帰国してからは、溜まっていた仕事を片付けて、掃除と洗濯の連続だったので、ブログ更新が久しぶりになってしまいました。
ペースを上げていかなくては。
このご老体、日にち順にきれいに記憶が薄れていってしまいそうなので(笑)
しかしながら今回は、旅行中、病気もなくけがもなく、帰国後1週間経過ですが、元気に過ごせていられるのはとても嬉しいことで。
薬はね、まあ毎度ですが大量に持っていきました。
そうそう、出発直前になって膀胱炎になったんです、そう言えば。
年に2回くらいはなるので、来たなという感じで、症状の軽いうちに抗生剤をもらいに行きました。
大概は、薬さえ飲めば1日で改善に向かうはずが、今回はなんだかだめで、症状が消えない。
困ったと思い、出発日になって、もう一度病院へ行き、理由を話して強い抗生剤を普段より多めに処方してもらいました。
結果、パリに着くころには、すっかり治っていました。
抗生剤、頭痛薬、喉の薬、下痢止め、胃薬、吐き気止め、アレルギーの薬、目薬、虫刺されの塗り薬、湿布・・
海外の場合、薬で抑えられる症状であれば、薬で何とか乗り切る覚悟です。
結局、ほとんど使わずに済んだ安心安全な旅になり、よかったなと思います。
それもこれも、今回は無理のない、早寝早起きの旅行だったから。
前回の修行のようなWDWとは違い、日本にいる時よりも、規則正しい毎日でした。
行けなかった場所や失敗もありましたが、ほぼ日程表通り。
これも「社会科見学のようだった」という感想を持ったひとつの理由になった気がしますね。
それでは旅の続きを。
~8月4日 金曜日~
シャルル・ド・ゴール空港に到着した私たち。
実に、飛行時間だけで、ドバイまで12時間+ドバイからパリまで7時間。
トランジットを含めると22時間ほどの旅です。
今回はビジネスでできるだけ安くということで、直行便はまったくもって高額で無理でしたが、やっぱりね、乗り継ぎ便は大変だなと思いました。
まあ、フロリダに行くときも似たような長さですが、なんだか今回は乗り疲れを感じましたね。
ただ、今は戦争のせいで、直行便だとしても15時間かかるようです。
ドバイまでの12時間も飽きたというのに、15時間のフライト。
いや、もうヨーロッパ、遠すぎでしょ・・
シャルル・ド・ゴール空港のターミナル1に着いて、そこで迎えの車に乗るはずでした。
エミレーツのビジネスクラス客には、空港からホテルまでの送迎が付いていて、通常はひとりに付き1台の車が用意されます。
私たちのような家族には、大きいバンが用意され、セダンしかない場合は、人が乗る車と荷物用の車がもう1台用意されるということ。
至れり尽くせりです。
ところが。
あらかじめ、エミレーツと契約している業者が送ってきてくれた配車アプリの地図を見ると、ターミナル2の方に送迎車が停まっているように見えました。
あれ、じゃあ2の方に移動だということで、空港内のシャトルに乗って、2へ移動したあと、ドライバーと電話で互いの位置を説明しあったのですが、どうも確認できない。
今ターミナル2だと言うと、違うよ1だよと言われ、またシャトルで引き返そうとしたときに、ドライバーではなく仲介業者から電話。
契約の時間が切れたので、終了しますと言われてしまいました。
ドライバーが待っていられるのは1時間。
それを超えたらこの契約は無効になるというのです。
超過料金を払うので、契約を続行してくださいと言いましたが、「NON!」。
うわ~、まいった・・
そりゃね、エミレーツはターミナル1に到着するのは決まっているのだから、ターミナル2というのはあり得ないわけですよ。
配車アプリの車の位置を再度確認するか、1にいる時点でドライバーにすぐに電話すればよかった・・
しょうがない。
あきらめて、タクシーかRERという電車を利用するか。
そう話しているところへ、ドライバーから電話が。
今からターミナル2へ向かうから、待っていてということ。
電話に出た娘、感激してメルシーを繰り返しました。
いやいや、なんて優しい。
待つこと、10分。
黒いベンツのバンが目の前に停まり、私たちは無事に拾ってもらえました。
ありがたい、ありがたい・・
45分ほどで、ホテルに到着しましたが、降りたときに10ユーロのチップを渡しました。
アメリカでは2ドルほどのチップを常に渡しますが、パリではチップは不要とのこと。
ですが、今回は神対応をしていただいたので、私にとっては破格のチップをお渡ししました。
あまりにバタバタとしていたので、肝心のベンツの写真は撮ることもできず。
広い車内の写真のみです。
無事についたホテル。
5つ星の小さなブティックホテルです。
入り口はこんな感じで、レストランにもなっています。
そしてお部屋。
窓からの景色は、もう最高です。
左のタワーがエッフェル塔。
毎日毎日、朝も晩も、この景色を見て過ごしたんです。
ここから見える、夜のエッフェル塔がこれ。
これはシャンパンフラッシュといって、夏の時期は、夜9時から0時までの毎時0分から5分間だけ、光をキラキラと放つイベントです。
通常は、普通に黄色く点灯しているだけで、これだけでも美しいのですが、やっぱりシャンパンフラッシュは、おおっ!ってなりますね。
お部屋の窓からこれが見られたのは想定外で、これを見るために夜のお出かけを予定していたのですが、部屋からで充分ということでやめました。
毎晩見られるというのは贅沢でしたが、3日目にはすでに見飽きていました(笑)
ここにこれから7泊。
荷物をすべて荷ほどきして、クローゼットにそれぞれの服やらをきれいに収納して、凱旋門へと出かけます。
ホテルの位置はここ。
ホテルから緑丸の凱旋門までは、徒歩8分ほど。
紫色の直線がシャンゼリゼ通りで、ホテルからはすぐにこの通りに出られます。
ホテルの目の前。
これがヨーロッパじゃ!という感じですね・・
黄色いのはポスト。
娘は最終日に、友人への絵葉書をこのポストに投函しましたが、無事に着いたかしら・・
さて、これが石畳かあという歩きにくい道を、凱旋門へと向かいます。
シャンゼリゼ通りに出ると、すぐに見えてきました。
あ、また話が逸れますが、この自転車の道、日本と違ってきちんと整備されているでしょ?
自転車、結構多いけど、これなら安心です。
ただね、すごいんですよ、自転車のスピードが。
ガンガンやってくる。
自転車だけじゃなくて車も、運転が荒い。
しかも荒いからなのか、皆うまい。
縦列駐車なんて、自動車教習所の教官に誰もがなれるレベルですね。
というわけで。
これがエトワール凱旋門です。
パリにはいくつかの凱旋門があって、このエトワール凱旋門はナポレオンが戦勝記念に作らせたもので、いちばん有名な凱旋門ということになります。
しかしながら、結局はこの門をナポレオンは見ることはなく、亡くなってしまったようですね。
この日は何かイベントが行われていたようで、どこもかしこも人がいっぱいでした。
凱旋門の脇から地下通路に入り、そこでチケットを購入し、また地上へ出てセキュリティーに並び、凱旋門の頂上にのぼるはずでしたが、もう人があふれかえっていて、なぜか一番疲れている息子がこれを見て断念。
あきらめて、予約していたレストランへと向かいました。
パリ在住の日本人女性のブログで紹介されていた、「まあまあパリにしては、食べられるレベルのスパゲティがあるイタリアンレストラン」です。
パリの料理は美味しいけれど、スパゲティのレベルは、断然日本の方が上とおっしゃっています。
うん、確かに私もそう感じましたね。
それにしても、スパゲティ3人分とピザ1枚は大量注文でした。
かなり残してしまい、翌日からはオーダーの仕方を考えます。
食事後は、ホテルへ帰る前に、地下鉄の駅構内の窓口と券売機で「Navigo easy」を購入しました。
まずは窓口で、Suicaのようなカードを2ユーロで購入。
その後券売機で、それにチャージするのです。
このNavigo easyで、10回分、パリ市内の地下鉄やバスが乗り降りできる仕組みです。
我が家は2回分ほど余らせてきてしまいましたが、1回の乗車切符が2.5ユーロに対して、手数料の2ユーロを除けば17ユーロで10回分なので、Navigo easyだと1回分が1.7ユーロ。
やはりお得ですね。
というわけで、無事に1日目が終わりました。
疲れたと連発していた息子が心配でしたが、夜の10時半には、ベッドに入ることができ、じっくり体を休めて、明日に備えます。
明日はいよいよ、漫画の世界が現実になります。