ行くたびに息子の友人に会うという不思議な現象が続きますね。
ルーブルを堪能してきた娘がホテルに帰り、おにぎりを食べた後、エッフェル塔がパリで一番きれいに見えるというトロカデロ庭園に繰り出しました。
パリは夜8時過ぎても明るいんです。
さすがにパリで一番の眺めです。
ここでお酒が飲める人は、ワインと夜景を楽しめるバーで語らうのでしょうね。
そういう画にならない我が家は、ハーゲンダッツを買って、ササっとホテルに帰るのでした。
4日目も、予定通りに終えることができました。