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今どきニュース・旅行記・大学生&社会人の子ども情報など、50代女子のよろずブログ。

パリ旅行 ~3日目②~

昼間はまだまだ暑いですが、数日前から空気が変わってきましたね。

めちゃ暑いけれど、確実に夏の終わりが近づいてきています。

私的には、こんなに暑くてたまらないけれど、夏の終わりは寂しいもの。

残りの人生を夏でカウントしている私。

あとどのくらいの回数の夏を、元気に楽しむことができるのか。

ずっと昔、子どもの頃から、夏の終わりの夕暮れを寂しく感じていた自分がいました。

歳を重ねるごとに、寂しさの色合いは増していきますね・・

 

さてパリ3日目、ヴェルサイユ宮殿の続きです。

ヴェルサイユ宮殿には、有名な「鏡の間」をはじめ、20か所以上の広間や回廊があります。

実際に足を踏み入れてみると、やはり豪華さと歴史に圧倒されます。

絶対王政が確立されたこの場所で、実際に王族が暮らしていて、やがて革命が起きて歴史のページが変わっていく。

そのドラマがまさに、ここで繰り広げられていた。

なんだろう。

日本の城でもそういう過去が当たり前のようにあるわけですが、日本の城にはなんだかそういう感じ方をしないのが不思議。

やはりそれが、私にとっては「ベルばら」効果なんでしょうか。

 

順不同ですし、全部ではないのですが、いくつかの広間を紹介します。

これは、ヘラクレスの間。

見事な壁の絵と天井画は、圧巻のひと言。

 

こちらは、ヴィーナスの間。

天井画のヴィーナスにより、この名前が付いたそうで、彫刻の像はルイ14世です。

 

メルクリウスの間。

ここには、からくり時計などの高価な品があり、ルイ15世の肖像画(右端の写真)が飾られています。

真ん中のベッドに、ルイ14世の遺体が安置されたということです。

ルイ15世の肖像画だとはわからず、写真の整理をしながら調べてみて、はじめてわかりました。

ガイドがあれば、きちんとした写真を撮ったのに・・残念。

 

そして、アポロンの間。

これが太陽王ルイ14世の有名な肖像画。

バレエダンサーだけあって、見事な脚線美ですね。

この絵が描かれたときにはすでに60代だったそうです。

威厳があるわけです。

実はこの向かい側に、ルイ16世(マリーアントワネットのご主人)の肖像画があったということなんですが、写真におさめていません。

これまた全く予習をしていかなかったためで。

このパリ旅行で改めて気が付いたのは、私は予習派ではなく、復習派なんだということ。

子どもの頃からそうでした。

予習はせず、その代わりしっかりと授業を聞いて復習をする。

予習しちゃうと、授業がおろそかになるっていう性分がわかっていたんですね。

だから授業は面白かったし、好きだったんです。

でも、そうやって勉強を楽しんできた私の学習スタイルが、いっぺんに崩れる時がやってきました。

高校に入学してはじめての数学の授業。

これは忘れられません。

教科書の10ページ分くらいの予習が、入学前の休みに課題として出されていました。

授業第一の私は、それをあっさりと受け流し、まっさらな状態で授業に臨みます。

そしてそこで私は、人生初の地獄を見るのです。

なんと、10ページを飛ばして、11ページ目から授業がはじまったのです。

当然、何が何だかわかりません。

入学して1日目にして、私は落ちこぼれと化したわけです。

その後の転落人生は、小説に書けるほど悲惨でした。

世間様にお話ししてもいいかなというタイミングで、いつか書いてみたいと思います(笑)

 

と、いつもながら脱線しました。

そしてついに登場、これが有名な鏡の間。

まずは入り口。

やはり豪華です。

見事な天井画。

ま、たくさんの写真を見てきているので、興奮してということはなかったですが、この豪華絢爛な様子は必見ですね。

 

そして、王妃の寝室。

これは歴代の王妃の寝室で、もちろんマリーアントワネットやその娘のマリーテレーズも使用していたということです。

ピンクと白が基調の、かわいらしい部屋でした。

ここで歴代王妃は、公開出産もしています。

あきらかに王妃が産んだという証明をするために、出産を公開するというおぞましい歴史があったんですね。

 

そして、マリーアントワネットと3人の子どもたちの絵。

実は、彼女には4人の子どもがいて、この絵に描かれているベビーベッドには赤ちゃんがいるはずでした。

しかし、4人目の子は生まれてすぐに亡くなってしまったとのことです。

3人の子どもたちですが、一番右の男の子が長男の王子。

彼は生まれつき病弱で、フランス革命が勃発する前に病死しています。

左端が、長女のマリーテレーズで、彼女はなんとか転々としながらも、70代まで生き延びたようです。

真ん中の王子が一番悲惨で、かなりの虐待を受けた末、革命が終わってから、10歳で病死をしたそうです。

ベルサイユのばらのなかで、父であるルイ16世がギロチンでこの世を去った報告を受けたマリーアントワネットと叔母が、この子の前にひざまずき、幽閉された塔の部屋で、ルイ17世の誕生をひそかに祝ったシーンが思い出されます。

 

マリーアントワネットの美しく、凛とした肖像画です。

ベルばらファンだった私としては、時代が彼女を葬ったと、どうしてもつぶやいてしまいますね。

 

ブルボン王朝が王家のギロチン処刑により終わりを告げると、お次はナポレオンです。

誰もが一度は見たことがあるこの絵から。

ナポレオンの馬に、見事に頭を蹴られています(笑)

ナポレオンはこのヴェルサイユ宮殿に住みたいと思っていたらしく、改修工事を試みましたが、あまりに高額なため、あきらめて敷地内のトリアノン宮殿に住んでいたらしいです。

その後、フランスが共和制になり、この宮殿は美術館として生まれ変わったということですね。

 

そして、これがかの有名なナポレオンの戴冠式。

この絵は実は2枚あり、このヴェルサイユ宮殿にあるのは複製ということです。

複製といっても、画家本人が描いており、当時はまったく同じ絵を2枚描くことは、普通にあったそうです。

ただ、1枚目と少しだけ違う部分を作ることが条件だったらしく。

ちなみに変えているのは、女性のドレスの色だということ。

そして、1枚目の絵があるのは、もちろんルーブルです。

 

さて、ざっとですがヴェルサイユ宮殿のレポートが終わりました。

この後は、広い庭園へ向かいます。

まだまだ長いので、それはまた次回へ。

 

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