先日の三連休に行ってきました、京都。
昨年のパリ同様、行ってみれば結構良きところだったなあ・・と。
ほんと、決めつけが強い人間なんですね、私は。
京都もパリも、何がいいいのかわからないとずっと口にしていましたが、結局行ってみると、「よかった」という感想になっているんです。
食わず嫌いってやつなんですかね。
まあ今回は、京都がというより、夫が一緒だということで、それもイケイケにならなかった理由のひとつになるんですけどね。
結果的には、夫と衝突が珍しく一度もなくて、だからこうしていい印象におさまったというわけで。
もともとこの旅行、大学時代の先輩の結婚式に参列するのに、京都までの交通費を心配をしていた息子への救済措置として浮上した京都旅行でした。
家族旅行にしてしまえば、息子の交通費を親が負担してあげることができますから。
ずっと以前から、夫が京都へ行きたがっていたことも知っていたので、夫のための旅行にもなり、夫自身は心から大満足だったはずです。
だってここ数日、ウザっ!て思うくらい、次はどこへ行こうかと喜んで電話してきたりしていますからね。
ま、息子の異動があるので、今後のアメリカや国内や年末年始の旅行もすべて、その異動先次第になってきますけどね。
というわけで、京都のお話。
三連休初日の朝、東京駅7:39発のぞみのグリーン車に乗車です。
あらかじめ、一番後ろの列とその次の列をスマートEXで購入。
一番後ろの席を予約した人は、その後ろのスペースに大きな荷物を置くことができるんです。
もしもそのスペースに他の人が荷物を置いていた場合は、係の人に言って移動してもらいます。
往きは東京発なので、そういうことはありませんでしたが、帰りは京都からの乗車なので、それより先に乗車していた人が、そういうルールを知らずに置いている場合があるかなという予感がありましたが、まさしくその通りとなり、移動をしていただきました。
必ず、他の人の荷物には触れないようにしてほしいとのことだったので、まわってきた車掌さんに依頼しました。
トラブルにならないことが大事です。
新幹線の中では、4席を向かい合わせにして、駅で買っておいた駅弁を食べ、ゆったりと2時間半を過ごしました。
京都駅には9:51着。
京都駅は、とっても近代的な建物でした。
しかし・・
寒い!!
空気が冷たくて、まるで山にいるような感じです。
京都の冬は寒いと、聞いたことはありましたが、この3連休、予報はいい天気で、しかも気温も12度前後ということだったのに、まったくもって寒かったですね。
そしてもっとびっくりしたことが、コロコロお天気が変わること。
晴れていたのに、いきなり曇ってきて、普通に雨が降り出す。
私の暮らす埼玉では、こんなことはあり得ません。
冬の朝、青空でいい天気だったら、大概はそのまま晴れの1日ですからね。
3日間ともコロコロと変わったので、たぶん京都ってそういうお天気なんでしょうね。
京都駅で結婚式場へ向かう息子と別れて、夫と娘と私は、スーツケースを転がしてホテルへと向かいます。
宿泊のホテルは、京都駅から徒歩10分ほどの「デュシタニ京都」。
昨年オープンしたばかりのタイのブランドホテルで、ロビーは何とも優雅な香りに包まれていて、とっても素敵なホテルです。
それほど大きなホテルではないですが、こんな素敵な中庭もあります。
素晴らしかったのは、そのホスピタリティ。
ロビーにいる従業員のすべてが、とても丁寧で親切。
ただ、タイ人が多いのか、フロントも日本語が流暢ではなく、英語を交えたやりとりになったりして、でもそれがまた、海外に居るみたいで、結構楽しかったりしました。
部屋は2室とりました。
夫がひとりで1部屋、残り3人で1部屋。
この構成は、夫が嫌だからというわけではなく、ひとえに夫のいびきがひどいから。
それをわかっている夫も、ひとりの方が気が楽だということで、宿についても部屋についても、いろいろと悩んだ末に、ここに決めました。
まったくもってスタンダードな、ツインルームとダブルルーム。
当初は、他のホテルでスイートルームなども考えていましたが、2泊で40万越えだったり、古民家一軒貸しも検討しましたが、寒さに弱いということで、それもやめて。
結局、二転三転して、昼間歩いて疲れて寝るだけだから、きれいで機能的なホテルがいいだろうということで、ここに決めた次第です。
本当に、きれいでいいホテルでしたが、難点がふたつ。
洗面室+脱衣所に、いろいろなものが置けるスペースがないんです。
タオルが置ける、パジャマが置ける、化粧品が置ける、ドライヤーが置ける・・
広さはかなりあるのに、そういう置き場所がないこと。
もうひとつは、洋服を入れる引き出しがほぼ無いに等しいこと。
我が家は、部屋に入るとすぐに、スーツケースからそれぞれの洋服や下着を出して、引き出しに入れます。
これがないのはとても不便。
広さも十分にあるので、このあたりを改善してもらえたら、とっても過ごしやすいホテルになることは間違いないですね。
今回はスタンダードなお部屋ということで、写真を1枚も撮っていなかったので、ホテルの公式サイトからお借りしました。
話をもとに戻して。
ホテルのチェックインは15時以降。
ホテルでは荷物を預けて、そのまま観光へと出かけました。
この日の予定は、金閣寺と渡月橋。
計画当初は、二条城などへも行く気でいたのですが、夫が詰め込まないでゆっくりまわりたいと言い始めたので、どうしても行きたかった場所として、この2か所になりました。
金閣寺へはバスで。
バス停はホテルの目の前にありますが、途中で違うバスに乗り換えます。
さすがに三連休ということで、進むごとに乗客は増え、ぎゅうぎゅう詰め状態。
二条城や北野天満宮で降りる人たちに混じって、前方に移動して、1日乗車券をバス内で1100円で購入。
しかし、苦労して買ったこのバス券、結局このあとは使わず、半分以上を無駄にしてしまいました。
バスでもみくちゃになりながら、金閣寺に到着。
降りた直後から、外国人の多さにびっくり。
耳にする他国の言語の数は、明らかに日本語を上回っている気がしました。
立派な観光大国です。
バス停からは数分で入口に着きました。
拝観料は、京都ではすべて現金。
これは外国人にも日本人にとっても、本当に不便。
これだけ観光施設が多い街なのに、キャッシュレスにしない、フリーパスなどが存在しないというのは、世界を相手にするつもりなら間違いなくマイナスですね。
門をくぐって、少し歩くと、目の前にまばゆい金色の建物が現れます。
思わず声を上げました。
実になんと、45年ぶり。
中学の修学旅行以来なんです。
中学生の時にも、案外小さな建物だと感じましたが、やはり今回もそれは思いました。
しかしながら、青空に映えて、なんて美しいのでしょうか。
金閣寺とか清水寺とか、まんま修学旅行じゃん!とバカにされようとも、いやいや、来て、観て、本当に良かった。
娘とゆっくり写真を撮りながら歩いていくと、夫はもうすでに先へ行ってしまったようで。
出口付近ある不動堂で、手招きをしている夫を見つけ、合流。
どうやら自分のための「商売繁盛」と、息子のための「ガン封じ」のろうそくを購入して、火をともしていたようです。
その後は売店で、ソフトクリームやおまんじゅうを食べて休憩し、次なる目的地へ向かいバス停へ。
バス停のそばにあるラーメン屋さんで昼食を済ませた後、店主に聞いた路面電車に予定を変更して、渡月橋を目指します。
バス1日券を使っていくはずでしたが、店主に聞いてみると、ここからなら「嵐電」で行くのがいいとのこと。
これには購入したバス券が使えませんが、もう、仕方ないですね。
1両編成のこの路面電車に乗って、終点の嵐山ヘと向かいます。
一度乗り換えて、30分弱で嵐山に着きました。
降りてみると、どうやら雲行きが怪しい。
渡月橋に向かって歩き始めたところで、とうとう雨が降り出し、たまたま近くに可愛いカフェがあったので、そこで雨宿り。
嵐山駅付近は、たくさんのお店が立ち並んでいるので、雨宿りには困りません。
ここでは、若い日本人も多かったですね。
かわいらしいスイーツセットをオーダーして、雨が止むのを待ちます。
40分ほどしたら、雨が止んだので、渡月橋まで歩き始めました。
私と夫は嵐山は初めてで、テレビでよく見る橋だし、嵐山も有名だし、一度は観てみたいと思っていました。
これが紅葉シーズンだったら、もっと素敵だったのでしょうが、2月ですらこんなに混んでいるので、秋はきっと恐ろしいほどの混みようでしょうね。
このあと、竹林の小径へ。
ここもまた、初夏などの明るい日差しの中で歩いたなら、この上なく美しいのでしょう。
このあとは、JR嵯峨嵐山駅まで歩き、京都駅で降りて、ホテルへと向かいました。
それぞれの部屋で荷解きをして、少し休んだ後にディナーの予約をしていたレストランへ。
「ザ・ソウドウ東山」という、二寧坂近くのイタリアンで、ホテルからはタクシーで向かいました。
15分ほどで到着。
とっても素敵なエントランスです。
お店の入口まで少しの坂をのぼっていきます。
趣きのある玄関が見えてきました。
店内は、ホームページの写真をお借りしました。
ここを選んだ理由は、実は1名分が無料だから。
カードのコンシェルジュ経由で申し込むと、そういう特典が利用できます。
14000円のコースがひとり分無料になるって、ほんとラッキーです。
食事は7品で、びっくりするほどではないものの、普通にはずれのない美味しさでした。
食事を終えてから、せっかくなので、しばらく付近を散策しました。
雨が降ったあとで、石畳がぬれていて、それがまた風情があります。
少し歩くと、八坂の塔。
なんともまあ、美しい。
しばし、京の夜を堪能して、その後タクシーでホテルに帰りました。
10時半ごろになって、息子が帰ってきて、我が家の京都の1日目が終わりました。
ケンカもなく、食事もおいしく、ゆっくりと堪能できて、いい日になりました。
次回2日目は、清水寺からです。