私には就活浪人の息子と大学生の娘がいます。
同居人としての夫もいます。
この夫のことで、子どもたちには話せない悩みや苦しみもありはしましたが、半分くらいの辛い部分については、子どもたちとも共有してきました。
3人で荒波を乗り越えてきたし、3人で愉しい時間も過ごしてきました。
息子には以前、娘には伏せておきたい赤裸々な部分も吐露してしまったこともありました。
そのせいかそれ以来、息子は夫が苦手になってしまった感があります。
どんな時も、息子も娘も私の味方になってくれます。
私の一生の宝物として育ててきた子どもたち。
子どもたちふたりと私は、強い絆で結ばれていると信じていますが、半面、父親の普通の愛情がない家庭にしてしまった責任は痛感しています。
このぽっかり抜け落ちた部分を埋めることは一生できないので、子どもたちには本当にすまないことをしたと思っています。
今朝ある掲示板で、自分の息子が巣立ってしまった夜の、母としての悲しみを綴ったスレッドを見かけました。
結婚でしょうか、彼女と暮らすということです。
「今までありがとう」と言われ、号泣したと。
がらんとした部屋を見て辛いと。
想像して、朝から涙を流しました。
その方はご主人も単身赴任で不在、娘さんもすでに巣立っているようで、ひとりの夜を過ごされているとのこと。
辛すぎるなあ・・
私きっと、毎晩泣きます。
そうして、泣いて泣いて、ただただ時間が癒してくれるのを待ちます。
時間ってすごい力を持っていること、知っています。
それにまた頼るときがこれからもくるのだと思うと、ため息が出ますね・・
辛いときどうするかというと、私は徹底的に自分を落とし込みます。
深い深い穴に、これでもかと自分を落とし込んで、これ以上深くて暗くて這い上がれないところまで自分を落とし入れて、ぐうの音も出ないくらい自分を痛めつけて、少しずつ上にのぼっていきます。
現実をしっかり受け入れて、これ以上の悲しみはないからと、自分の心身に言い聞かせて。
そういう気質です。
若いころからそうでした。
想像できる悪いことは、先に想像しておきます。
そうすれば、いきなり深い穴に落ちることもないし、穴の深さをあらかじめ用心しておけます。
大好きな彼と付き合っている最中も、いつか悲しい目に合うことを心のどこかに設定しておいたりします。
いつフラれても、深い傷を負わないように。
損な性分、悲しい性ですね。
いつも隣で支えてくれたのが中島みゆきの歌。
もはや心の友です。
ユーミンも好きだけれど、頼るのは中島みゆき。
今朝もその掲示板を見て、思いついた歌があります。
「誕生」という歌です。
久しぶりに聞いて、魂が揺さぶられ、他人事なのに、朝から号泣しました。
よかったら聴いてみてください。
YouTubeで素敵な方がカバーされていました。
子どもたちが巣立つときに私、またこれを確実に聴くはずです。