ram-cafeクラブ

今どきニュース・旅行記・大学生&社会人の子ども情報など、50代女子のよろずブログ。

ラスト・ナイト

ひとりぽっちで迎える最後の夜-

 

明日、夫がもとの家を出ます。

新しく借りた会社の近くのマンションに、引越しをします。

明日は朝から私も手伝いに行きます。

息子は仕事、娘はバイトです。

 

13年間住んだ自分の家に、ひとりでさよならをするこの夜、夫が悲しくないわけがないと、先ほど電話を入れました。

「寂しいなあ・・」

電話でつぶやいていました。

喜びや悲しみといった感情を、家族なのに共有できないこと。

その事実を、夫はどうとらえているのか。

どうして俺はひとりでこの夜を迎えたのか。

それを自問自答できる人ならこんな日は来ないだろうなあと、可哀そうに思いながらも突き放す私がいます。

私が辛く苦しいとき、夫は居てはくれませんでしたし、それどころかすがり泣きつく私を振り払ってきました。

そう、だから私は強くなれたのです。

 

今の夫のシチュエーションは私なら耐えられませんが、夫はなんだかんだ大丈夫。

今までもそうして生きてきた人だし、これからもきっとそうでしょう。

夫と自分は同じではない。

それはとうにわかりきっていること。

だから私たちは交わることはないんだと思います。

いつもいつでもどこまでも、ボタンを掛け違えていく夫婦です。

 

それでも。

きっと何らかの感情を抱いているだろう夫に、暮れていく夕日を見ながら思いを馳せていたりします・・